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【洋ラン】 【胡蝶蘭の育て方】|おすすめ品種3選や管理のコツ、植え替え方法は?

【洋ラン】 【胡蝶蘭の育て方】|おすすめ品種3選や管理のコツ、植え替え方法は?

胡蝶蘭の基礎知識

胡蝶蘭

胡蝶蘭は東南アジアが原産のランです。開花期間は主に春から夏の暖かい時期ですが、適温を保っていれば秋冬でも開花させられます。ランのなかでも花を長く楽しめることが特徴で、2~3カ月にわたって開花し続けることも。株自体の寿命も長く、適切に管理できれば50年にわたって育つともいわれています。

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ギフトにおすすめの胡蝶蘭3選

胡蝶蘭には、さまざまな品種が存在します。まずはギフトにおすすめの品種を3つご紹介しましょう。

【洋ラン】 【胡蝶蘭の育て方】|おすすめ品種3選や管理のコツ、植え替え方法は?

満天紅

胡蝶蘭のなかでもひときわ目を惹く艶やかな胡蝶蘭の満天紅。

満天紅の花びらは直径約6cmと大きくはありませんが、花の大きさや向きが不揃いに集まって咲くため、より華やかに見えることが特徴です。

満天紅は中国では「最上の幸せ」という意味があるといわれています。名前の意味や華やかな色合いから、お祝い事にはとっても縁起が良い胡蝶蘭です。比較的、株や葉も大きく育てやすい点も魅力です。上手に育てれば2~3カ月は花を咲かせてくれます。

胡蝶蘭

ブルーエレガンス

青い魅惑の胡蝶蘭、ブルーエレガンス。特殊技術により染色された、とても希少な胡蝶蘭で、その美しさから人気を集めています。人と違う贈り物をしたい際には特におすすめです。

胡蝶蘭

ロイヤルホワイト

ビジネスシーンにおすすめの胡蝶蘭が真っ白なロイヤルホワイトです。高級感があり、清潔なイメージのホワイトはどの世代からも人気があります。また、花びらが大きく花並びがきれいなことも特徴です。

胡蝶蘭の大きさ

胡蝶蘭には、大輪・中輪(ミディ)・小輪(ミニ)の3種類があります。こちらでは、それぞれの大きさの違いを説明します。

大輪

大輪は、11~15cmの大きな花びらの胡蝶蘭です。見た目の華やかさから、開業や出店祝いなどによく贈られる代表的な胡蝶蘭です。

中輪(ミディ)

中輪(ミディ)は3~6cmの花びらの胡蝶蘭です。大輪ほど大きくないので記念日や誕生日などのプレゼントによく贈られます。近年、とても人気があります。

小輪(ミニ)

小輪(ミニ)は2~4cmの小さい花びらの胡蝶蘭です。小さくて飾りやすいので贈り物だけでなく、ご自宅用として買われる方も多く見られます。

マイクロミニ

ミニサイズよりも、さらに小さなマイクロミニ胡蝶蘭。お家のちょっとしたスペースに飾ることもできます。

ミニ・マイクロミニ胡蝶蘭は、ご自身で育てるのにもぴったりです。置き場所に困らず、インテリアの良いアクセントにもなります。最近では、白・黄色・ピンク・紫・ブルーなど、さまざまな色や種類のバリエーションも増えてきました。

胡蝶蘭の花茎の本数

胡蝶蘭

胡蝶蘭を購入する際に、「3本立ち」や「5本立ち」などの言葉を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。こちらでは、胡蝶蘭の花茎の本数について解説します。

3本立ち:30輪~35輪前後

3本立ちの胡蝶蘭は、ギフトとして貰っても置く場所を選ばない一番人気のサイズです。大輪系の種類を選べば、5本立ちや7本立ちにも引けをとらないボリューム感を楽しめます。

5本立ち:65輪~73輪前後

茎の本数が5本の胡蝶蘭は、ビジネスシーンに最適です。大きくて見栄えのする5本立ちは、開店祝いなどの際に存在感を出してくれます。贈ったら喜ばれること間違いなしです。

7本立ち:70輪~81輪前後

会場の広いパーティーやお祝い事などの際におすすめなのが7本立ちです。場の雰囲気をぐっと華やかにしてくれるので、盛大にお祝いする際にはぜひ7本立ちを贈ってみましょう。

