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ケイトウの育て方|鮮やかな色と独特の形が魅力! ケイトウをお庭で育てよう

ケイトウの育て方|鮮やかな色と独特の形が魅力! ケイトウをお庭で育てよう

ケイトウは個性的な形と鮮やかな花色が特徴の、独特の魅力を持った植物です。耐寒性は低いものの暑さには強く、種からでも気軽に育てられます。

夏から秋にかけて花壇を彩ってくれるケイトウを、ぜひご自宅に植えて楽しみましょう。ここではケイトウの基本情報や主な品種、基本の育て方、増やし方などをご紹介します。

☘20 :ケイトウの育て方|どんな土で育てれば良い?種まきの注意点は?花がら摘みもしたほうが良いの?

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ケイトウの特徴|花の魅力や開花時期

ケイトウはどのような特徴を持つ花なのでしょうか。まずは、ケイトウの魅力や開花時期などの基礎知識をお伝えします。

思わず触れたくなるトサカのような花

ケイトウはヒユ科セロシア属に含まれる花のひとつです。漢字で書くと「鶏頭」となり、文字通りニワトリのトサカのような花の形が有名です。

 

ただ、ケイトウの花の形はひとつだけではありません。トサカに似たものもあれば、細長い円錐形のもの、球状のものなど、さまざまな形があります。花びらの不思議な質感にひかれ、思わず触ってみたくなる方も多いのではないでしょうか。

 

また、ケイトウの花びらに見える部分は、実際には茎が変化した花序や花穂であると考えられています。本当の花は根元の部分にたくさんついているため、気になる方はよく観察してみましょう。

花色や開花時期は?

ケイトウの花の色は豊富で、赤や黄、オレンジ、ピンク、紫、緑などがあります。鮮やかな原色の花をつける品種が多く見られますが、淡くくすんだ色のケイトウも人気です。草丈は10cmほどの小さなものもあれば、2m程度まで大きくなる品種もあります。

 

開花時期は7月から11月ごろと長めです。寒さには弱いため、寒冷な土地では夏の間にのみ咲きます。それ以外の土地では、夏から冬にかけて花をつけます。

熱帯地方原産の暑さに強い花

ケイトウの原産地はアジアやアフリカの熱帯地方といわれていますが、正確な場所はわかっていません。日本へは中国を通じて輸入されたと考えられています。

 

万葉集に「韓藍」という名前で登場しているため、少なくとも奈良時代には伝来していたようです。日本の花として馴染み深い存在で、江戸時代には狩野永徳が日本画の題材として取り上げています。

ケイトウの育て方|お好きな品種を選んで育ててみよう

ケイトウ

ケイトウには多岐にわたる品種が存在します。それぞれが個性豊かなため、お気に入りのものを探す楽しみも味わえます。ぜひお好きな品種を探してご自宅で栽培してみましょう。ここでは、ケイトウのグループや有名な品種をご紹介します。

ケイトウの主なグループ

ケイトウは、クリスタータ・久留米ケイトウ・プルモーサ・キルドシー・ノゲイトウなどのタイプに分けることができます。それぞれ特徴的な花穂の形で見分けることができます。

 

クリスタータ系の品種はもっともよく見られるタイプで、ニワトリのトサカのように広がった花をつけます。見た目のインパクトがあり、花壇の中心的な存在として植えることもおすすめです。

 

久留米ケイトウは花が重なって球状になるのが特徴です。クリスタータよりも、さらにボリューム感のある花壇を演出できるでしょう。

 

プルモーサは羽毛ケイトウとも呼ばれるタイプで、ふさふさとした花穂をつけることが特徴です。夏の終わりごろに種まきすると草丈を抑えることができ、秋の開花時にはコンパクトな姿を楽しめます。

 

キルドシー系は、ヤリゲイトウと呼ばれることもあるグループです。名前のとおり、槍の穂先のような形の花が咲きます。品種によって花穂の長さは異なります。

 

