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可憐に冬の庭を彩る!冬に咲く花23選|育て方や管理のポイントは?

可憐に冬の庭を彩る!冬に咲く花23選|育て方や管理のポイントは?

冬になると育てられる花の品種が限られ、ガーデニングの楽しみが減ってしまう、とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

寒さの厳しい冬であっても、元気に花を咲かせてくれる植物はたくさんあります。

今回は、冬に咲く花を23種類ご紹介します。寒い季節もガーデニングを楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

冬に咲く花1:クリスマスローズ

クリスマスローズ

冬に咲く花の代表格であるクリスマスローズ。12月~3月にかけて、美しい花を咲かせます。
原産地はヨーロッパや西アジアで、茎のある「有茎種」と茎のない「無茎種」の2種類が存在します。

クリスマスローズは白をはじめ、ピンクや黄色、紫、緑、茶色、黒など、さまざまな色の花びらを持ちます。

日本では「ヘレボルス属」にあたる植物全般をクリスマスローズと呼ぶことが多いものの、原産地などでは「ヘレボルス・ニゲル」という種類のみをクリスマスローズと称するのが基本のようです。

育てる際のポイント

クリスマスローズは育てやすい花のひとつです。鉢植え・地植えともに気軽に挑戦できます。

ただし、冬の花であるクリスマスローズは暑さに弱いため、夏の管理に気を使う必要があります。
気温が上がり、強い日光が差すようになったら、半日陰に移動させましょう。冷房の風が当たらない室内で管理してもかまいません。

水やりは控えめにし、施肥も行わないよう気をつけます。肥料は生育期の開始時期にあたる10月頃に1回、花の終わった4月頃に1回与えます。株に元気がないときは、その都度追肥をしてあげましょう。

追肥には置くだけで肥料効果が2カ月間持続する『プロミック クリスマスローズ用』がおすすめです。

また、鉢植えのクリスマスローズは3年に1回は植え替えを行います。適期は10月~11月です。
この時期であれば、根を切っても再び元気に生えてきます。土を新しいものに変え、緩効性肥料を混ぜておきましょう。

動画でわかりやすく‼︎ 植物のよくあるお悩みを紹介【PlantiaQ&A】

☘35:クリスマスローズの育て方|鉢植えと地植えでおススメなのは?苗選びのコツや、肥料の与え方もご紹介|

冬に咲く花2:ガーデンシクラメン

ガーデンシクラメン

ガーデンシクラメンは、シクラメンを品種改良してさらに耐寒性を強めたものです。冬に地植えで花を植えたいときにもおすすめできます。

開花期間は10月~4月と長く、次から次に花を咲かせてくれるのも魅力です。花の姿はシクラメンとほとんど変わりませんが、サイズは少々小ぶりです。

ミニシクラメンと呼ばれる小型のシクラメンと間違ってしまうことも多いため、購入時は気をつけましょう。

育てる際のポイント

ガーデンシクラメンは多年草です。5月頃になり、気温が上がると同時に地上部が枯れてきます。

思い切って地上部を刈り取って球根だけの状態で休眠させるか、枯れた部分だけをカットして水を控えめにあげながら管理するか、いずれかの方法で夏越しできます。球根だけで休眠した場合は次の開花が少し遅くなる傾向にあるようです。

夏越しが無事にできたら、再び開花へ向けて育てていきます。涼しくなったら徐々に水やりの頻度を増やし、肥料を与えましょう。

花が咲き始める頃には、液体肥料『ハイポネックス原液』を500倍に希釈して1週間に1回の頻度で追肥します。定期的に施肥して、花を長く咲かせましょう。

動画でわかりやすく‼︎ 植物のよくあるお悩みを紹介【PlantiaQ&A】

☘24:ガーデンシクラメンの育て方|苗の選び方や夏越えの方法は?花がら摘みは行ったほうがいいの?|

冬に咲く花3:パンジー・ビオラ

パンジー・ビオラ

パンジーとビオラは開花期間が長く、秋から初夏まで花を楽しめます。両者は違う名前で呼ばれているものの、学術的には同じ植物です。

花が約5cm以上のものがパンジー、それよりも小さいものをビオラとして区別しています。

また、ビオラのほうが耐寒性の強い品種が多いのも特徴です。ただし、最近は品種改良が進み、見分けるのが難しくなっています。

育てる際のポイント

パンジーとビオラは耐寒性があるものの、やはり冬場は生育が停滞することがあります。施肥を控え、水やりの頻度を少なくしましょう。

春になって暖かくなってきたら水の量を増やし、追肥を行います。
追肥には液体肥料『ハイポネックス原液』を500倍に希釈して1週間に1回の頻度で与えましょう。

また、花もちを良くするためには、こまめに花がら摘みをするのが大切です。

咲き終わったものを放置していると種をつくり始め、次の花を咲かせるエネルギーが取られてしまいます。
種を採取したい場合は、花期が終わったら花がら摘みをストップし、結実を待ちましょう。

