コチョウラン(胡蝶蘭)の育て方|初心者でもわかる管理方法と長く楽しむコツ
お祝いやお供えで贈られることの多いコチョウランは、いざもらったあと、「この後どうやって管理すればいいのだろう」と戸惑った経験はないでしょうか。高級感のある花だけに、枯らしてしまわないか不安を感じる方は多いはずです。
しかし、置き場所や水やりなどの基本さえ押さえれば、コチョウランは初心者でも長く楽しめる花です。
この記事では、コチョウランの特長や品種の選び方から、季節ごとの管理方法、二度咲きのコツ、トラブル対処法までをわかりやすく解説します。
- 目次
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- 【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
- コチョウラン(胡蝶蘭)の育て方|基礎知識と特長
- コチョウランとは
- 花のサイズ
- 花茎の本数と輪数
- コチョウラン(胡蝶蘭)の育て方|おすすめ品種と選び方
- ギフトにおすすめの品種
- 質の良いコチョウランの選び方
- コチョウラン(胡蝶蘭)の育て方|購入後にやるべきこと
- 初心者がそろえるべき管理アイテム
- コチョウラン(胡蝶蘭)の育て方|基本の管理方法
- コチョウランが好む環境
- 水やり
- 肥料
- 花がら摘みの方法
- 避けるべき管理方法
- 二度咲きさせる方法
- 剪定・切り戻しの方法
- 植えかえ
- コチョウランの着生方法
- コチョウラン(胡蝶蘭)の育て方|季節ごとの管理ポイント
- 春の管理(3月〜5月)
- 夏の管理(6月〜8月)
- 秋の管理(9月〜11月)
- 冬の管理(12月〜2月)
- コチョウラン(胡蝶蘭)の育て方|トラブルと対処方法
- 葉焼け
- 根腐れ
- 水切れ
- 害虫対策
- コチョウラン(胡蝶蘭)の育て方|枯れたあとの対処法
- 回復のサインを見極める
- 処分方法
- コチョウラン(胡蝶蘭)の育て方|よくある質問
- コチョウランの寿命はどれくらい?
- 葉が黄色くなるのはなぜ?
- 花が終わった茎は切る?
- バークと水苔、どちらがおすすめ?
- おわりに
【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
☘135: 胡蝶蘭(コチョウラン)の育て方|剪定は必要?元気がない時の対処方法は?水やりや肥料など日々の管理もご紹介
コチョウラン(胡蝶蘭)の育て方|基礎知識と特長
まずは、コチョウランの基本的な情報を見ていきましょう。
コチョウランとは
コチョウランは東南アジアを原産とするランの一種です。開花期間は主に春から夏の暖かい時期ですが、室内で適温を保っていれば秋から冬も花を楽しむことができます。
ランのなかでも開花期間が長いことが特長で、2~3ヵ月にわたって咲き続けることもあります。株自体の寿命も長く、適切に管理できれば何年にもわたって育つともいわれています。
花のサイズ
コチョウランは花の大きさによっていくつかのタイプに分けられます。飾る場所や用途に合わせて選びやすいのも特長です。
大輪
大輪は、花径11cm~15cmほどの大きな花を咲かせます。見た目の華やかさから、開業や出店祝いなどによく贈られる代表的なコチョウランです。
中輪(ミディ)
中輪(ミディ)は花径3cm~6cmほどで、大輪よりもややコンパクトなサイズです。飾りやすく、記念日や誕生日などのプレゼントによく贈られる、人気のタイプです。
小輪(ミニ)
小輪(ミニ)は花径2cm~4cmほどの小さい花を咲かせるタイプです。小さくて飾りやすいので贈り物だけでなく、ご自宅用として購入される方も多く見られます。
マイクロミニ
ミニよりもさらに小型のタイプで、お家のちょっとしたスペースに飾ることもできます。初めてコチョウランを育てる方にも扱いやすく、インテリアグリーンとしても人気です。
近年は、白・黄色・ピンク・紫・ブルーなど、さまざまな色や種類のバリエーションも増えてきました。
花茎の本数と輪数
コチョウランを購入する際によく見かける、「3本立ち」や「5本立ち」といった表記は、花茎(花のついた茎)の本数を指します。
本数が多いほど全体のボリュームが増し、より華やかな印象になります。
3本立ち:30輪~35輪前後
ギフトとしても人気の、置く場所を選ばない一番人気のサイズです。
大輪系の種類を選べば、5本立ちや7本立ちにも引けをとらないボリューム感を楽しめます。
