観葉植物、インテリアグリーンにおすすめ品種18選|初心者向けの種類や選び方、お手入れのコツ
お部屋で育てられる観葉植物は、普段の暮らしに癒やしを与えてくれる存在となります。インテリアとしてもおしゃれで、ひとつあるだけでもお部屋の雰囲気を変えられるでしょう。今回は、観葉植物の選び方やおすすめ品種、枯らさないためのお手入れのコツなどをご紹介します。
観葉植物の選び方やポイント
観葉植物には多数の種類が存在します。さまざまな品種のなかからお気に入りの株を選ぶことは難しいという方も多いでしょう。迷ったときは、以下のようなポイントをチェックしてみてください。
サイズ
観葉植物と一口にいっても、大きさはさまざまです。天井に届くほど大型の品種もあれば、机や棚の上に置ける小型のものもあります。
室内で育てる観葉植物は、スペースに見合ったサイズを選ぶことが大切です。鉢を置く場所に合わせた大きさの植物を探してみましょう。
また、購入した当初は小さくても、いずれ大きく生長していくタイプの植物もあります。買う前にどの程度のサイズになるのかを調べておきましょう。
性質
観葉植物は、品種によって異なる性質を持ちます。例えば、日当たりの悪い部屋なら、日陰でも元気に育つ性質を持つ植物を選ぶことがおすすめです。室温が下がりやすい寒冷地なら寒さに強い植物が良いでしょう。
犬や猫などのペットを飼っている場合は、毒性についても調べておくことが重要です。ペットに害のない品種を育てるように気をつけましょう。
また、植物のなかには病害虫の被害を受けにくい性質を持つものもあります。病害虫に強い品種を選ぶことで、お手入れの手間を減らせるでしょう。
見た目
観葉植物の品種によって、葉の形や色、枝の形状、質感、全体の雰囲気は異なります。シンプルな姿のものもあれば、個性的な姿のものも。ぜひ多数の品種を見比べて、魅力的に感じる植物を探してみましょう。
【初心者向け】観葉植物のおすすめ品種18選
こちらでは、初心者でも気軽に栽培を始めやすい観葉植物をご紹介します。品種ごとの特徴や栽培時の簡単な注意点などをお伝えするため、育てたい観葉植物を選ぶ際の参考にしてみてください。
モンステラ
モンステラは熱帯アメリカ原産の着生植物です。切れ込みや穴のある葉が大きな特徴です。草丈は2mほどまで生長しますが、10cm程度のコンパクトな姿で育てることもできます。耐陰性はありますが、できるだけ日光の当たる場所で管理しましょう。通常の水やりのほか、たまに葉水を与えることもおすすめです。
パキラ
パキラは中南米原産の高木です。自生地での地植えだと20mほどになるまで大きく生長しますが、鉢植えで樹高10cm~2mの小さな株としても楽しめます。手のひらのように広がる常緑性の葉をつけることが特徴です。日陰でも育ちますが、日の当たる場所に置いてあげることで、がっしりとした幹になります。水は土の表面が乾いたら与えましょう。
多肉植物
一般的に、葉や茎などに水をためる植物は多肉植物と呼ばれています。独特な見た目を持ち、室内でも育てやすいことから人気を集めています。バラの花のように葉が広がるタイプや、繊毛でモコモコとした見た目のタイプ、石のような見た目のタイプなど、種類はさまざま。花を咲かせるものや紅葉するものなどもあります。お好きな品種を集めて寄せ植えにするのもおすすめです。
ガジュマル
ガジュマルは熱帯から亜熱帯にかけて自生する植物のひとつです。日本では沖縄をはじめとする地域で自生しており、樹高20mに達するケースもあるようです。観葉植物としては、卓上でも育てられる小さなものもあれば、2m程度の大きな鉢植えとして育てられているものもあります。日当たりの良い場所で管理することがおすすめですが、真夏の直射日光は避けましょう。春から秋は土の表面が乾いたら水を与え、冬は水やりを控えめにします。
サボテン
サボテンは、メキシコをはじめとする北米や中米、南米を原産とする植物です。1万を超える品種が存在し、形状や色なども多種多様です。もっとも大きな特徴といえるのがトゲで、刺座(アレオーレ)と呼ばれる部分から生えてきます。水やりの頻度は少なめで、土の表面が乾いたら鉢底から流れるまでしっかり与えます。
ポトス