動画でわかりやすく‼︎ 植物のよくあるお悩みを紹介【PlantiaQ&A】

☘11:パンジーの育て方|花を長く楽しむコツ、植えつけの注意点、剪定や花がら摘みの方法などご紹介|

冬に咲く花4:サイネリア

サイネリア

サイネリアは11月~4月にかけてたくさんの花を咲かせます。花が集まってドーム型になるよう改良された品種が有名ですが、茎が長く伸びる木立性サイネリアも登場しています。

サイネリアという名前は、ラテン語で「灰の」を意味する“cinerarius”や「老人」を意味する“senex”などの単語に由来するとされています。
サイネリアの種に、灰色のひげのような綿毛がつくことから、この名がついたと考えられています。

育てる際のポイント

サイネリアは冬に咲く花として有名ですが、実はそれほど耐寒性が強いわけではありません。屋外で冬越しする場合は、5℃以上の気温を保つのが目安です。

とくに霜に当てるのは避けましょう。冬の寒さが心配な場合は鉢植えにし、室内で管理するのがおすすめです。
暖房の風が当たらない窓辺に置き、土が乾いたら水をあげましょう。

また、サイネリアを栽培するときはアブラムシやうどんこ病の対策を行いましょう。放置しておくと枯れる原因となるため、見つけたらすぐに取り除きます。

アブラムシを見つけたら肥料やりと害虫退治が同時にできる『ハイポネックス原液殺虫剤』入りが便利です。被害を防ぐため、ぜひ活用してみてください。

動画でわかりやすく‼︎ 植物のよくあるお悩みを紹介【PlantiaQ&A】

☘36:サイネリアの育て方|肥料の与え方、切り戻しや花がら摘みなどの管理方法、枯れる主な理由もご紹介

冬に咲く花5:ロウバイ

ロウバイ

ロウバイは、漢字で「蝋梅」と書く花木です。落葉低木で、大きいものだと樹高は4mほどになります。その名の通り、透きとおる蝋細工のような花びらが美しく、冬の雅な庭木として人気を集めています。

原産地は中国で、日本では12月~2月の真冬にかけて開花します。香りが良いため、花の時期にはほのかな甘い芳香も堪能できます。

育てる際のポイント

ロウバイはお手入れすると長く花を咲かせてくれます。思い切った剪定をしなくても自然と樹形が整いますが、余分な枝が出たら定期的に切り落としましょう。

剪定の適期は落葉が終わった11月、もしくは花後の3月です。その年に伸びた枝に花芽がつくため、若い枝を切らないように注意しましょう。また、植えつけ時に元肥として約1年間肥料効果が持続する『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みましょう。

生育期にあたる4月~5月に追肥を行います。追肥には液体肥料『ハイポネックス原液』を500倍に希釈して1週間に1回の頻度で与えましょう。

12月には寒肥を施して株を充実させましょう。寒肥には『BrilliantGarden バラの有機肥料』がおすすめです。

動画でわかりやすく‼︎ 植物のよくあるお悩みを紹介【PlantiaQ&A】

☘155:ロウバイの育て方|苗の植えつけや水やりと肥料の与え方、剪定作業もご紹介

冬に咲く花6:スイセン

スイセン

冬の花といえばスイセンを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。日本に昔からある印象の強い花ですが、実際はヨーロッパが原産です。

紀元前から存在が確認されており、神話のモチーフになることもありました。開花時期は11月~4月です。耐暑性は弱く、花が終わると地上部が枯れて球根の状態で休眠します。

スイセンは大変種類が豊富で、世界中に2万以上の品種が存在するといわれています。好みの色や咲き方、育てやすさなどを考慮しながら、気に入ったものを選びましょう。

育てる際のポイント

スイセンは球根をつくる多年草で、夏越しすると翌シーズンも開花できます。茎や葉が茶色く枯れるまでは、花が終わっても水やりしながら育てましょう。

茎や葉を残しておくことで光合成が行われ、球根に栄養が蓄えられます。鉢植えも地植えも、3年ほどは植えっぱなしで夏越しが可能です。
休眠中は水をほとんど与えず、乾き気味に管理しましょう。

また、スイセンに施肥する際は適量を守り、与えすぎないことも大切です

植えつけの際は元肥として約1年間肥料効果が持続する『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みましょう。追肥には液体肥料『ハイポネックス原液』を500倍に希釈して1週間に1回の頻度で与えましょう。

花後は寒肥を施して株を充実させましょう。寒肥には『BrilliantGarden バラの有機肥料』がおすすめです。

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☘130:スイセンの育て方|きれいな花を咲かせるには?水やりや肥料など日々の管理もご紹介

冬に咲く花7:山茶花(サザンカ)

山茶花

山茶花は日本原産の花木です。山口県や四国、九州、沖縄などで自生しているものが見られます。

品種によって開花時期はさまざまで、早いものなら10月から、遅いものだと4月頃に花を咲かせることもあります。
花の形や色はさまざまですが、ピンクや赤、白などのものが有名です。