5本立ち:50輪~65輪前後
大きくて見栄えのする5本立ちは、開店祝いなどの際に存在感を出してくれます。ビジネスシーンに適したサイズです。
7本立ち:70輪~81輪前後
ボリュームが大きく、パーティーや式典などにおすすめです。場の雰囲気をぐっと華やかにしてくれるので、盛大にお祝いする際におすすめです。
コチョウラン(胡蝶蘭)の育て方|おすすめ品種と選び方
コチョウランにはさまざまな品種があり、花色や大きさ、雰囲気もそれぞれ異なります。
ここでは、ギフトに人気の品種と、質の良い株の選び方を紹介します。
ギフトにおすすめの品種
贈るシーンや相手の好みに合わせて、花色や雰囲気から選ぶのがポイントです。
満天紅
コチョウランのなかでもひときわ目を惹く艶やかな満天紅は、鮮やかな赤色が印象的な品種です。
花びらは直径約6cmとコンパクトですが、花の大きさや向きが不揃いに咲くため、より華やかに見えることが特長です。
名前の意味や華やかな色合いから、お祝い事に適しています。
ブルーエレガンス
特殊技術によって染色された、青色が魅力的な品種です。希少性が高く、その美しさから人気を集めています。個性的な贈り物をしたい際は、特におすすめです。
パープルエレガンス
ブルーエレガンスと同様、花を染色された品種です。鮮やかな紫色が特長で、花ごとに色合いが異なるのが魅力のひとつです。
花一つひとつの染まり方の違いを見て楽しめるでしょう。
ロイヤルホワイト
真っ白な大輪が美しい定番の品種です。高級感があり、清潔なイメージのホワイトはどの世代からも人気があります。
花びらが大きく花並びがきれいなことも特長です。ビジネスシーンやフォーマルなシーンにおすすめです。
ファレノプシス・アマビリス
フィリピンや台湾が原産のコチョウランで、原種のひとつとされています。
美しい純白の花は場所を選ばずに飾りやすいため、セレモニーやお供えなど、幅広いシチュエーションのギフトとして活躍するでしょう。
ドリテノプシス・ビューティー シーナ
「リンリン」「ランラン」「キャンディー」などの種類があり、それぞれ異なる魅力を持ちます。
リンリンは花の中央にあるリップにぼかしが入ります。ランランはリンリンよりもピンクの色味が薄めです。キャンディーは華やかなピンク色をしており、草丈は大きめです。
似た印象ながらも、細かな個性を楽しめる品種です。
グリーンアース
黄色みを帯びたグリーンカラーが特長の、大輪の品種です。
やわらかな色合いのため、お祝いの華やかなシーンから法要まで、幅広いシーンに対応できます。
サーフソング
元気の出るような明るいオレンジカラーが印象的な品種です。
ビビッドな色合いではなく、朱色の混じったような温かみがあるため、カジュアルな贈り物にも向いています。
フォーチュンザルツマン
世界各地で昔から親しまれている黄緑色の花を咲かせる品種です。
淡い色の花びらと、リップ部分の濃い赤色のコントラストが特長で、落ち着いた中にも個性を感じることができます。
キャンディプリンセス
小ぶりで濃いピンク色の花をたくさん咲かせる品種です。草丈もそれほど大きくないため飾りやすく、個人宅へ贈るのにもおすすめです。
質の良いコチョウランの選び方
ギフトでも自宅用でも、元気な株を選ぶことが長く楽しむポイントです。
葉は濃い緑色でつやがあり、しっかりとした厚みがある物を選びましょう。シワがあったり、葉が黄色く変色したりしているものは避けるのが無難です。
花びらの厚みや大きさ、色の良さ、茎の太さなどもチェックしましょう。また、虫食いや病気の痕がないかも確認してください。
さらに、すべての花が咲ききっているものよりも、蕾が2割ほど残っている株であれば、購入後も長く花を観賞できます。
コチョウラン(胡蝶蘭)の育て方|購入後にやるべきこと
コチョウランをギフトでもらった場合、多くの場合はラッピングが施されています。
見た目はとてもきれいですが、そのままにしておくと湿気がこもり、株が蒸れてしま原因となります。受け取ったらできるだけ早くラッピングを外してあげましょう。
また、必要に応じて植えかえを行い、環境を整えることで、花を長く楽しむことができます。鉢が小さいと感じる場合は、一回り大きいサイズにかえてあげるのもポイントです。
初心者がそろえるべき管理アイテム
コチョウランを自宅で管理するにあたり、以下のアイテムをそろえておくと安心です。
アイテム | 用途 |
|---|---|
