2020.11.23

Labyrinth バラの迷宮 pickup95 『アジュール』

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作出	日本　河本バラ園ローズドゥメルスリー
花色	ブラッシュピンク
花型	中輪／ロゼット咲き／四季咲き
香質	ダマスクとフルーツの強香
樹形	高さ0.8～0.9mの木立性

先が尖った花びらは内側へ行くほど細く、色濃くなって重なる。ブラッシュピンクの中輪。春花は中央にボタンアイをみせボリューム感がでる。四季咲きで安定して咲き続ける。強く甘いダマスクとフルーツの芳香がある。樹は木立性で高さ0.8～0.9mとコンパクト。育てやすく、草花ともよく合う。花名の意味は、「アジュール刺繍」から。アジュールには「明かりとりの窓」「透かし掘り」の意味もある。2020年秋発表のローズドゥメルスリー。

暮らしの中の楽しみをバラに表現したローズドゥメルスリー（手芸屋さんのバラ）。多くは花の表現が優しく繊細。‘アジュール’は内向きに折れ曲がった花びらの先端が外側に反りかえる独特の造形。

ボリューム感ありながらふわっと咲く春花。中央にはボタンアイ（写真：河本バラ園）

夏花。一輪にぐっと寄って見ると、弁先が外側に跳ねているのが分かる。ダマスク+フルーツの芳香が漂ってくる

ローズドゥメルスリーは、身近に育てて家の中に飾っても楽しみたい。外は秋の日差し

玉置一裕

バラの専門誌『Ｎｅｗ　Ｒｏｓｅｓ』編集長。

『Ｎｅｗ　Ｒｏｓｅｓ』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやＰＲプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。
また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。