ノゲイトウの花穂はトサカのように広がらず、ろうそくの炎のような細長い形になります。分枝しやすく、花数が多い品種がよく見られます。

ボンベイ

ボンベイはクリスタータ系の品種です。高性種ですが、遅い持期に種まきすることで小さく育てられます。花持ちが良く、1カ月から2カ月ほど咲き続けるのが特徴です。切り花にしても長く楽しめるでしょう。

アーリーローズ

アーリーローズは、久留米ケイトウの品種です。早生種で、種まきから2カ月程度で花が咲きます。切り花にも向いているため、いくつか切って部屋に飾るのもおすすめです。

キャッスル

キャッスルは羽毛のような花をつけるプルモーサ系の品種です。天に向かって伸びる花穂は、城の尖塔を思わせます。

八千代

八千代はキルドシー系の品種です。10cm程度の花穂がたくさんつきます。花の色は濃い赤色や黄色、オレンジ色などです。

キャンドル

キャンドルはノゲイトウタイプの育てやすい品種です。細長く丸みを帯びた花穂をつけます。草丈2mまで育つため、摘心して枝分かれさせ、花をたくさん咲かせるのもおすすめです。大きく育てたいときは、倒れないように支柱を立ててあげましょう。

ケイトウの育て方|種まきや植えつけの方法は?

ケイトウ

ケイトウは暑さに強く、真夏でも元気な花を咲かせてくれます。種まきや植えつけの方法を調べ、ご自宅でケイトウを育ててみましょう。ここでは、ケイトウの基本的な栽培方法をご紹介します。

ケイトウの好む栽培環境

ケイトウは日当たりを好みます。日光をたくさん当てることで、きれいな花を咲かせてくれるでしょう。植えつけ時は基本的に日当たりの良い場所を選ぶことがおすすめです。日陰で育てると花の色が悪くなってしまうこともあるため気をつけましょう。

 

また、ケイトウは連作を嫌います。地植えする場合、過去2年間でケイトウを栽培した土は使わないようにしましょう。

土づくり

ケイトウは栄養が多すぎないように調整した土でよく育ちます。土に肥料を与えすぎると、葉が大きくなりすぎるため注意しましょう。地植えの場合は、土に堆肥や腐葉土などを混ぜて耕しておきます。水はけが悪いようであれば、10cm程度の畝をつくっておきましょう。

 

鉢植えの場合は鉢底石を敷き、水はけをよくします。用土は赤玉土と腐葉土を7:3で混ぜたものなどを用いますが、自分で配合するのは少々手間がかかります。ぜひ市販の培養土を活用しましょう。ケイトウ栽培では、元肥マグァンプKが配合されている『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』がおすすめです。

種まき

ケイトウの種まきは、4月から5月の間に行います。発芽適温は25℃前後のため、肌寒い時期には種まきを避けるようにしましょう。

 

ケイトウは短日植物のため、日照時間が短くなってくると花芽を形成します。草丈を大きくしたい場合は、5月までの種まきが望ましいでしょう。小さく育てたいのであれば、あえて遅い時期に種まきしてもかまいません。

 

ケイトウの種のサイズは小さめです。育苗ポットを使う場合は、ひとつのポットに5~10粒をまきます。光が当たると発芽しないため、土を薄くかぶせておきましょう。深く穴を掘って埋めてしまうと、芽が出にくくなるため注意が必要です。種をまいてから発芽するまでは、土が乾燥しないよう、こまめに観察して水を与えてください。

 

また、ケイトウの種は鉢や花壇にまいても問題なく育ちます。育苗ポットの場合と同様、薄く土をかぶせて発芽を待ちましょう。発芽してしばらくしたら、混んでいる部分を間引きし、株間をあけていきます。

植えつけ

本葉が4枚~5枚ついたら植えつけ時期です。遅くなると苗が小さいまま花がついてしまうため、タイミングを逃さずに植えつけします。ケイトウの根は直根性です。根が傷つくと定着しにくくなるため、気をつけて花壇や鉢へ植えましょう。いくつか植えるときは、株間を10cm~20cmあけます。大型の品種なら25cm~40cmは間隔をとるようにしましょう。