| 水苔またはバークチップ | 植え込み材おして植えかえ時に使用 |
| 素焼き鉢(4〜5号) | 通気性が良く、根が蒸れにくい |
| 霧吹き | 葉水を与える際に使用 |
| 液体肥料(洋ラン用) | 生育期の追肥に使用 |
| 支柱とクリップ | 花茎を支えて美しく仕立てる |
| 消毒したハサミ | 剪定・花がら摘み・植えかえに使用 |
すべてを一度にそろえる必要はありません。まずは霧吹きとハサミがあれば日々の管理には対応できます。植えかえのタイミングで、水苔や鉢を用意してください。
コチョウラン(胡蝶蘭)の育て方|基本の管理方法
コチョウランを長く楽しむために、育て方の基本をおさえておきましょう。
コチョウランが好む環境
コチョウランは明るく風通しのよい環境を好みます。適度な湿度を好みますが、風通しが悪く蒸れてしまうと株が腐ってしまうことがあるため、空気の流れが確保できる場所で管理しましょう。
直射日光は避け、レースカーテン越しのやわらかい光が当たる場所に置きましょう。窓際に置く場合は、強い日差しが当たらないように注意してください。
生育適温は18℃~30℃で、寒さや急激な温度変化は苦手です。1日の気温差が激しくなる場所は避けたほうが無難です。季節に応じて置き場所を調整しましょう。
乾燥しやすい時期は葉水や加湿器で湿度を補うとよいでしょう。エアコンの風が直接当たる場所は避けてください。
水やり
バーク植えの場合
バークチップは通気性が高く乾きやすいため、水やりの頻度はやや多めになります。
水を与えるタイミングは、表面を触って乾いたころに鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えましょう。春・秋は1週間〜10日に1回、夏は4日〜5日に1回、冬は2〜3週間に1回が目安です。
水やりは、午前中のうちに行います。夜になって気温が下がると水を吸い上げにくくなり、鉢の中に水分が残ると根を傷める原因になります。
また、冬場は冷たい水を避け、室温に戻した水かぬるま湯(20℃〜35℃)を使うと安心です。水はゆっくりと株元に注ぎ、受け皿にたまった水は必ず捨てましょう。
葉の付け根に水が残ると蒸れやカビにつながるため、やさしく拭き取ります。
水苔植えの場合
水苔は保水性が高く、「しっかり乾いてから与える」のが基本です。表面が乾いて、湿り気を感じなくなったら水やりの目安です。春・秋は10日〜2週間に1回、夏は週1回、冬は月1回程度、行なってください。
水苔植えは、表面が乾いていても内部が湿っていることがあります。水を与えすぎると根が常に濡れた状態になり、根腐れを起こしやすいため、水を与えるか判断に迷ったら、割りばしを差し込んで湿り気を確認してください。
また、乾燥する季節は、葉水も取り入れると効果的です。霧吹きで葉に軽く水をかけて湿度を補います。
ただし、花や蕾に水がかかるとシミの原因になるため、葉だけを中心に行い、葉の付け根に水がたまった場合は布などで拭き取ってください。
肥料
コチョウランは生長期にあたる春〜夏のあいだに肥料を与えると、株が充実し、花つきがよくなります。肥料は、三要素がバランスよく配合された液体肥料『洋ランの液肥』を使うと手軽です。
水で規定の倍率にうすめ、1週間に1回を目安に水やり代わりに与えてください。
秋以降は気温の低下とともに生長がゆるやかになるため、施肥は行いません。休眠に近い状態の株に肥料を与えると根を傷める原因になるので、春の新芽が動き出すまでは水だけで管理しましょう。
花がら摘みの方法
コチョウランの花がしおれてきたら、ひとつずつ摘み取っていきましょう。
放置すると見た目が悪くなるだけでなく、株のエネルギーを消耗してしまいます。早めに摘んでしまうのがおすすめです。
避けるべき管理方法
コチョウランは熱帯の森の中で木に着生して育つ植物です。この性質を知っておくと、避けるべき管理方法がわかります。
やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 直射日光に当てる | 葉焼けを起こし、傷んだ葉はもとに戻らない |
| 15℃以下の場所に置く | 熱帯原産のため低温で株が衰弱する |
| エアコンの風を直接当てる | 葉や根が乾燥して株が弱る |
| ラッピングをつけたままにする | 鉢の中が蒸れて根が傷む |
| 水を与えすぎる | 根腐れの大きな原因になる |