質の良い胡蝶蘭の選び方

ギフトにするときはもちろん、自宅で育てるために購入する際も、質の良い胡蝶蘭を選ぶことが大切です。通販ではなく自分の目で見て選べるときは、できるだけ元気な株を見極めましょう。

 

基本的には、花や葉、茎などをよく見て、虫食いや病気の痕がないかを確かめます。葉の色つやが良く、シワができておらず、しっかりとした厚みがあると元気な証拠です。花びらの厚みや大きさ、色の良さ、茎の太さなどもチェックしましょう。

 

また、すべて開花しておらず、蕾が2割ほど残っていれば、お家に届いてからも長く花を観賞できます。蕾が開花していく様子を楽しめるでしょう。

胡蝶蘭をもらったときの注意点

胡蝶蘭をギフトでもらった際は、ラッピングが施されているケースが多く見られます。見た目はとてもきれいですが、そのままにしておくと胡蝶蘭が蒸れてしまうことがあります。できるだけすみやかにラッピングを外してあげましょう。

 

また、必要に応じて植え替えて、胡蝶蘭にとって心地よい環境を用意してあげることで、花を長く楽しみやすくなります。小さい鉢に入っているときは、サイズに合う大きさの鉢に変えてあげましょう。

胡蝶蘭の好む環境

胡蝶蘭

胡蝶蘭を長持ちさせるには、風通しや日当たり、温度・湿度といった環境にこだわることも大切です。できるだけ、以下の条件を満たす場所を探して配置してあげましょう。

風通し

胡蝶蘭はある程度の湿度がある場所を好みますが、風通しが悪く蒸れてしまうような場所では腐ってしまうことがあります。特に、お部屋で育てる際は風が通りにくくなるため注意が必要です。風通しの良さを重視して置き場所を決めましょう。

日当たり

胡蝶蘭は、日当たりが良く明るい場所を好みます。ただし、直射日光は当てないように気をつけてください。直射日光が当たってしまうと、葉焼けをおこし、葉の色が変わってしまう場合があります。窓際に置く場合は、強い日差しが当たらないように注意しましょう。

温度・湿度

胡蝶蘭はもともと熱帯生まれで暑さに強く、寒さに弱い植物です。適温は18℃~30℃といわれています。ただし、1日の気温差が激しくなる場所は避けたほうが無難。季節に応じて置き場所を変えてあげましょう。

 

日本の夏は、胡蝶蘭にとって適した湿度を保ちやすい時期となります。反対に、冬になると胡蝶蘭にとっては乾燥した状態が続くことになります。加湿器を使って適した湿度を保つ、霧吹きで水をかけるなどの方法で工夫しましょう。

 

加えて、冷房や暖房の風が直接当たると乾燥の原因になるため注意が必要です。エアコンの風が当たらない場所へ置きましょう。

胡蝶蘭の育て方

胡蝶蘭の好む環境を整えたら、季節に応じたお手入れを行い、長く咲かせていきましょう。こちらでは、胡蝶蘭全般の基本的な育て方をご紹介します。

肥料のあげ方

胡蝶蘭に適した肥料を適したタイミングで与えると、より元気に花を咲かせてくれます。市販されている草花用の肥料を使っても良いですが、洋ラン用の肥料を使うのもおすすめです。チッソ・リンサン・カリといった肥料の三要素が、ランにとって適切な配合になるように調整されています。

もちろん、胡蝶蘭に合う肥料であっても、あげすぎないように気をつけることが大切です。説明書にある量を守りましょう。基本的には春~夏、に1~2週間に1回程度で液体肥料『専用液肥洋ラン』を水に希釈して与えます。寒くなってきたら生育が停滞するため、施肥はストップしましょう。

花がら摘みの方法

胡蝶蘭の花がしおれているのを見つけたら、ひとつずつ摘み取っていきます。そのままにしておくと見た目が悪いほか、エネルギーを取られてしまうため、早めに摘んでしまうことがおすすめです。

