メニュー

Labyrinth  バラの迷宮 pickup117 『カミーユ』

Labyrinth  バラの迷宮 pickup117 『カミーユ』

Data

作出 日本 ロサ オリエンティス プログレッシオ
花色 シルバーグレイ
花型 中輪・房咲き/波状弁咲き/四季咲き
香質 淡香香
樹形 高さ1.8×幅1.5mのシュラブ

 

シルバーのニュアンスある淡い藤色の中輪波状弁咲き。高温期は八重咲きに。花弁がしっかりとしていて花保ちが良い。房咲き。ほぼ四季咲きに近いと言ってよい繰り返し咲き。ティーにグリーンの淡香。樹は高さ1.8×幅1.5mのシュラブ。黒星病にとくに強い。剪定した後ごとの殺菌剤散布(①冬剪定後芽がふくらみ始めた時②1番花開花後③2番花開花後④夏剪定後⑤秋花が咲いた花後剪定後)で、葉をきれいに保つ。害虫防除は適宜。伸びた枝を誘引してつるバラとして仕立てとすることもできる。2021年秋発表のロサ オリエンティス プログレッシオ。

 

 

藤色の大きめの花で、つるバラ利用もできる数少ない品種の一つ。木立性の銘花‘ニュー ウェーブ’のつるバラのような感じの品種。構造物に誘引するときは段差剪定で。花名は印象派の画家クロード・モネの絵画から。「遠くから見ると一見寂しげに見えますが、近づいてその表情を見ると、心を離さない魅力があります。まるで涼しげな瞳をもつ女性のよう。その姿を見たとき、『散歩・日傘をさす女』のモデルとなったモネの妻、カミーユの姿を思い起こし、命名しました」(木村卓功さん)。

 

カミーユ

花名の元となった絵画では、逆光で白いドレスが藤色のトーンに見える。その印象の波状弁咲き

 

カミーユ
カミーユ

青みを強く感じたり、シルバーのニュアンスと陰影を感じるとき。黄色い花芯を覗かせることも(写真:バラの家)

 

 

玉置一裕

玉置一裕

バラの専門誌『New Roses』編集長。
『New Roses』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやPRプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。
また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。

前回の記事はこちら

関連記事

Labyrinth  バラの迷宮 pickup116 『フォーラン マリア』

Labyrinth  バラの迷宮 pickup116 『フォーラン マリア』

次回の記事はこちら

関連記事

Labyrinth  バラの迷宮 pickup118 『プチ ポワン』

Labyrinth  バラの迷宮 pickup118 『プチ ポワン』

この記事が気に入ったらシェアしよう!

Labyrinth  バラの迷宮 pickup117 『カミーユ』

Labyrinth  バラの迷宮 pickup117 『カミーユ』

Official SNS

  • アイコン:Facebook
  • アイコン:Twitter
  • アイコン:YouTube
  • アイコン:Instagram
  • アイコン:LINE
  • アイコン:Pinterest

Instagram