コチョウランは、木漏れ日が差す暖かく風通しの良い環境を好みます。迷ったときは、この環境をイメージして管理してあげると安心です。
二度咲きさせる方法
コチョウランは、花が終わったあとも花茎の節から脇芽を出し、再び花を咲かせることができます。
花が終わったら、花茎の根元から数えて3節〜4節目の少し上(約1cm)を清潔なハサミでカットしましょう。節より下を切りすぎると脇芽が出る場所がなくなってしまうため注意してください。
切ったあとは18℃〜25℃のあたたかい場所で管理を続けます。水やりは乾いてから行い、肥料は生長期であれば引き続き与えて構いません。順調に脇芽が育てば、2〜3ヵ月ほどで再び開花します。
ただし、株が弱っている場合は無理をさせず、花茎を付け根から切り落とし、翌シーズンに向けて体力を回復させてあげましょう。
無理に二度咲きさせると株が消耗し、翌年以降の花つきが悪くなることがあります。
剪定・切り戻しの方法
花が終わった花茎は、脇芽が伸びてくることがあります。下から2節~3節あたりをカットすると脇芽が伸び、再び花が咲くことがあります。
ただし、株が弱っている場合は、花茎の付け根からカットして様子を見ましょう。
選定後も、コチョウランにとって快適な環境を保ちながら管理することが大切です。順調にいけば数ヵ月後に再度開花します。
ただし、品種によっては二度咲きが難しいこともある点に留意が必要です。ご家庭で適切な環境を保つのは難しいケースも多いため、気長にチャレンジすることがおすすめです。
植えかえ
植えかえは4月~6月の暖かい時期に行います。花後の剪定・切り戻しが終わってから作業を始めましょう。
鉢から株を取り出し、根を軽くほぐします。傷んだ根は取り除き、古い水苔やバークチップなどがついていたら落としておきます。
水苔を使う場合は、根に巻き付けてから鉢へ戻します。水苔は事前に湿らせておきましょう。
バークチップを使う場合は、鉢に少量を入れ、根の隙間を埋めるように、残りのバークチップを入れます。
植えかえ後は根の活着を促すため活力液『リキダス』を1000倍に希釈して与えます。水やりや施肥は控えめにしながら管理しましょう。
バークチップを使う場合は1週間程度、水苔を使う場合は2週間程度、水やりせずに様子を見ます。
注意点
ハサミは消毒をして、清潔な状態のものを使用しましょう。
水苔を使う場合、通気性の良い素焼き鉢がおすすめです。
植えかえ作業は、コチョウランにとってはかなりストレスが溜まる作業になります。株を傷めないよう、作業は優しく行いましょう。
コチョウランの着生方法
コチョウランは着生植物で、木やコルク、鉢など、さまざまなものに根を絡ませて育てることが可能です。
植えかえ適期となる6月頃ならチャレンジしやすいため、お好きなものに着生させてみましょう。
着生の際は、植えかえと同様に古い根を整理します。水を含ませた水苔を根に巻いたら、着生させたい素材に置いて、糸で固定しましょう。
その後の管理は鉢植えと同様で問題ありません。
コチョウラン(胡蝶蘭)の育て方|季節ごとの管理ポイント
コチョウランは、季節によって管理方法を切り替えることで、より元気に育てられます。それぞれの時期に気をつけたいポイントを整理しました。
春の管理(3月〜5月)
春は生育が活発になる時期です。レースのカーテン越しの明るい場所で管理しましょう。気温が安定して18℃以上になったら、液体肥料を1週間に1回のペースで与え始めます。
水やりは植え込み材が乾いてから1週間〜10日に1回が目安です。4月〜6月は植えかえの適期でもあるため、2年以上植えかえていない株はこの時期に作業しましょう。
夏の管理(6月〜8月)
夏は気温と湿度が上がり、コチョウランにとって生育しやすい環境になりますが、直射日光と蒸れには注意が必要です。
明るい日陰で管理し、水やりの頻度はやや増やします。バーク植えなら4日〜5日に1回、水苔植えなら週に1回が目安です。
秋の管理(9月〜11月)
気温が下がり始める秋は、徐々に水やりの頻度を減らしていきます。10月以降は肥料もストップしましょう。
冷え込みが強くなってきたら、窓際から少し離して暖かい場所へ移動してください。15℃を下回らない環境を維持すること管理のポイントです。
冬の管理(12月〜2月)
最も管理に注意が必要な時期です。水やりは月1回程度に減らし、室温に戻したぬるま湯(20℃〜35℃)を与えましょう。
暖房の効いた室内で管理しますが、エアコンの風が直接当たらない場所に置いてください。空気が乾燥するときは霧吹きで葉水を与えます。15℃以上を保てる場所であれば、問題なく冬を越せます。