また、まだらに模様の入ったものや八重咲きのものなど、幅広い姿の園芸品種が存在します。

育てる際のポイント

山茶花は枝が混み合いやすいため、定期的に剪定するのが大切です。花芽は6月頃からつくられるため、花後の3月~4月になったら余分な枝をカットしておきましょう。

また、鉢植えの山茶花は植え替えを行います。2年~3年に1回、新しい土へ交換しましょう。
適期は気候が穏やかな3月~4月、9月~10月です。

植えつけ、植え替えの際には元肥には約2年間肥料効果が持続する『マグァンプK大粒』を土に混ぜ込みましょう。

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☘186:サザンカの育て方|毎年花を咲かせるコツは?水やりや肥料などの管理方法もご紹介

冬に咲く花8:椿(ツバキ)

椿

椿も山茶花と同様、日本原産の花木です。古くから日本で愛されてきた、親しみ深い冬の花でもあります。
こちらも園芸品種が多く、さまざまな色や形、咲き方のものが流通しています。

椿と山茶花はよく似ています。どちらもツバキ科ツバキ属の植物で、開花時期や花の形なども、ほとんど変わりません。

現在では両者を交配した品種も多く、椿の特徴を持つ山茶花や、山茶花の特徴を持つ椿が存在します。
花の散り方や葉の産毛などで見分ける方法もありますが、品種によっては専門家でも簡単に区別できないことがあります。

育てる際のポイント

元気な椿を育てるためには、質の良い苗を選ぶのが大切です。おすすめなのは接ぎ木苗です。挿し木苗と比べると根づきやすく、育てやすいメリットがあります。

できれば苗を直接見て選び、葉が黄色くなっているものや蕾が多すぎるものなどは避けましょう。椿の剪定も山茶花と同じく3月~4月にかけて行います。

花が咲き終わり、次の花芽がつく前に剪定を済ませましょう。混んでいる部分や木の内側に向かって伸びている枝などをカットします。

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☘173:椿の育て方|丈夫に育つ苗の選び方は?剪定や花がら摘みなどの作業もご紹介

冬に咲く花9:ツワブキ

ツワブキ

ツワブキは日本や朝鮮半島、中国、台湾などを原産地とする植物です。海のそばなどに自生していることが多いため、潮風の吹くお庭でも育てやすいのがメリットです。

開花時期は10月~12月で、黄色の素朴な花を咲かせます。現在はさまざまな品種があり、クリーム色や朱色などの花をつけるものも存在します。

つやつやとした葉は常緑で、斑入りのものや波打つ獅子葉なども見られます。カラーリーフとして、葉の観賞を楽しみたい方にも人気です。

また、ツワブキは昔から食用されてきた野草のひとつです。茎を採取してあく抜きを行えば、煮物や漬物、炒め物などで食べることができます。和風の味付けがぴったり合うため、ぜひレシピを調べて味わってみましょう。

育てる際のポイント

ツワブキは日光を好みますが、耐陰性があるため半日陰でも育てられます。完全な日陰だと徒長し、花つきも悪くなるため気をつけましょう。

真夏の直射日光や強い西日なども、葉を枯らしてしまうことがあるため避けます。

斑入りの品種の場合、日の当たり具合が悪いと模様が薄くなってしまうことがあります。鉢植えの場合は少しずつ移動させ、まんべんなく日の光を当ててあげましょう。

また、ツワブキを育てる際は、うどんこ病に注意します。うどんこ病は初夏から夏にかけて、気温が高い時期に発生しやすい病気です。うどんこ病にかかった葉を見つけたら広がらないように対処しましょう。

冬に咲く花10:ネリネ

ネリネ

ネリネはヒガンバナ科の植物です。細い花びらをつける姿がヒガンバナによく似ています

。開花時期は10月下旬から12月にかけてで、晩秋から冬の間に華やかな花を咲かせます。花の色はピンクや白、赤、オレンジ、紫などです。

さまざまな色のネリネを一緒に植えると、にぎやかな花壇がつくれます。開花期間が長い点もメリットで、お手入れ次第では1カ月ほど花を咲かせ続けることもあります。

また、ネリネは「ダイヤモンドリリー」と呼ばれることもあります。花びらが光を受けるとダイヤモンドのように輝くことからこの名がつけられたようです。ぜひ日の下でネリネを育て、きらめく花の姿を観賞しましょう。

