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Labyrinth  バラの迷宮 pickup88 『リュシオール』

Labyrinth  バラの迷宮 pickup88 『リュシオール』

DATA

 

■作出:日本 ロサ オリエンティス プログレッシオ(バラの家)

■花色:黄色

■花型:カップ咲き/四季咲き

■花径:中小輪

■香質:フルーティな中香

■樹形:高さ0.9mの木立性

黄色のカップ咲き小中輪。花弁数が少なめで開くと花芯をのぞかせ、咲き進んで花色はクリームレモン色に。四季咲き。秋の花は少しオレンジ味が入る。とても花付きが良く、年間を通して安定して開花し、夏の高温期でもよく花を咲かせる。フルーティな中香。枝は細く葉は小さい。樹は木立性・横張りで高さ0.9mとコンパクト。株元から花を咲かせる。うどんこ病に特に強く、黒星病にも強い。月に一度の殺菌剤散布で美しい葉を維持。初期生育がゆっくりなので、苗を植え付けた後、秋剪定のころまで蕾のソフトピンチを繰り返す。成木となったら剪定はFLに準じて行う。草花との混植にも向く。花名は「ホタル」を意味するフランス語。2020年春発表の最新品種。

 

黄色のバラは最近庭を明るく元気づけるビタミンカラーとして静かな人気を呼んでいる。従来遺伝の性質上「黄色のバラは枝が軟らかい・黒星病に弱い」と言われたが、最近はこれらの点をクリアにした品種が多く発表されている。

‘リュシオール’は、かわいらしい雰囲気の小ぶりなカップ咲きで安定して咲くと同時に、病気にかかりにくい葉の丈夫さと、株元から花を咲かせるコンパクトな株姿を実現した品種。樹姿は低めに横に広がりまとまりが良い。葉も小さめ。花名の意味のように、ぽっぽっと株の上に灯りをともすように年間を通じて安定して次々と花を咲かせ、はらはらっとこぼれる。庭に植えるのなら前面に。花一輪が主張しないので草花との相性が良い。丈の高くない小花の草花を選ぶとバランスが良い。鉢植えにも。

リュシオール

周りを明るくする黄色のカップ咲きの小中輪(写真:バラの家)

リュシオール

花色に赤みが入り、咲き始めは深いカップ咲きになる秋花

リュシオール

コンパクトな株に黄色い花。丈の低い小花の草花がよく合う(写真:バラの家)

リュシオール

夏花。葉の茂みの中からホタルが飛び交うよう

玉置一裕

玉置 一裕

バラの専門誌『New Roses』編集長。

 

『New Roses』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやPRプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。
また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。

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