ポトスは熱帯原産のつる性植物です。放っておくとつるが伸びすぎることがあるため、定期的に剪定してあげると良いでしょう。斑入りの葉を持つ品種が有名で、さまざまな模様を楽しめるのもポイントです。半日陰程度の場所を好みますが、ずっと日陰に置いておくと斑が消えてしまうことも。特に冬場は日差しが弱くなるため、日当たりの良い場所へ置きましょう。
ドラセナ
一般的に、ドラセナと呼ばれているものは50種類ほど存在します。幸福の木としても知られるドラセナ・フラグランス(マッサンギアナ)などが有名です。熱帯アフリカが原産で、鉢植えの場合は樹高10cm程度から2mほどまで生長します。耐陰性が高いものの、日の当たる場所に置くことがおすすめです。極端に湿度が低い環境を苦手とするため、定期的に葉水を与えましょう。
オーガスタ
オーガスタは、上へ向かって伸びる茎に大きな葉をつける観葉植物です。マダガスカル原産で、室内に置いておくと南国風の雰囲気を楽しめます。葉の色を綺麗に出すため、日当たりの良いところで育てると良いでしょう。草丈は60cm程度から2mほど。葉のサイズも大きいため、ある程度スペースに余裕がある部屋で育てましょう。
フィカス・ウンベラータ
フィカス・ウンベラータは、細い幹を伸ばし、大きなハート型の葉をつける品種です。鉢植えの場合、樹高は50cm前後から2m程度。仕立て方によって幹の形状が変わるのも面白い部分です。また、ウンベラータをはじめとするフィカスの仲間は、白い樹液を出すことがあります。触るとかぶれてしまうことがあるため注意しましょう。
ベンジャミンゴムノキ(フィカス・ベンジャミナ)
ベンジャミンゴムノキは卵型で光沢のある葉をたくさんつける観葉植物です。仕立て方の自由度も高く、幅広い姿を楽しめます。斑入り品種やライム色の葉をつける品種などもあるため、お好みのものを探してみましょう。鉢植えの場合、樹高は2m程度まで生長することがあります。枝が伸びて形が崩れてくるため、剪定して整えてあげましょう。
アイビー(ヘデラ)
アイビーはつるを長く伸ばす植物で、地植えしていると10mを超えて生長することがあります。品種が豊富で、葉の色や模様もさまざまです。斑入り品種を育てる場合は、夏場の葉焼けに気をつけましょう。ただし、ずっと日陰に置いておくと斑がぼやけてしまうため注意が必要です。また、つるが伸びすぎたら剪定してバランスの良い形を維持しましょう
シェフレラ
シェフレラは熱帯や温帯が原産の植物で、多数の品種が存在します。樹高や葉の形、模様などは品種によって異なります。地域によっては屋外で冬越しさせることも可能です。半日陰程度の場所を好みますが、たまに直射日光が当たる場所に移してあげることで丈夫に育てられます。
セローム(フィロデンドロン)
セロームは熱帯や亜熱帯が原産のサトイモ科の植物です。品種が豊富で、基本的にはつる性ですが、直立性やほふく性のものも見られます。耐陰性はありますが、日の当たる場所を好むため、窓辺のように日が差し込む場所で管理しましょう。通常の水やりに加え、葉水をかけることもポイントです。つる性の品種は定期的に誘引すると、綺麗な姿を維持できるでしょう。
オリーブ
オリーブは果実をつける中高木で、地植えだと10mほどに生長します。ただし、室内で育てる場合は果実ができないことも多い点に留意しましょう。基本的に日当たりの良い場所で管理することで、元気に育ちます。乾燥に強く過湿を嫌うため、土の表面が乾いて白くなったタイミングで水をあげましょう。
ユッカ
ユッカは北米や中米が原産の低木です。樹高は30cm程度から150cmほどになります。耐寒性があり、地域によっては屋外での冬越しも可能です。耐陰性はありますが、日光にたっぷりと当ててあげたほうが良いでしょう。過湿で弱りやすいため、冬場は水やりを控えめにします。ただし、水が少なすぎると葉が枯れてしまうため気をつけましょう。
ワイヤープランツ
ワイヤープランツは、名前の通り、ワイヤーのような茎を持つ植物です。生育旺盛で、つるが何mも伸びることがあります。耐陰性があり日陰でも元気に生長しますが、日なたでも栽培可能です。つるが茂って見た目のバランスが悪くなったときは切り戻しておきましょう。水切れすると葉が落ちてしまうため、土が乾いたらたくさん水やりすることが大切です。
