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マリーゴールドの育て方|種まき・育苗・秋まき栽培まで徹底解説

マリーゴールドの育て方|種まき・育苗・秋まき栽培まで徹底解説

マリーゴールドは丈夫で育てやすい草花として親しまれていますが、品種の選び方や種まき後の育苗、肥料の与え方によって花つきや株姿が変わります。

花壇や鉢植えで育てていて、「花が少ない」「葉ばかり茂る」と感じたことがある方もいるかもしれません。

この記事では、マリーゴールドの基礎知識から栽培方法、病害虫対策、栽培トラブルまでをわかりやすく解説します。育てはじめに迷いやすいポイントを、栽培の流れに沿って一つずつ確認していきましょう。

【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

☘54:マリーゴールドの育て方|どんな野菜と一緒に育てたらいい?水やりや肥料など日々の管理や、剪定や切り戻しなどもご紹介

マリーゴールドの育て方|基礎知識と特長

マリーゴールドは、鮮やかな花色と丈夫で育てやすい性質が魅力の草花です。花壇や鉢植え、寄せ植えなど幅広く楽しめることから、ガーデニング初心者にも人気があります。

まずは、マリーゴールドの基本データや特長を見ていきましょう。

マリーゴールドとは?

マリーゴールドは、黄色、オレンジ、赤褐色、クリーム色などの明るい花を咲かせるキク科の草花です。暑さに強く、春に種をまくと暖かい時期に株が育ち、初夏から秋まで花を楽しめます。

一方で寒さには弱いため、春の気温が十分に上がってから種まきや植えつけを行うと安心です。

なお、マリーゴールドの「マリー」は聖母マリア、「ゴールド」は黄金を意味するとされています。聖母マリアの祭日に黄金のような花を咲かせることから、この名で呼ばれるようになったという説もあります。