胡蝶蘭の水やり方法

胡蝶蘭の栽培で重要なもののひとつが水やりです。水をたくさん与えすぎても、少なく与えすぎても、胡蝶蘭が弱ってしまう可能性があります。基本の与え方についてしっかりと確かめておきましょう。

胡蝶蘭の水やりの基本

胡蝶蘭は根腐れしやすいため、水やりの頻度や量には気を配りましょう。胡蝶蘭は乾燥には強いため、基本的には控えめを心がけることがおすすめです。季節によって変わりますが、10日に1回程度の頻度を目安に水やりしましょう。

量については、一株あたりコップ一杯分の水を与えると良いといわれています。もちろん、株の大きさや育てている環境によって必要量は変わるため、あくまでも目安です。どのくらいの水をあげたら良いかわからない場合、まずはコップ一杯分の水をあげて、様子を見ながら調整していきましょう。

胡蝶蘭への水のあげ方

午前中のうちに水やりする

胡蝶蘭の水やりは午前中に済ませておくことがおすすめです。夜になって気温が下がっていくと、水を吸い上げにくくなってしまいます。

植え込み材の水分をチェックする

基本的には、植え込み材がしっかりと乾いたら水をあげるように管理することが大切です。水をあげる前に、植え込み材の乾き具合を確かめてみましょう。

植え込み材の表面の湿り気がなくなっていれば水やりしてかまいません。根腐れが心配であれば植え込み材に割りばしなどを差し込んで、鉢の内側まで湿っているかをチェックすることがおすすめです。

まだ湿り気があるうちに水やりしてしまうと、根が水を吸いきれず、水につかったままの状態になってしまいます。根腐れの原因となるため十分に注意しましょう。

なるべく常温の水を与える

水道から出した水をいきなり与えてしまうのは避けたほうが無難です。特に、冬の時期は水がかなり冷たくなってしまうため気をつけましょう。なるべく室温に戻してから水やりすることがおすすめです。

植え込み資材にゆっくりとそそぐ

水やりの際は、葉の付け根などに水がたまってしまわないように注意します。胡蝶蘭に水がかからないよう、植え込み材の上に直接そそぎましょう。

受け皿の水を捨てる

水やり後、鉢皿の水はそのままにせず捨てましょう。放置しておくと蒸れやカビの原因になります。

葉水をする

乾燥する時期には葉水を与えるのも効果的です。葉の両面に霧吹きで水をかけましょう。

葉水の後は、葉の付け根に水がたまっていることがあります。株が傷んでしまう可能性があるため、布などで吸い取っておきましょう。

また、花や蕾に水をかけるのは避けたほうが良いでしょう。水滴がシミの原因になることがあるためです。

胡蝶蘭の季節ごとの水やりのコツ

胡蝶蘭のお手入れは、季節ごとに注意したいポイントが変化します。夏は胡蝶蘭の水やりが多めに必要になることがあります。夏の間は、1週間に1回を目安に水やりしましょう。

冬の間は生育が停滞するため、水のあげすぎに注意が必要です。冬場は2週間~1カ月に1回を目安に与えます。空気が乾燥するときは葉水を与えても問題ありません。水が冷たすぎる場合はお湯を混ぜるなどの方法で、室温と同じぐらいになるよう調整しましょう。

胡蝶蘭の剪定・切り戻し方法

胡蝶蘭

胡蝶蘭をうまく育てることができれば、開花が終わった後も再び花を咲かせてくれることがあります。剪定・切り戻しのコツを覚えてチャレンジしてみましょう。

剪定・切り戻しの方法

胡蝶蘭の花茎を切ると、脇芽が伸びてくることがあります。花茎の下から2~3節あたりをカットしてみましょう。うまくいけば花芽が伸び、新しい花を咲かせます。

ただし、胡蝶蘭が弱っている場合は、大胆に花茎を切り詰めて株を休ませてあげることがおすすめです。花茎の付け根からカットして様子を見ましょう。

剪定・切り戻し後の管理方法

胡蝶蘭を再び咲かせるためには、胡蝶蘭にとって快適な環境を保ちながら管理することが大切です。順調にいけば数カ月後に再度開花します。ただし、品種によっては二度咲きが難しいこともある点に留意が必要です。ご家庭で適切な環境を保つのは難しいケースも多いため、気長にチャレンジすることがおすすめです。