コチョウラン(胡蝶蘭)の育て方|トラブルと対処方法
コチョウラン栽培では、葉焼けや根腐れといったトラブルが起こることがあります。主な症状と対処方法を確認しておきましょう。
葉焼け
葉の部分が黒ずんだり、色あせたりする症状です。強い日差しに当て続けることで生じます。一度傷んだ部分は元に戻らないため、予防が大切です。
レースのカーテンで日光を遮る、寒冷紗をかけるなどして半日陰程度の環境になるよう調整しましょう。
根腐れ
水や肥料を与えすぎにより、根が黒ずんで腐ることがあります。水やりは乾いてから与えることを徹底し、風通しのよい環境を保ちましょう。水と肥料は適量を心がけてください。
また、水苔やバークチップなどの植え込み材が傷むことで、根腐れが生じることもあります。
特に、水苔は傷みやすいため、定期的に状態をチェックしましょう。
水切れ
コチョウランは水が不足すると株が弱り、葉にシワが出る、花つきが悪くなります。
また、根腐れによって根が水分を吸収しなくなることもあります。症状が出た際は根の状態も確認しましょう。
害虫対策
コチョウランにつきやすい害虫にはカイガラムシやハダニがあります。
カイガラムシは葉や茎に白い綿のような付着物として現れ、放置すると株を弱らせます。見つけたら歯ブラシや布で丁寧にこすり落としてください。
ハダニは乾燥した環境で発生しやすく、葉がかすれたような色になるのが特長です。霧吹きでこまめに葉水を与えることで予防できます。
いずれの害虫も早期発見・早期対処が大切です。
コチョウラン(胡蝶蘭)の育て方|枯れたあとの対処法
花が終わったコチョウランを見て「もう枯れてしまった」と思う方もいるかもしれませんが、すぐに処分する必要はありません。
まずは、株の状態を確認してみましょう。
回復のサインを見極める
根と葉の状態を確認し、緑色で弾力のある根が残っていれば、回復の可能性があります。傷んだ根や葉を清潔なハサミで取り除き、新しい水苔やバークチップで植えかえましょう。
植えかえ後は直射日光を避け、18℃〜25℃の環境で管理します。すぐに花を咲かせようとせず、まず葉と根の回復を優先しましょう。順調に育てば、半年〜1年で開花する可能性があります。
処分方法
根が全て黒く変色し、葉もしぼんでいる場合は、残念ながら回復は難しい状況です。その場合は無理に残さず、処分を検討しましょう。
処分する際は、お住まいの自治体のルールに従って分別してください。
コチョウラン(胡蝶蘭)の育て方|よくある質問
コチョウラン栽培に関するよくある質問をまとめました。
コチョウランの寿命はどれくらい?
株自体の寿命はとても長く、適切に管理すれば50年以上育つともいわれています。
花が終わっても株が枯れたわけではないので、ケアを続ければ何度でも花を楽しむことができます。
葉が黄色くなるのはなぜ?
下葉が1枚だけ黄変する場合は、自然な新陳代謝による現象のため心配ありません。
複数の葉が黄色くなる場合は、水の与えすぎによる根腐れ、または日照不足が原因です。根の状態を確認し、黒ずんだ根があれば取り除いて植えかえてください。
花が終わった茎は切る?
二度咲きを狙う場合は、花茎の下から3節〜4節目の上でカットします。節から脇芽が出て、新しい花茎が咲く可能性があります。
バークと水苔、どちらがおすすめ?
初心者には水苔がおすすめです。保水性が高く、水やりの頻度を抑えることができます。ただし、蒸れやすいため、素焼き鉢との組み合わせがおすすめです。
バークチップは、水はけがよく根腐れしにくい一方で、乾きが早いぶん水やりの頻度がやや多くなります。やや管理に慣れが必要なため、栽培に慣れてきた方におすすめです。
おわりに
コチョウランを長く楽しむためのポイントは、レースのカーテン越しのやわらかい光、風通しの良い暖かい場所、水やりは乾いてから与える、の3つです。
季節ごとに水やりの頻度や置き場所を調整してあげれば、初心者でも無理なく管理できます。
ぜひこの記事の内容を参考に、華やかで美しいコチョウランの栽培に挑戦してみてください。長く育てるほどに、毎年花を咲かせる喜びを感じられるはずです。
公開:2018年11月29日
更新:2022年8月22日
更新:2023年2月15日
更新:2025年2月10日
更新:2026年4月23日
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