育てる際のポイント

ほとんどのネリネは球根で夏越しします。まれに地上部を枯らさずに夏越しする品種もあるため、種類によって管理方法を変えましょう。

ネリネは、開花中は茎だけの状態で、花が終わってから葉を伸ばします。気温が25℃以上になると葉が自然と枯れ始めます。

それまでは水やりを続け、日光を当てて光合成させましょう。ただし梅雨のように長く雨が続くときは、根腐れしないように注意して管理します。

また、ネリネは土の中で自然と子球を増やしていきます。鉢植えの場合、3年~4年に1回は植え替えをして、増えてきた球根を分球しましょう。

冬に咲く花11:ノースポール

ノースポール

ノースポールはキク科フランスギク属(レウカンセマム属)の一年草です。クリサンセマムと呼ばれることもあります。

北アフリカが原産で、白く小さな可愛らしい花を咲かせることが特徴です。開花時期は12月から5月にかけて。環境によっては冬から初夏まで長く観賞できます。

育てる際のポイント

ノースポールは種から気軽に育てられます。種まき適期は9月~10月です。好光性種子のため、土はかけずにおきましょう。

発芽までは日陰で、発芽後は日当たりの良い場所で育てていきます。耐寒性はあるものの強い寒風は苦手です。

風が心配な場合は冬の間だけでも鉢を移動しておきましょう。肥料は元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』 を土に混ぜ込みます。 10月から5月に2~3か月に1回、定期的に『プランティア 花と野菜と果実の肥料』 を追肥します。

また、栽培期間中はアブラムシが発生しやすくなります。見つけたらすぐに駆除しましょう。防除のために薬剤を使うことも有効です。

花後は種をつくり始めます。開花を長く楽しみたいときは、こまめに花がら摘みをしておきましょう。

動画でわかりやすく‼︎ 植物のよくあるお悩みを紹介【PlantiaQ&A】

☘163:ノースポールの育て方|苗の植えつけや水やりと肥料の与え方、芽かきの方法もご紹介

冬に咲く花12:ハボタン

ハボタン

ハボタンはカラフルな葉をつけるアブラナ科の植物です。品種によって、さまざまな色や形の葉を楽しむことができます。

和の雰囲気にも合わせやすく、門松づくりで使われることも。寄せ植えでも活躍するため、ぜひいろいろな植物と併せて植えてみると良いでしょう。

育てる際のポイント

ハボタンの発芽適温は20℃程度で、7月~8月に種まきします。寒冷地では冬が来る前に早めに種まきを済ませましょう。種まき後は日陰で管理し、発芽したら日なたへ移動させます。

肥料は植えつけ時に元肥を加えておきます。鉢植えの場合は5月から9月、地植えの場合は5月から8月まで緩効性肥料『プロミック いろいろな植物用』を追肥しましょう。

10月下旬になると、ハボタンが鮮やかに色づき始めます。その際に肥料がたくさん残っていると発色が悪くなってしまうことも。10月になったら速効性に優れた液体肥料『ハイポネックス原液』に切り替えておきましょう。

年間を通してアブラムシが発生しやすいため、薬剤で防除することがおすすめです。大切なハボタンを害虫被害から守りましょう。

また、「踊りハボタン」と呼ばれる仕立て方に挑戦することもおすすめです。4月に花茎を切っておくと新芽が伸びて分枝します。秋になる頃には大きく生長し、個性的な姿のハボタンを楽しめるでしょう。

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☘:23 葉牡丹(ハボタン)の育て方|品種や苗選びのコツは?植えつけ方法や栽培方法をご紹介

冬に咲く花13:シンビジウム(シンビジューム)

シンビジウム

シンビジウム(シンビジューム)は洋ランのなかでも育てやすいことで知られています。白や黄、ピンク、オレンジなどの華やかな花を咲かせるほか、香りが良いことも魅力のひとつ。

開花時期は12月から4月ですが、もっともよく見られるのは3月から4月です。耐寒性が弱いため、冬は室内で花を楽しむと良いでしょう。

育てる際のポイント

シンビジウムの場合、用土ではなくバークのような植え込み材を使うことが基本です。苗が小さなうちは、粒度の細かいものへ植えましょう。大きく育ったら中粒に植え替えていきます。植え替え適期は4月頃です。

日当たりの良い場所を好みますが、強い日光は避けることがおすすめです。夏は遮光ネットなどを活用して日差しをやわらげましょう。冬以外は屋外で栽培し、寒くなってきたら室内へ取り込むことがおすすめです。

春から秋には水をたくさん与えましょう。夏はとくに水を切らさないように注意します。秋になって気温が下がってきたら水やりの頻度を減らし、最終的に週1回から2回にとどめます。暖かくなって蕾が伸びてきたら水やり回数を増やしていきましょう。

肥料は春から夏にかけて緩効性肥料『プロミック シンビジューム・クンシラン用』を施します。生育期にあたる夏は速効性に優れた液体肥料 『専用液肥 ―洋ラン―』 を施すと良いでしょう。ただし、真夏の暑さで株が弱っているときは施肥を控えます。

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☘147:シンビジウムの育て方|栽培に適した場所は?キレイな花を咲かせるコツは?水やりや肥料など日々の管理もご紹介

冬に咲く花14:梅(ウメ)

梅

冬に咲く花木といわれると、梅を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

原産地は中国とされていますが、日本では奈良時代には伝わってきたといわれています。梅には花ウメと実ウメがありますが、花の鑑賞目的であれば花ウメを育てます。花も実の収穫も行いたい場合は実ウメの品種を探してみましょう。

