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【バラ栽培】6月にすべきお手入れは?若枝の生育シーズン&病害虫被害多発シーズンに備えよう!

【バラ栽培】6月にすべきお手入れは?若枝の生育シーズン&病害虫被害多発シーズンに備えよう!

春に花が咲き終わったバラは、6月前後にもっとも生長が盛んになり、次々と新しい枝が伸びてきます。
四季咲き品種ならば二番花のために、一季咲きの品種ならば来春の開花のために、枝の剪定作業や施肥といったお手入れが必要です。
また、気温も湿度も高くなり、雨が多くなるこの時期には、病害虫にも十分に気をつけたいところ。この時期ならではのポイントにも注意してバラを管理していきましょう。
今回は、バラの咲きがら切りやシュート剪定、病害虫対策など、6月前後にするべきバラのお手入れについてご紹介します。

【6月のバラ栽培】咲きがらを忘れずに切りましょう

花がら(咲きがら)切りとは、咲き終えた花の枝を切り落とすことです。二番花以降を咲かせるためにやっておきたい作業となります。

最初の咲きがら切りは、一番花が終わりかける頃に行います。つるバラは花数が多いため、切り忘れがないように注意が必要です。咲きがら切りでは、春から伸び始めた枝の真ん中あたりをカットします。なるべく5枚葉がついている箇所の上を切り落としましょう。二番花・三番花の場合は、その前の咲きがら切りでカットした箇所から伸びた枝の真ん中あたりをカットします。

【6月のバラ栽培】シュートの剪定を行いましょう

黄色のバラ

4月から5月にかけて一斉に咲いていた花が終わると、根元から太くて勢いのある枝が伸びてきます。

この枝のことをベーサルシュートと呼びます。次の開花の主幹となる大事な枝です。

しかし、ベーサルシュートは勢いがある分、株の栄養バランスを崩して他の枝の生育を邪魔したり、樹形を乱したりすることもあります。

この時期に枝の剪定作業をしっかりと行い、樹形を整えていきましょう。以下では、シュートの剪定について解説します。

四季咲き性木立ちバラのシュート剪定

四季咲き性木立ちバラのベーサルシュートは、放置していると、ほうきのような形に伸びて蕾をつけます。そのままだと株の生育が停滞してしまうため、枝が細いまま弱々しい状態になってしまうこともあります。

ベーサルシュートの先端に蕾がついて開花すると生育が止まってしまいます。なるべく蕾ができる前に先端を摘み取りましょう。蕾がついた場合は、花が開く前に処理します。なるべく指で摘み取れる程度の、枝が柔らかいタイミングで行うことがポイントです。

つるバラのシュートの処理

つるバラのシュートも、6月頃にぐんぐん伸びていきます。ただ、この時期にカットするのは控えましょう。来年の春に花を咲かせるために残しておくことが大切です。長く伸びたシュートは支柱を立てて上向きに束ねておきましょう。

【6月のバラ栽培】高温多湿で病害虫が発生しやすい季節。対策をしっかりと!

ペールピンクのバラ

気温が上昇し、雨が多く多湿になりがちな6月は、1年のうちでもっとも病害虫が繁殖しやすい時期です。

この時期に気をつけたい病気は、葉が粉をまぶしたように白くなる「うどんこ病」や葉に黒い点々ができる「黒星病」など。

雨の水滴や風に乗って伝染していくため、非常に厄介です。

また、害虫では、ハダニやイラガ・アブラムシやカイガラムシ・テッポウムシなどに注意が必要です。

こういった病害虫の被害を防ぐためには、早期発見と適切な薬剤の散布が必要です。

日頃から株をチェックし、こまめにお手入れをするようにしましょう。以下では、バラに発生しがちなうどんこ病・アブラムシの対策をご紹介します。

バラのうどんこ病対策

うどんこ病はカビの一種である糸状菌が原因で発生します。うどんこ病にかかった葉は白い粉をまぶしたような状態になり、どんどん弱っていきます。光合成もできなくなり、放置していると枯れてしまうことも。発見したらすぐに治療を行いましょう。