サンスベリア(サンセベリア)
サンスベリアは、幅のある剣のような葉を伸ばす観葉植物です。特にトラのような模様の入った品種が有名です。熱帯や亜熱帯が原産で、乾燥した環境を好みます。水は土が乾いてから与えるように気をつけましょう。日陰では軟弱に育ちやすいため、日当たりの良いところで管理することがおすすめです。
エバーフレッシュ
エバーフレッシュとして知られているのは、コヨバ・アルボレア・アングスティフォリアと呼ばれる品種です。繊細な葉を持ち、鉢植えにすると10cm程度から2mほどまで生長します。夜になると葉が閉じることも大きな特徴です。水不足になると葉が落ちてしまうため、土の表面が乾いたら水やりしましょう。1年を通して、よく日の当たる場所に置くことも大切です。
観葉植物を枯らさないための育て方やお手入れのコツ
「観葉植物を育てたいものの、枯らしてしまわないか心配……」という方も多いかもしれません。購入する前に、基本的なお手入れ方法を覚えておくと安心です。最後に、観葉植物の基本的な育て方やお手入れ方法をご紹介します。
置き場所
観葉植物はリビングやキッチン、寝室、玄関など、家の中のさまざまな場所で育てられます。スペースの問題から置き場所が制限されるケースもあるでしょう。ただ、観葉植物によっては日光が好きなタイプも見られます。品種によるものの、できるだけ日光の当たる窓際に置いてあげることがおすすめです。
風通しの良さも重要なポイントのひとつです。観葉植物のなかには多湿に弱いものも多く見られます。風通しの悪い部屋で育てる場合は、サーキュレーターを活用して空気を循環させると良いでしょう。
また、品種によっては屋外で育てられるものもあります。春と秋は外に出して日に当て、夏や冬などの植物にとって過酷な環境になる季節は室内へ取り込むといった方法も可能です。ただし、急に育てる場所を変えると、植物が傷んでしまうことがあります。いきなり大きく環境を変えるのではなく、徐々に移動させることが大切です。
水やり
植物の水やり頻度や量は、品種によって異なります。水が多すぎても少なすぎても枯れてしまうことがあるため気をつけましょう。鉢に受け皿を敷く場合は、水がたまったら捨てることが重要です。放置していると根腐れの原因になることがあります。
また、植物によっては葉水を与えると良い場合もあります。葉水によって葉の乾燥を防げるほか、害虫がつかないように予防できるといった効果が期待できます。必要に応じて霧吹きに水を入れ、葉っぱに吹きかけましょう。
肥料
観葉植物に適切なタイミングで肥料を与えることで、元気良く生長してくれます。植えつけ・植え替えの際は、培養土に元肥として肥料効果が約2年間持続する「マグァンプK大粒」を土に混ぜ込みましょう。
その後は、品種ごとに適した時期に追肥を行います。
追肥には、ゆっくり長く効く緩効性肥料を施します。
おすすめは置くだけで肥料効果が約2カ月間持続する「プロミック観葉植物用」です。約2ヶ月に1回の頻度で植物に直接触れないように、鉢の縁近くに置いてください。
一般的な観葉植物には、春と秋に生長し、夏と冬に生育が停滞するものが多く見られます。その場合は春・秋に追肥し、夏・冬には施肥をストップすると考えて良いでしょう。ただし、観葉植物は暖かい室内で育てるため、冬でも活発になることがあります。そういったケースでは冬にも肥料を与えることがあります。
また、勇気室肥料など肥料の種類によっては独特のにおいがあり、部屋に置いていると気になってしまうという方も少なくありません。心配な場合は、市販されている化成肥料を使うことがおすすめです。有機質肥料よりもにおいが少なく、手軽に扱いやすいことがメリットです。観葉植物専用肥料もあるため、ぜひ活用しましょう。
おわりに
観葉植物があると、お部屋の中が一気に癒しの空間になります。枯らさずに育てていくためには、置き場所や水やり、肥料などに気を配ることも大切です。ぜひ、こちらの記事も参考にしながらお気に入りの品種を見つけて、観葉植物のある暮らしをスタートしましょう。
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