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朝日とともにかわいらしい花を咲かせる! オキザリスの魅力や育て方をご紹介

朝日とともにかわいらしい花を咲かせる! オキザリスの魅力や育て方をご紹介

オキザリスはカタバミ科の花で、一株にたくさんの花を咲かせます。愛らしい姿と育てやすさで人気が高いため、各地で栽培されているのを見かけることも多いのではないでしょうか。オキザリスは太陽の光を浴びることで花を咲かせるのが特徴です。ぜひお庭やベランダなどで育て、朝日とともに咲く可憐な花の姿を堪能しましょう。今回は、オキザリスの特徴や基本的な育て方、球根別の植えつけ方法、お手入れの方法など、さまざまな知識をご紹介します。

オキザリスの基本情報
オキザリスの基本情報

愛らしい花をたくさん咲かせるオキザリス

オキザリスは日本においても古くから親しまれている花です。花の色は白や黄色、ピンク、紫、オレンジ、複色など多岐にわたります。品種によって花や葉の質感が多様で個性豊かなため、いくつかコレクションして育ててみるのもおすすめです。

開花する条件

オキザリスの花は、太陽の光を受けることで開花します。日の差さない曇天時や雨天時、夜間などは花をかたく閉じてしまいます。日光の当たらない場所に植えつけすると、うまく開花しないため注意が必要です。「バーシカラー」という品種のように閉じているときの花の姿も美しいものなら、開花していないときでも楽しく鑑賞できるでしょう。

原産地

オキザリスは南アフリカや中南米などを原産地としますが、現在は世界中で数百種類の品種が自生しています。日本へは江戸時代末期ごろに伝わってきたと考えられています。現在の日本では、6種が自生するほか、7種類ほどの外来種のオキザリスが帰化植物となっています。代表的な品種が「ミヤマカタバミ」です。多くは山の中に自生し、小さく可憐な白い花を咲かせます。

開花時期

オキザリス

オキザリスの開花時期は、春咲き・夏咲き・秋咲き・冬咲き・四季咲きと、品種によってさまざまです。どの時期に花を咲かせたいかによって、育てる品種を選びましょう。少しずつ開花時期の違うものを寄せ植えして、かわるがわる咲く花を楽しむのもおすすめです。寄せ植えにする際は草丈が同じ程度に育つものを植えることで、見栄えも良くなります。

花の色

オキザリスの花の色には、ピンクや白、黄、オレンジ、紫などがあります。複数の色が混じった複色もあり、気に入った色を選びやすいのがメリットです。葉の色にも緑やシルバー系、紫色などがあります。また、葉の形もさまざまなため、好みのものを見つけてみましょう。

咲き方の種類

オキザリスは一重咲きのものが有名ですが、花びらが少しずつ重なっているものが多く見られます。花びらが外に向かって開き、ロートのような形になります。プロペラやパラソルなどに例えられることもある、かわいい花が魅力です。

主な品種

オキザリスには、先ほどご紹介したバーシカラーやミヤマカタバミのほか、さまざまな品種が存在します。よく育てられているのは、大きめの花をつける「ボーウィー」で、「ハナカタバミ」とも呼ばれています。似ているものに「イモカタバミ」(別名:アーティキュラータ)があり、全国各地で自生しているのが特徴です。「フヨウカタバミ」の名でも親しまれている「プルプレア」も有名です。ほかにもたくさんの品種があるため、ぜひ調べてお気に入りを見つけましょう。

オキザリスの基本的な育て方は?