育てる際のポイント

梅の木は高木ですが、鉢植えで小さく育てることも可能です。落葉期にあたる冬の間に植えつけを済ませましょう。ただし、寒さが厳しい真冬は作業を控えます。植えつけの際は、元肥として緩効性肥料『マグァンプK大粒』を土に混ぜ込みます。

鉢植えや植えつけから2年未満の地植えの梅には、土の表面が乾いたタイミングで水やりします。植えつけから2年以上過ぎた梅なら降雨に任せて問題ありません。雨が降らずに乾燥した日が続いたら水をあげましょう。

地植えの場合は12月~1月にかけて寒肥を施しておきます。鉢植えの場合は、開花した後に追肥を行いましょう。

また、梅を育てているとうどんこ病やアブラムシなどの被害に遭うことがあります。専用薬剤も駆使して対策していきましょう。

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☘156:梅の育て方|苗の植えつけや水やりと肥料の与え方、剪定作業もご紹介

冬に咲く花15:シャコバサボテン

シャコバサボテン

シャコバサボテンはサボテン科カニバサボテン属(シュルムベルゲラ属)の植物です。ブラジルの南東部が原産といわれており、11月から12月にかけて鮮やかな花を咲かせます。

花の色は赤や白、ピンク、黄、オレンジなどです。複色のものも多く見られます。一般的に、「シュルムベルゲラ・トルンカタ」という種類のほか、「カニバサボテン(スクルンベルゲラ・ルッセリアナ)」や「クリスマスカクタス(シュルムベルゲラ・バックリー)」などの交雑種もまとめてシャコバサボテンと呼ばれています。

育てる際のポイント

シャコバサボテンは通気性と排水性の高い土へ植えつけます。バーミキュライトやパーライト(もしくは軽石)、酸度調整済みピートモスなどを均等に配合した土がおすすめです。元肥として緩効性肥料『マグァンプK大粒』を加えておきましょう。

できるだけ日光に当てることが大切ですが、真夏の直射日光は避けます。春から秋は屋外で育てられますが、気温が10℃以下になる頃には室内へ移すことがおすすめです。日当たりの良い窓辺が適していますが、夜間に気温が下がる場合は窓から離しましょう。

水やりは時期によってやり方が異なります。4月~9月の生育期の場合、土の表面が乾いたタイミングで水をあげましょう。10月~11月にかけて蕾が膨らんできますが、その時期は土の表面が乾いてから1日~2日後に水やりします。寒くなってきてからは水やりを控えめに行いましょう。

春から梅雨にかけての時期には追肥を行います。花芽ができる秋頃までに肥料が切れるよう、梅雨明け以降は施肥をストップしましょう。

また、シャコバサボテンは挿し芽で増やすことができます。おすすめの時期は4月~7月です。しおれておらず、元気な茎節を2~3節カットし、土に挿しましょう。3.5号鉢に10本程度を挿すのが目安です。用土は植えつけ時と同じもので問題ありません。植え替えずにそのまま育てていくことができます。

動画でわかりやすく‼︎ 植物のよくあるお悩みを紹介【PlantiaQ&A】

☘60:シャコバサボテンの育て方|花を上手に咲かせるには?水やりなどの日々の管理、花の咲かせ方、増やし方などご紹介。

冬に咲く花16:プリムラ・ポリアンサ(プリムラ・ジュリアン)

プリムラ・ポリアンサ

プリムラ・ポリアンサは、可愛らしい花をたくさん咲かせるヨーロッパ原産の植物です。

本来は多年草ですが、日本の気候では夏越しが難しいため、一般的に一年草として扱われます。

草丈は5cm~20cmと低く、寄せ植えとしても活躍します。花の色は赤紫や紫、オレンジ、黄、赤、ピンク、青、白など多彩です。

プリムラ・ポリアンサに小型品種を交配したものがジュリアンという品種群です。最初は特定の種類のみをジュリアンと称していましたが、徐々に小さなポリアンサの総称としてジュリアンが使われるようになりました。

育てる際のポイント

プリムラ・ポリアンサは種から育てることができます。6月~7月に種まきしましょう。好光性種子のため、土はかぶせずに芽が出るのを待ちます。夏の暑い時期は直射日光を避け、涼しく風通しの良い場所で育苗しましょう。

9月~10月には鉢上げ可能です。苗を購入した場合も、9月頃に植えつけを行いましょう。基本的には日の当たる場所を選んで植えつけすることがおすすめです。屋外で冬越し可能ですが、寒風や霜、雪などに当てないよう気をつけましょう。

鉢植えの場合は土の表面が乾いてから水を与えます。花や葉に水がたまらないよう、株元に水をそそぎましょう。地植えの場合、降雨に任せて問題ありません。

プリムラ・ポリアンサは開花期間中にたくさんの花を咲かせるため、肥料をしっかりと与えることが大切です。植えつけの際には元肥『マグァンプK大粒』を施しておきます。10月から4月にかけて追肥を行いましょう。