症状が出ている患部は切り取っておきます。切った部分は確実に植物から離して捨てましょう。治療用の薬剤を使うこともおすすめです。

うどんこ病の予防・治療には、「BrilliantGardenフローラガードAL」「BrilliantGardenサルバトーレME」を使用してください。黒星病の予防・治療も行えます。

また、うどんこ病は植物の環境が悪かったり、植物が弱ってしまっていたりするとかかりやすくなるとされています。バラを育てている場所の環境を今一度チェックしてみましょう。日当たりが悪くなっていないか、水はけが良いかなどを確認します。肥料不足もしくは与えすぎでもバラの状態に影響が出るため、適切かどうかを確かめましょう。

バラのアブラムシ対策

アブラムシは新芽などに群がり、放っておくとどんどん増えていきます。数が少ないうちは指などで取り除きやすいものの、大量発生すると作業も大変になります。ほかの病気の原因となるケースもあるため、早い段階で駆除しておきたいところです。

また、アブラムシはチッソ分が多い肥料をあげすぎた場合にも発生しやすくなるといわれています。バラに与えている肥料の成分や量は適切か、しっかりと確認しましょう。

アブラムシ対策には、肥料と同時にアブラムシ退治ができる「BrilliantGardenハイポネックス原液 殺虫剤入り」がおすすめです。

あわせて、枝が覆い茂って風通しが悪くなっている部分は病害虫の標的になりやすいので、枝を間引いたり剪定したりして風通しを良くすることも大切です。植えつけの際は密植にならないよう、株間をしっかりととれるように植えることも心がけましょう。

【6月のバラ栽培】状況に合わせて水やりしましょう

バラの水やり

6月のバラは春よりも葉が増えてきます。気温が高まってくることもあり、水をたくさん必要とします。とくに鉢植えは土が乾燥しやすくなるため気をつけましょう。土の表面が乾いたら水をたっぷりと与えるのがコツです。地植えの場合は雨に任せ、晴れた日が1週間ほど続いたら水やりしましょう。

ただ、6月は雨が多く多湿になりやすい時期でもあります。徒長や根腐れ、病害虫などの原因になるため、水のあげすぎにも注意が必要です。

【6月のバラ栽培】お礼肥をあげて次の開花に備えましょう!

6月は株の生育期ではありますが、花が咲いた後のため株の体力は消耗しがちです。

ただ、この時期には降水量も多いため、通常の化成肥料(水溶性)は雨によって早く肥料成分が溶出してしまうことがあります。これにより長期間、植物に十分な栄養を与えることができない場合があります。

花後のお礼肥としてしっかりと肥料を施したいときは、ぜひ「BrilliantGarden バラのまくだけ肥料」を与えてみましょう。

株元から少し離れたところにばらまくだけで3~4カ月は効果が続きます。秋の開花時期までゆっくり長く効き続けるでしょう。

また、梅雨(長雨による日照不足)や夏(酷暑を乗り切る)に備え、株を丈夫にすることが重要です。

カリ成分やカルシウムの多い液体肥料「微粉ハイポネックス」を1週間に一度与えて、株を充実させましょう。

また近年、高温、低温、乾燥、多湿、日照不足などの環境からのストレスを軽減し、植物の生育を促すバイオスティミュラント資材が注目されています。

バイオスティミュラントは直訳すると「生物刺激剤」で、最新のテクノロジーとして日本だけでなく全世界、農業生産で注目されています。

植物や土壌の活性を高めて、高温、長雨や干ばつなどの環境から受ける非生物的ストレスを軽減し異常気象にも負けない強い植物を育てます。

「BrilliantGardenバラのストレスブロック」は、夏越し時のストレスを軽減し、低下した免疫力を戻し改善することで、バラの葉の色つやを良くし、花と葉の数を増やします。特に秋花に効果的です。

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【6月のバラ栽培】中耕&除草を済ませましょう

濃いピンクのバラ

植物の栽培中に土の表面を軽く耕すことを「中耕」といいます。中耕を行うのは土が固くなってきた頃です。硬い土をそのままにしておくと空気や水が通りにくくなり、しっかりと根に行き渡らなくなってきます。土の表面を1~2cmほど耕すことで、通気性などを改善できます。土を触ってみて硬いと感じたときや、水がしみこみにくくなったときなどは、中耕をしてみましょう。