 

また、ケイトウは植え替えを嫌うため、一度植えつけたらなるべく動かさないことがポイントです。植え替えせずに済むよう、植えつけ場所はよく考えたうえで決めましょう。

ケイトウの育て方|日々の管理のポイント

ケイトウ

ケイトウを植えつけたら、水や肥料をあげながらお手入れしていきましょう。ここでは、ケイトウの日頃の管理についてご紹介します。

水やり

ケイトウを育てるときは、水切れに注意が必要です。特に種まきや植えつけの後、しっかりと根づくまでは土の乾燥に気をつけましょう。夏場は水が不足しがちなので、土の表面が乾いていたらたっぷり水やりします。鉢植えの場合は地植えよりも水切れしやすいため、こまめに土の乾き具合をチェックしておきましょう。

 

また、暑い時期の水やりは早朝や夕方以降に行うことがポイントです。気温の高い日中に水やりすると蒸れやすくなることがあります。

肥料

地植えの場合、追肥はほとんど必要ありません。鉢植えの場合は、本場が3枚~4枚つきはじめてから花が咲く前まで、1週間から10日に1回を目安に500倍に薄めた液体肥料『ハイポネックス原液』を与えます。

病害虫対策

ケイトウを栽培していると、アブラムシが発生することがあります。アブラムシは柔らかい芽や茎、葉などに付着し、吸汁してケイトウを弱らせてしまいます。モザイク病を媒介することがある点にも注意が必要です。病気を防ぐためにも、アブラムシの予防・駆除を行いましょう。

 

アブラムシを発見したらすぐに駆除します。ほかの植物から移ってくることもあるため、周囲の株もチェックしてお手入れしましょう。

 

アブラムシ虫の予防と退治には、『虫を予防するマグァンプD』がおすすめ。『虫を予防するマグァンプD』は害虫の予防と退治と肥料やりが同時に行うことができます。

摘心

枝分かれして花をたくさんつける品種の場合は、摘心することでさらに花の数を増やせることがあります。品種によりますが、草丈20cm~30cm程度になったタイミングで先端の芽を摘み取ってみましょう。そうすることで脇芽が増えて、多くの花を咲かせるようになるはずです。

 

ただし、久留米ケイトウのようにほぼ分枝しない品種もあります。そういった場合は摘心する必要はありません。栽培する品種の特徴を事前に調べておきましょう。

花がら摘み

ケイトウを長く楽しむために、咲き終わったものは花がら摘みをしておくことがおすすめです。傷んでしまったものや色あせてしまったものなども摘み取っておくと良いでしょう。

ケイトウの育て方|種まきで増やす方法

ケイトウ

ケイトウは一年草であり、気温が下がると自然と枯れてしまいます。翌年も同じようにケイトウの花を楽しみたい場合は、再び種や苗から育てる必要があります。現在育てているケイトウから種を採取することもできるため、ぜひチャレンジしてみましょう。

 

ケイトウの開花が終わると、だんだん花が枯れてきます。まだ花を楽しみたい場合は花がら摘みをしますが、種を採取したいときはそのまま待ちましょう。

 

花が茶色くなって乾燥してきたら、中から種を取り出すことができます。種を採ったらしばらく乾燥させてから保管しておきましょう。湿ったまま保存するとカビが生えてしまうこともあるため注意が必要です。

 

冬を越えて春になり、適期が来たら種まきが行えます。これまでと同様に水やりや施肥などをしながら育てていきましょう。

おわりに

ケイトウの独特な花の形は、見る人の興味をそそります。花の時期は非常に目立つ存在となるため、お庭の主役としてもぴったりです。暑さに強く、初心者でも簡単に育てられるのも大きな魅力となります。

 

今回ご紹介した品種をはじめ、ケイトウにはさまざまな品種があります。お気に入りの品種を見つけたら、ぜひガーデニングのラインナップに加えてみましょう。

 

公開: 2019年9月25日
更新: 2023年8月18日

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