胡蝶蘭の植え替え方法

胡蝶蘭

胡蝶蘭は2年に1回ほどの頻度で植え替えてあげることがおすすめです。株を長く元気に育てるため、植え替え適期や方法についても確かめておきましょう。

植え替え時期

胡蝶蘭は4~6月の暖かい時期に植え替えを行います。特に、春の終わり頃から初夏がおすすめです。冬場は避けたほうが無難ですが、室温を20℃前後に保てる場合は植え替えてもかまいません。花後、剪定・切り戻しが終わってから作業を始めましょう。

植え替え方法

鉢から株を取り出したら、根を軽くほぐします。健康な根だけを残し、腐っている部分は取り除きましょう。古いミズゴケ(水苔)やバークなどがついていたら落としておきます。

ミズゴケを使う場合は、根に巻き付けてから鉢へ戻します。ミズゴケは事前に湿らせておきましょう。

バークを使う場合は、鉢に少量を入れてから株を戻します。根の隙間を埋めるように、残りのバークを入れましょう。

植え替え後は根の活着促進のため植物用活力液『リキダス』を1000倍に希釈して与えます。室内にて、水やりや施肥を控えめにしながら管理しましょう。バークを使う場合は1週間程度、ミズゴケを使う場合は2週間程度、水やりせずに様子を見ます。

植え替えの注意点

切り落とす際に使用するハサミはなるべく消毒をして、清潔な状態のものを使用しましょう。ミズゴケを使う場合、素焼き鉢のように通気性の良い入れ物を使うことがおすすめです。植え替え作業は、胡蝶蘭にとってはかなりストレスが溜まる作業になります。株を傷めないよう、作業は優しく行いましょう。

胡蝶蘭の着生方法

胡蝶蘭は着生植物で、木やコルク、鉢など、さまざまなものに根を絡ませて育てることが可能です。植え替え適期となる6月頃ならチャレンジしやすいため、お好きなものに着生させてみましょう。

着生の際は、植え替えと同様に古い根を整理します。水を含ませたミズゴケを根に巻いたら、着生させたい素材に置いて、糸で固定しましょう。その後は鉢植えとほとんど変わらない方法で管理します。

胡蝶蘭に起こりがちなトラブルや対処方法

胡蝶蘭

胡蝶蘭栽培では、葉焼けや根腐れといったトラブルが生じやすいといわれています。それぞれの対処方法について確かめておきましょう。

葉焼け

葉の部分が黒ずんだり、色あせたりするのが葉焼けです。強い日差しに当て続けることで生じます。葉焼けした部分は元に戻らないため、予防することが大切です。日差しを避けて、半日陰程度の環境になるよう調整しましょう。窓辺に置いている場合はレースのカーテンで日光を遮る、寒冷紗をかけるなどの方法があります。

根腐れ

胡蝶蘭に水や肥料を与えすぎると、根が黒ずんで腐ってしまうことがあります。水と肥料は適量を心がけましょう。蒸れないように風通しの良さを保つこともポイントです。また、ミズゴケやバークなどの植え込み材が傷むことで、根腐れが生じることもあります。特に、ミズゴケは傷みやすいため、定期的に状態をチェックしておきましょう。

水切れ

胡蝶蘭は過湿に注意して管理することが重要ですが、水が不足しすぎると株が弱くなってしまいます。季節に応じた量と頻度で、適宜水を与えましょう。

また、根腐れによって根が水分を吸収しなくなることもあります。葉にシワが出る、花が咲かなくなる、植え込み材にカビが生えているなどの症状があれば、根腐れによる渇水症状を疑ってみましょう。

蝶蘭はギフト用でもご自宅用でも楽しめる!

胡蝶蘭

高級なイメージが強い胡蝶蘭は、ギフトで贈ると喜ばれるもののひとつです。ただ、ミディやミニなどの小型サイズであれば低価格で購入しやすいため、ご自宅でも楽しみやすいことが魅力。胡蝶蘭の大きさや種類はたくさんあります。ぜひご自身に合った胡蝶蘭を探して入手し、胡蝶蘭栽培を楽しみましょう。

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公開: 2018年11月29日
更新:2022年8月22日

更新: 2023年2月15日

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