項目

内容

学名

Tagetes

和名

マンジュギク、センジュギクなど

英名

Marigold

原産地

メキシコ、中央アメリカなど

草丈

20cm〜100cm前後

開花期

5月〜11月頃

耐寒性

弱い

耐暑性

強い

栽培難易度

初心者でも育てやすい

栽培カレンダー

栽培カレンダーをもとに、春の種まきから夏の開花、暑い時期の切り戻しまで、季節ごとの作業を把握しておきましょう。

種から育てるマリーゴールドは、本葉が少しずつ増え、つぼみがついていく過程にも楽しさがあります。

時期

主な作業

4月〜6月

種まき、育苗、ポット上げ

5月〜7月

苗の植えつけ、摘心

6月〜11月

開花、花がら摘み、追肥

7月〜8月

切り戻し、病害虫対策

夏〜初秋

暖地で秋まき・遅まき栽培

マリーゴールドの育て方|主な品種と選び方

マリーゴールドは品種によって、草丈・花の大きさ・花色が変わります。

花壇の前方に植えるのか、鉢植えで楽しむのかなど、育てたい場所や仕立て方に合わせて選ぶと失敗しにくいでしょう。

ここでは、主な系統と代表的な品種を紹介します。

フレンチ系

フレンチ系は草丈が低めで、プランターや花壇の前方に向いています。株がまとまりやすく、寄せ植えにも使いやすい系統です。

デュランゴ

デュランゴは、フレンチ系の代表品種です。比較的コンパクトにまとまりやすく、花つきもよいため、花壇の前方や鉢植えでも扱いやすいでしょう。

ボーイ

花コンパクトに育ちやすいフレンチ系の品種で、花壇の縁取りやプランターの彩りに取り入れやすいタイプです。

背丈を出すよりも、低い位置で明るい花を咲かせたい場所に向いています。

アフリカン系

アフリカン系は草丈が高く、大輪の花を咲かせます。花壇の主役にしたいときや、背丈のある華やかな花を楽しみたいときにぴったりの種類です。

タイザン

タイザンは、アフリカン系ながら比較的コンパクトにまとまりやすいF1シリーズです。

大きめの八重咲きの花が目立ち、花壇の主役にはもちろん、鉢植えでも扱いやすいでしょう。

F1バニラ

やわらかなクリーム色の花が楽しめる品種です。

黄色やオレンジよりも穏やかな印象に仕上がるため、明るさを残しながら落ち着いた雰囲気の花壇や寄せ植えをつくりたいときに向いています。

メキシカン系

メキシカン系は細かな葉と小花が特長です。軽やかな草姿で、ナチュラルな花壇やハーブガーデンにもなじみます。

レモンジェム

レモンジェムは小さな黄色い花と細かな葉が魅力です。寄せ植えや花壇の前方に使うと、明るく軽やかな印象になります。

コンパクトに育てたいならフレンチ系、存在感のある花を楽しみたいならアフリカン系、軽やかな雰囲気を取り入れたいならメキシカン系を選ぶとよいでしょう。

マリーゴールドの育て方|基本の栽培方法

マリーゴールド

マリーゴールドは、種からでも比較的育てやすく、初心者でも挑戦しやすい草花です。丈夫なイメージがありますが、花を長く楽しむには、種まき後の育苗や植えつけ後の水やり・肥料の管理が大切になります。

ここでは、マリーゴールドの基本の栽培方法を順番に見ていきましょう。

マリーゴールドが好む栽培環境

マリーゴールドは日当たりと風通しのよい場所を好みます。日照が足りないと茎が間延びし、花つきも悪くなります。

また、梅雨時や長雨のあとに株元が蒸れると、病気の原因になることがあります。鉢植えでは壁際に寄せすぎず、花壇では株間を詰めすぎないようにしましょう。

土づくり

マリーゴールドは、水はけのよい土を好みます。地植えでは、植えつけ前に腐葉土や堆肥を混ぜ込んで土を耕しておきましょう。

鉢植えでは、市販の草花用培養土を使うと手軽です。『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』は、元肥としてマグァンプKが配合されているため、そのまま使えて便利です。

種まき

種まきは4月〜6月頃が目安です。発芽適温は20℃〜25℃前後で、暖かくなってからまくと発芽がそろいます。

育苗箱やポットに種をまき、薄く土をかけてやさしく水を与えます。発芽後は日当たりのよい場所で乾燥に注意して管理し、ひょろひょろと間延びする徒長を防ぎましょう。

育苗

マリーゴールド

本葉2枚〜4枚でポット上げ

本葉が2〜4枚ほどになったら、1株ずつポットへ移します。根が細く傷みやすいため、苗は無理に引っ張らず、周囲の土ごとやさしく持ち上げて移しましょう。

育苗に適した用土

育苗には、水はけと保水性のバランスがよい清潔な用土を使います。市販の種まき用土や、細かい粒の培養土が扱いやすいです。

チッソ不足による早期開花を防ぐ

育苗中に肥料が不足すると、株が十分に育つ前に花をつけてしまうことがあります。

苗を極端に弱らせないように管理し、株が小さいうちについたつぼみは摘み取って、まずは茎葉と根を充実させましょう。花を急がせるより、植えつけ後にしっかり育つ株に整えることが大切です。

液肥管理

ポット上げ後に根が動き始めたら、液体肥料『ハイポネックス原液』を表示にしたがってうすめ、株の様子を見ながら与えます。

若い苗には控えめにするのがポイントです。

苗の植えつけ

本葉が6〜7枚ほどになったら、植えつけのタイミングです。複数の株を植える場合は、株間を20cm以上あけましょう。

特にアフリカン系は大きく育つ品種が多いため、30cm以上あけると風通しを確保しやすくなります。地植えでは、排水性を高めるために高さ10cmほどの畝をつくっておくと安心です。

植えつけるときは、ポットから苗をやさしく取り出し、根鉢を大きく崩さないようにして植えつけます。深植えにならないよう注意し、土を寄せたらたっぷり水を与えましょう。植えつけ後に活力液『リキダス』を与えると、根の活着に役立ちます。

水やり

マリーゴールドは過湿を嫌います。地植えの場合、根づいた後は基本的に降雨に任せ、雨が降らない日が続いて土が乾くようなら水を与えましょう。

鉢植えの場合、地植えよりも乾きやすいため、土の表面が乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷり与えます。