開花期間中は適宜、花がら摘みをしていきましょう。花をつけたままにしておくと種ができ始めてしまいます。花茎の付け根部分をカットしておきましょう。また、花がらや枯れ葉などを放置していると、病害虫発生の原因になることもあります。こまめに取り除いておくことが大切です。

動画でわかりやすく‼︎ 植物のよくあるお悩みを紹介【PlantiaQ&A】

【Q&A】プリムラの育て方|基本的な育て方が知りたい!水やりや肥料など日々の管理をご紹介

冬に咲く花17:スノードロップ

スノードロップ

スノードロップは雪のように白い可憐な花を咲かせる多年草です。開花時期は2月から3月にかけて。花が終わった後は、6月頃に地上部が枯れて球根の状態で休眠します。夏が終わり、秋になる頃に再び芽を出します。

日本で一般的に育てられているのはガランサス・エルウェシーという種類です。原産地のヨーロッパでは、ガランサス・ニバリスという品種が代表的です。エルウェシーのほうが大きめで、乾燥に耐えやすい点が異なります。

スノードロップは耐寒性が強く、雪が降るなかでも花をつけることがあります。寒さに厳しい冬でも屋外で育てやすい花をお探しなら、とくにおすすめできます。

育てる際のポイント

スノードロップの球根の植えつけ適期は秋です。暑さがやわらいだ9月~11月頃に植えましょう。用土は水はけの良いものを準備します。ご自分で配合する場合は、小粒の赤玉土と腐葉土、軽石を5:3:2で混ぜたものがおすすめです。複数の球根を植える場合、5cm以上は株間をとりましょう。土は3cmほどかぶせます。

水やりは土の表面が乾いてからで問題ありません。開花が終わった後からは徐々に頻度を減らし、休眠に備えましょう。ただし、完全に球根が乾いてしまわないよう、夏場もときどき水を与えます。

植えつけ時には元肥として緩効性肥料『マグァンプK大粒』を施しておきます。花が終わったら、お礼肥として緩効性肥料か液体肥料『ハイポネックス原液』を与えましょう。

咲き終わった花がらは、花茎の根本から摘み取っておきます。すべての花茎がなくなり、葉だけの状態になっても、自然に枯れるまで待ちましょう。

夏の間は土の気温が上がりすぎないように管理します。鉢植えの場合は涼しい日陰に移動させましょう。地植えの場合はマルチングしておくことがおすすめです。

また、休眠期には球根を掘り上げて分球することができます。植えつけから3年ほど経った頃には自然に増えていることが多いため、掘り上げて子球を外し、親球と別々に植えつけましょう。子球は植えつけてから2年ほどで開花します。

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スノードロップの育て方|夏越しの方法は?水やりや肥料など日々の管理をご紹介

冬に咲く花18:マーガレット

マーガレット

マーガレットはキク科の花です。一般的に、モクシュンギクの園芸品種や、モクシュンギクと近縁種を交配してつくられた品種などをマーガレットと呼びます。

スペイン原産の低木で、関東以西であれば屋外で冬越しできます。ただし、霜に当てないように気をつけましょう。

開花時期は11月から5月にかけてです。秋から春まで、花を長く楽しむことができます。

花の色は白や黄、ピンク、赤、オレンジなどです。花の咲き方も一重咲きや八重咲き、丁子咲き、ポンポン咲きなどさまざま。お好きな色や形のマーガレットを探してみましょう。

育てる際のポイント

マーガレットの植えつけ適期は3月~6月、9月~10月です。用土は小粒の赤玉土と腐葉土、酸度調整済みピートモスを5:3:2で混ぜたものや、市販の草花用培養土などがおすすめです。酸性土を苦手とするため、苦土石灰を混ぜておくと良いでしょう。

秋から春の開花時期は、土の表面が乾いたタイミングで水を与えます。水やりの際は、花や蕾などに水がかからないよう気をつけましょう。夏は乾かし気味にします。過湿を嫌うため、水のあげすぎに注意が必要です。雨にもなるべく当てないほうが良いため、鉢植えの場合は屋根のある場所へ移しましょう。

植えつけの際は緩効性肥料を元肥として加えておきます。開花時期には肥料切れにならないよう追肥していきましょう。11月から4月の気温が低い時期には、すぐに効果の出る速効性肥料を使うことがおすすめです。夏には生育が止まるため、施肥は避けましょう。

鉢植えのマーガレットは根詰まりしやすいため、年に一度は植え替えましょう。適期は3月~6月、9月~10月です。適期に植え替え作業を行える場合は、根鉢を崩しても問題ありません。それ以外のタイミングで植え替える際は根鉢を崩さないように気をつけましょう。

動画でわかりやすく‼︎ 植物のよくあるお悩みを紹介【PlantiaQ&A】

マーガレットの育て方|夏越え冬越えの注意点は?苗の選び方や水やりや肥料など日々の管理もご紹介

冬に咲く花19:フクジュソウ(福寿草)