作業する際は、できるだけ根を傷つけないように配慮しながら行います。フォークや小さめのスコップや熊手などを使い、株の周辺の土をほぐしましょう。

鉢植えの場合は、地植えよりも根が浅いところにあるかもしれません。根が伸びている位置に注意し、より浅めに耕しましょう。

また、中耕と同時に除草も済ませておきます。除草することで株周りの風通しが良くなり、病害虫予防にもつながります。気温が上がるとどんどん雑草が伸びてくるため、こまめに取り除きましょう。

【6月のバラ栽培】鉢苗を植え替えるならこの時期に

鉢のバラ

春に植えつけを行えなかった鉢苗は、開花が終わった6月頃~梅雨明け前までに植え替えることがおすすめです。こちらでは、鉢苗の基本や植え替え方法をご紹介します。

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鉢苗とは

バラの苗には新苗・大苗・鉢苗などの種類があります。新苗がもっとも若い苗です。秋冬に接ぎ木されたものが、半年ほど育てられてから春に出回ります。大苗は接ぎ木されてから約1年育てられた後、冬から流通する苗です。

鉢苗は、新苗や大苗を鉢上げして栽培した後に販売される苗です。プロの手によってしっかりと育成されているため、初心者でも栽培しやすいメリットがあります。

ちなみに、鉢に入っておらず、根がむき出しの状態で販売される裸苗もあります。入手したらすぐに植えつけられる方に向いています。

鉢苗の植え替えタイミング

鉢苗の植えつけ・植え替えは1年を通して行えます。購入したらなるべく早めに植え替えてあげることがおすすめです。ただし、休眠期である12月~2月なら根鉢を崩せますが、それ以外の時期は根鉢を崩さないように注意しましょう。

また、バラの花が咲いているときに植え替えると、せっかくついた花や蕾がダメになってしまうことがあります。開花した鉢苗を買った場合は、花の観賞を楽しんだ後に植え替えることがおすすめです。

開花後から、遅くても梅雨明けするまでには植え替えを済ませたほうが良いでしょう。購入時に植えられていた鉢は小さめのことが多く、そのまま栽培を続けていくと根詰まりする可能性があるためです。夏を迎えると水切れしやすくなるため、早めに植え替えておきましょう。

鉢苗の植え替え方法

鉢植えとして育てる場合は、一回り大きな鉢と用土を準備しておきます。品種や株の大きさによるものの、8号鉢以上が目安です。

用土はバラ専用の培養土を使うと手軽です。元肥の入っているものなら、そのまま使うことができます。地植えする場合は植えつけ場所を耕しておきましょう。

鉢苗を取り出す際は、根鉢を崩さないように慎重に扱うことが大切です。株元を持って鉢から苗を抜き取りましょう。抜けにくい場合は鉢を叩いて根鉢を外します。

鉢への植え替えが終わったらたっぷりと水をあげましょう。鉢植えの場合は、鉢底から水が出るくらいが目安です。

おわりに

バラの開花が終わった6月は、次の開花シーズンへ向けて適切なお手入れをすることが大切です。
シュートの剪定やお礼肥など、この時期にやっておきたい作業はいくつもあります。

気温が高まり雨が増えてくるタイミングでもあるため、病害虫の対策もしっかりと行うことが大切です。
バラの様子を見ながらお世話して、次の開花へ向けて大事に管理していきましょう。

2018年5月21日 公開
2021年6月5日 更新
2023年5月31日 更新

この記事で紹介された植物について

ピンクバラアーチ

バラ

学名:Rosa /科名:バラ科 /別名: /原産地:アジア、ヨーロッパ、中近東、北アメリカ、アフリカの一部 /分類:落葉(ツル性)低木 /耐寒性:中~強/耐暑性:中~強

気品あふれるその華やかな姿から、花の女王とも呼ばれるバラ。

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