肥料

地植え・鉢植えともに、植えつけ時には元肥として『マグァンプK 中粒』を土に混ぜ込んでおきます。生育期は、株の様子を見ながら液体肥料『ハイポネックス原液』を1週間〜10日に1回ほど与えると、花つきを保ちやすくなります。

特に鉢植えは肥料切れしやすいため、葉色が薄くなったり花数が減ったりしていないか確認しながら追肥しましょう。

ただし、真夏は暑さで根や株が弱りやすく、肥料が負担になることがあります。株が弱っているときは無理に施肥せず、活力液『リキダス』などで様子を見ながら管理し、暑さがやわらいでから追肥を再開します。

マリーゴールドの育て方|長く楽しむ管理方法

マリーゴールド

マリーゴールドは、日頃のお手入れを少し続けるだけで、花つきや株の姿を保ちやすくなります。

ここでは、花を長く楽しむために行いたい管理方法をご紹介します。

花がら摘み

枯れた花をそのままにしておくと、種をつくりはじめてしまいます。次の花を咲かせるための栄養がとられてしまうため、長く花を楽しみたいときは花がら摘みを行いましょう。

枯れた花は、茎ごとカットしてかまいません。葉の上や株元などに落ちている花がらがあったら回収しておきましょう。

摘心・切り戻し

マリーゴールドは開花期間が長い草花ですが、咲き進むうちに株姿が乱れたり、花つきが落ちたりすることがあります。

花がひと段落したタイミングで切り戻しをすると、株を立て直しやすくなり、その後の花つきの回復も期待できます。

切り戻しは極端に暑い時期を避け、7月ごろや、暑さがやわらぐ9月ごろを目安に行うとよいでしょう。

また、生育初期に摘心しておくと脇芽が伸び、花数が増えやすくなります。本葉が10枚程度になったら、先端から2節ほどの位置で摘み取ってみましょう。

剪定

マリーゴールドは葉が茂りやすいため、適宜剪定して風通しを良くしてあげましょう。

混みあった部分の葉や、株の中心に向かって伸びている茎などをカットします。過湿になると枯れてしまうこともあるため、株全体に日光が当たるように剪定してあげましょう。

マリーゴールドの育て方|増やし方

マリーゴールドは、種を採取したり挿し芽をしたりして増やすことができます。それぞれの方法を確認していきましょう。

種の採取

花が終わって茶色く乾いたら、花がらの中から細長い種を取り出します。

採った種はよく乾かし、紙袋などに入れて風通しのよい涼しい場所で保管しましょう。翌年の春にまくと、再び栽培を楽しめます。

挿し芽

元気な茎を7cm〜10cmほど切り、下葉を落として清潔な挿し木用土や肥料分の入っていない用土に挿します。

土が乾かないように管理すると、2〜3週間ほどで発根しやすくなります。根が十分に張ったら、鉢へ植えつけましょう。

マリーゴールドの育て方|秋まき・遅まき栽培

マリーゴールド

秋に花を楽しみたい場合は、暖地では夏に種をまいて育てる方法があります。

春まきに比べて生育期間が短いため、品種選びや苗の管理がポイントになります。

秋開花を目指す種まき時期・ポイント

秋に花を咲かせたい場合は、気温が高いうちに種をまきます。発芽後の苗は乾燥や強い日差しの影響を受けやすいため、土を乾かしすぎないように管理し、必要に応じて半日陰で育てましょう。

葉が増えて株が充実してくるまでは、苗を弱らせないことが秋の開花につながります。

遅まきの時期とポイント

遅まきでは、開花までの期間が短いため、比較的草丈が低く生育の早い品種を選ぶと育てやすくなります。

日当たりが不足すると、株が充実するまでに時間がかかります。秋が深まる前に花を楽しめるよう、置き場所と水やりの管理を早めに整えましょう。

マリーゴールドの育て方|病害虫対策

マリーゴールドは比較的丈夫な草花ですが、遅まきでは、開花までの期間が短いため、比較的草丈が低く生育の早い品種を選ぶと育てやすくなります。

症状を早く見つけ、株元を清潔に保ちましょう。主な病害虫を以下にまとめました。

立ち枯れ病

立ち枯れ病は、糸状菌(カビ)が原因となる病気のひとつです。感染した部分から枯れていき、いずれは株全体が腐敗してしまいます。立ち枯れ病は土壌から感染することが大半です。