フクジュソウ

フクジュソウ(福寿草)は、「春植物(スプリング・エフェメラル)」のひとつです。春植物とは、雪解け直後の早春に花を咲かせ、夏には葉を枯らし、1年の多くを地下茎や球根の状態で過ごす植物を指します。

お正月に飾る花としても人気が高く、縁起物として親しまれています。屋外で育てた場合の開花時期は2月~4月です。温室などで栽培して早めに咲かせたものが、正月用として売られています。

フクジュソウの名前は、「福告ぐ草」が転じて「福寿草」になったとの説があります。別名である「元日草(がんじつそう)」や「朔日草(ついたちそう)」という名前は、旧暦の正月頃に咲くことから名づけられたといわれています。

花の色は鮮やかな黄色で、冬の花壇の彩りにもぴったりです。ぜひご自宅で育ててみましょう。

育てる際のポイント

フクジュソウの植えつけは、9月~11月の秋に行います。深植えは避け、芽の先端が土から出るように調整しましょう。用土は小粒の赤玉土と鹿沼土、軽石を4:4:2で配合したものなどがおすすめです。鉢穴が小さい場合は、ドリルなどで広げて排水性を高めましょう。

地植えの場合は降雨に任せます。葉がついている時期に乾燥した日が続いたら水をあげましょう。

鉢植えの場合、葉がついている時期は水切れしないようにたっぷりと水やりします。葉が落ちてからは土が乾いていたら水を与えます。多湿になると根が傷んでしまいますが、完全に乾燥させても弱ってしまうため気をつけましょう。

植えつけの際は元肥として緩効性肥料を与えます。その後は定期的に追肥を行いましょう。花後にも肥料を与え、株を充実させることが大切です。

また、フクジュソウは株分けや種の採取などで増やせます。株分けは植え替えと同時に行いましょう。無理に分割せず、手で自然と割れたものを別々に植えつけます。

種で増やしたい場合は花後に採取します。実を触ってみて、自然に落ちるぐらいの頃が適期です。採取した種はそのまま土にまいておきましょう。早ければ4年ほどで花を咲かせます。

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冬に咲く花20:ローズマリー

ローズマリー

爽やかな香りが魅力のローズマリーは、地中海沿岸の地域が原産の低木です。ハーブとして親しまれており、料理の香りづけやアロマオイルの原料などで活躍しています。古くは薬の材料や、魔除けとしても使われていたそうです。

ローズマリーの種類は豊富で、葉の色や樹形などもさまざまです。花の色は青や白、薄紫、ピンクなどがあります。樹高は30cm~2mと幅広く、品種によって異なります。

開花時期は11月~5月にかけてです。ハーブとしての収穫は、基本的に4月から11月にかけて行えます。冬の時期も少しであれば収穫可能です。一家に一株植えておくと、幅広い場面で活躍してくれるでしょう。

育てる際のポイント

植えつけは春か秋に行うのがおすすめです。市販の草花用培養土を活用しましょう。もみ殻燻炭を少しだけ加えておくと、より水はけが良くなります。地植えする場合は堆肥や腐葉土などを混ぜて耕しておきましょう。

多湿を嫌うため、水はけの良い場所を選ぶことも重要です。日当たりが悪いと花つきも悪くなるため、日なたに植えて管理しましょう。

鉢植えの場合は土の表面が乾いた後、2日から3日ほど待ってから水やりします。冬は乾かし気味に管理しましょう。地植えの場合、根づいた後であればほとんど水やりする必要はありません。

植えつけの際は元肥を加えておきます。花つきを良くするため、秋になったら追肥を行いましょう。

鉢植えの場合は根詰まりしやすいため、1年から2年に1回の頻度で植え替えます。一回り大きな鉢へ植えてあげましょう。地植えの場合は、植えつけから4~5年経ったら挿し木や取り木を行い、株を更新するのがおすすめです。

春から秋にかけては、剪定を兼ねた収穫が行えます。伸びすぎた部分や込み合った部分などは、適宜カットしていきましょう。

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冬に咲く花21:カランコエ

カランコエ

カランコエは、アフリカやアラビア半島、東アジア、東南アジアなどの各所に分布している植物です。

品種が豊富で、多彩な花の色や形を楽しむことができます。鉢花として育てられるカランコエもあれば、多肉植物として育てられるものも。

開花時期は1月から5月です。ただし、夏や秋にも開花調節された花が販売されていることがあります。ぜひお気に入りの花を咲かせる品種を探してみましょう。

育てる際のポイント

カランコエの植えつけ適期は5月~6月、9月です。季節ごとに移動させることが多いため、鉢植えで育てることがおすすめです。

用土は水はけの良いものが適しています。ご自分で配合する場合は、小粒の赤玉土と腐葉土、酸度調整済みピートモスを5:3:2で混ぜてみましょう。

カランコエは、一年を通してしっかりと日光に当ててあげます。6月~10月にかけては屋外で、11月~5月は室内で管理しましょう。屋外に出す際は、雨を避けられる軒下などが適しています。

また、カランコエは短日性植物のため、日が短くなることで花をつけます。室内で管理する際は、照明を当て続けないように気をつけましょう。

5月や9月~11月は、土の表面が乾いてから水やりしましょう。6月~8月、12月~4月は乾かし気味に管理しましょう。

植えつけの際は元肥として緩効性肥料を加えておきます。5月~9月には緩効性肥料を追肥しましょう。10月~12月には速効性の液体肥料を与えることがおすすめです。

加えて、新芽や蕾などにアブラムシが発生することがあります。風通しの悪い環境で増えやすいため、湿気がこもらないように気をつけましょう。見つけたらすぐに駆除することが重要です。薬剤も使って、しっかりと防除しましょう。

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冬に咲く花22:ユリオプスデージー

ユリオプスデージー

キク科のユリオプデージーは南アフリカ原産の常緑低木です。11月から5月にかけて、次々と黄色い花を咲かせます。茎や葉などに細かな毛が生えており、全体的に灰白色に見えることも特徴です。

ユリオプスデージーは丈夫で、管理の手間がかかりにくいこともメリットです。ガーデニング初心者でも安心して育てやすい植物のひとつといえます。強く凍らない場所であれば冬越しさせ、大株にすることも可能です。ぜひお庭に植えて育ててみましょう。

育てる際のポイント

ユリオプスデージーの植えつけ時期は春と秋です。日当たりと風通しの良い場所を選んで植えましょう。鉢植えの場合は雨を避けられる軒下などに置くことがおすすめです。地植えの場合は水はけの良い場所に植えつけましょう。

用土は市販の園芸用培養土や、中粒の赤玉土と腐葉土、酸度調整済みピートモスを5:3:2で混ぜたものなどがおすすめです。

元肥として緩効性肥料を加えましょう。追肥は真夏と真冬以外の時期に行います。春から秋にかけての生育期には、緩効性肥料と速効性肥料を併用しても良いでしょう。

ユリオプスデージーは過湿を嫌うため、水をあげすぎないよう注意が必要です。土の表面が乾いてからたっぷりと水やりしましょう。12月から2月にかけては控えめに水やりします。比較的暖かい日の午前中に、少しずつ与えましょう。

株が大きくなってきたら切り戻して問題ありません。半分ほどの高さまで切り詰めることもできます。適期は5月~6月、9月~10月です。

鉢植えの場合は2年に1回程度の頻度で植え替えます。植えつけと同じく、春か秋に作業を済ませましょう。

また、ユリオプスデージーを増やしたいときは挿し木を行います。元気の良い茎を5cmほどカットして挿し穂にしましょう。適期は4月~7月、9月~11月です。

冬に咲く花23:カレンデュラ(キンセンカ:金盞花)

カレンデュラ

カレンデュラは地中海沿岸エリアが原産の植物です。和名である「キンセンカ(金盞花)」のほうで覚えている方も多いのではないでしょうか。カレンデュラは12月から5月にかけて長く咲いてくれます。花の色は黄色やオレンジ色などです。

カレンデュラの名前は「カレンダー」の語源とされる“Calendae”に由来するといわれています。これは「朔日(月のはじめの日)」を意味する言葉です。カレンデュラがどの月の朔日にも咲いているほど長く開花することから、この名が付いたとする説もあります。

育てる際のポイント

カレンデュラは種から気軽に育てられます。種まき適期は3月~4月、9月~10月ですが、基本的に秋にまくことがおすすめです。

用土は市販されている草花用培養土を活用しましょう。ポットにまいても良いですが、花壇やプランターなどに直まきも可能です。種まき後、順調にいけば5日から10日で発芽します。

カレンデュラは乾燥に強いことが特徴です。地植えの場合、根づいた後はほとんど水やりしなくても問題ありません。鉢植えの場合は土が乾いてからたっぷりと水をあげましょう。

植えつけの際は元肥として緩効性肥料や堆肥などを土に混ぜておきます。鉢植えの場合は、月に約1回の頻度で液体肥料を追肥しましょう。

開花時期になると、続々と花を咲かせます。こまめに花がら摘みをしておきましょう。

また、カレンデュラの栽培時はうどんこ病に注意します。日当たりや水はけ、風通しの悪い場所で発生しやすいため気をつけましょう。うどんこ病にかかっている葉などを見つけたらすぐに切り取っておくことが重要です。薬剤も使用してしっかりと防除しましょう。

おわりに

冬のお庭は寂しげなイメージがあるかもしれませんが、寒さに負けず花を咲かせる植物は意外と多いもの。

花の色が豊富なものや、開花期間の長いものなど、植物によって個性もさまざまです。ベランダやお庭などの屋外で冬を越せるものもあれば、室内で華やかに咲くものもあります。いろいろな場所へ植えて、ご自宅を彩りましょう。

今回ご紹介した植物は、園芸初心者でも育てやすい花ばかりです。ぜひ冬に咲く花を育てて、寒い季節もガーデニングを楽しみましょう。

公開: 2020年11月30日
更新: 2022年12月9日
更新: 2024年1月9日

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