そのため、連作を避ける、土壌を消毒するなどの方法で予防できることがあります。立ち枯れ病にかかった株はすぐに処分して、ほかの植物への感染を防ぎましょう。

灰色かび病

灰色かび病も、カビが原因となって起こる病気の一種です。発病すると花や葉に灰色のカビが発生し、症状が進むと株が弱って枯れることがあります。

特に多湿の状態で起こりやすいため、風通しの良い環境をつくっておきましょう。

花がらや枯れた葉などが付着した部分から発生しやすいため、お手入れをこまめにして株をすっきりとさせておくことが大切です。

アブラムシ対策

茎や新芽に見つけたら、数が少ないうちは取り除きます。発生が多い場合は、肥料と殺虫剤がひとつになった『ハイポネックス原液 殺虫剤入り』を250倍に薄めて株元へ施しましょう。

ハダニ

ハダニは、気温が高くなり、乾燥すると発生しやすい害虫です。ハダニ被害を受けた葉は白くなり、放置していると枯れる原因にもなります。

予防として、葉裏にも霧吹きで水をかける「葉水」を行うと予防に役立ちます。

マリーゴールドの育て方|よくある疑問

マリーゴールド

マリーゴールドを育てていると、「花が咲かない」「葉ばかり茂る」など、さまざまな疑問やトラブルに出会うことがあります。

困ったときは、以下を参考に原因と対処法を確認してみましょう。

花が咲かない原因は?

花が少ないときは、日照不足やチッソ分の多い肥料の与えすぎ、摘心をしていないことなどが原因として考えられます。

1日を通して明るい場所に置き、葉ばかり茂るなら追肥を控えめにします。

葉ばかり茂る原因は?

葉ばかり茂るときは、チッソが多すぎる、日当たりが足りない、水やりが多すぎるなどをチェックします。

肥料をいったん控え、日当たりと風通しのよい場所で管理しましょう。

株が蒸れる原因は?

株が蒸れる原因は、株間の詰めすぎ、花がらの放置、長雨です。

混み合った枝葉を間引いたり、傷んだ花や葉を早めに取り除きます。

マリーゴールドとキンセンカとの違いは?

マリーゴールドとよく似た花に「キンセンカ(金盞花)」があります。どちらも同じキク科で、見た目はそっくりですが、マリーゴールドはマンジュギク属、キンセンカはキンセンカ属です。

キンセンカは「カレンデュラ」や「ポット・マリーゴールド」とも呼ばれ、ハーブとして利用されます。マリーゴールドは一部の品種(レモンジェムなど)を除き、主に観賞用や園芸用で育てられ、一般的には観賞用として楽しまれます。

コンパニオンプランツとして活用できる?

マリーゴールドは、根から分泌される成分が土中の有害なセンチュウ(線虫)を遠ざけるため、家庭菜園のコンパニオンプランツとしてもよく利用されます。

野菜の株元に植えることで、害虫予防と同時に花壇のような明るい景観も楽しめます。

ただし、植えすぎると風通しが悪くなります。野菜との間隔を適度にあけて植え、株間を確保して管理しましょう。

おわりに

マリーゴールドは丈夫で育てやすく、初心者でも長く花を楽しみやすい植物です。花つきが悪いときは、日当たりや水やり、肥料など日頃の管理を見直してみましょう。

切り戻しや花がら摘み、追肥などのお手入れを続けることで、初夏から秋まで色鮮やかな花を楽しみやすくなります。

育てるうちに株の変化や管理のコツも少しずつわかってくるので、ぜひ季節ごとのお手入れを続けながら栽培を楽しんでみてください。

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🌱025:ナスとマリーゴールドのコンパニオンプランツを寄せ植え

公開日:2020年9月25日
更新日:2022年4月13日
更新日:2026年6月28日

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