オキザリス

オキザリスは品種によって特徴が異なり、育て方も微妙に違います。育てる予定の品種は事前にどういった性質を持つか調べておきましょう。ここでは、基本的なオキザリスの育て方をご紹介します。

 

オキザリスは品種によって特徴が異なり、育て方も微妙に違います。育てる予定の品種は事前にどういった性質を持つか調べておきましょう。ここでは、基本的なオキザリスの育て方をご紹介します。

土づくり

オキザリスは水はけの良い土を好みます。鉢植えの場合、自分で配合した土を使うなら赤玉土と腐葉土を7:3で混ぜたものがおすすめです。元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されている「ハイポネックス培養土 鉢・プランター用」なら、そのまま使用できます。手軽に栽培をスタートしたいときは活用してみてください。

地植えにする際は、土が酸性に傾いていたら石灰を混ぜて中和しておきましょう。

オキザリスは生長がはやく、横に向かってどんどん伸びていく性質を持ちます。地中でオキザリスが広がりすぎないように気をつけておきましょう。ほかの植物に干渉するのを防ぐため、土の中に仕切りをつくっておくのもひとつの方法です。

オキザリスは、肥料をやりすぎると草ボケして花つきが悪くなるため、元肥にはゆっくり長く約1年間効き続け、肥料の与えすぎの害もほとんどない緩効性肥料「マグァンプK中粒」がおすすめです。土を掘り返し、混ぜ込んでおきましょう。

植えつけ

オキザリス

オキザリスは多くの品種が球根をつくります。球根の形も品種によってさまざまです。小型・中型・大型とサイズも異なるため、鉢植えの場合は大きさに合った鉢へ植えつけしましょう。基本的に、4~5号鉢に3~5球を、どの球根も地表から3cm~5cmの深さへ植えます。鉢植えの場合は鉢の4分の1ほどの高さまで鉢底石を入れて水はけを良くしましょう。

ここでは、球根別の植えつけ方法をご紹介します。

アデノフィラ

アデノフィラ種は春植えのため、3月~4月にかけて植えつけします。球根が腐りやすいためすべて地面に埋めず、上から3分の2程度は露出させておきます。複数の球根を植えつけする場合、株間は15cmほどあけておきましょう。

アデノフィラの開花時期は初夏から夏ですが、耐寒性があり、冬の間は灰色がかった葉の姿を楽しめます。葉が輪のように並んでおり、かわいらしい形をしているのも魅力です。

ボーウィー

大きな球根をつくるボーウィー。植えつける鉢も大きいものを用意しましょう。

直径12cmの鉢に1球植えてください。球根は、丸いほうを下にして、とがっているほうを上にします。土は1cm~2cmかぶせましょう。植えつけ適期は9月~10月です。

ボーウィーの開花は10月ごろから始まります。寒い時期でもかわいいピンクの花を楽しめるでしょう。葉は丸みを帯びており、クローバーのように並んでいます。

バーシカラー

白とピンクが混じった花の色で人気のバーシカラー。9月~10月に植えつけを済ませます。ボーウィーよりも球根は小さめで、ひとつの鉢に3つほど植えることができます。

バーシカラーの球根は細長い形をしているのが特徴です。とがっている方が上に来るように植えつけましょう。土は2cmほどかぶせます。

バーシカラーの花びらは白色ですが、裏側に赤みがかったピンク色が入ります。つぼみのときの姿は、まるでパラソル。個性的でかわいらしい姿が魅力です。冬の時期に花を楽しめるのもメリット。

レグネリー

レグネリーの植えつけ適期は3月~4月です。大きめで、根茎状の球根をつくります。土の中に寝かせるようにして植えましょう。覆土は2cmほどです。

レグネリーは開花時期が長く、管理すれば夏や冬でも花を咲かせることがあります。こまめに花がら摘みをしてお手入れしていきましょう。紫色のカラーリーフとして楽しめる品種が有名ですが、緑の葉を茂らせるものもあるため探してみましょう。

その他の球根

その他、オキザリスには両端がとがった球根があります。どちらを上にしたら良いかわかりにくいため、これも寝かせるように植えましょう。覆土は1cm程度にとどめます。

日当たり

オキザリスは開花する際に日光を必要とするため、日当たりの良い場所で育てるのが大切です。植えつけ後に発芽したら、しっかりと日光に当てるようにしましょう。ただ、夏の直射日光や強い西日などに当てすぎると株が弱ってしまうこともあります。日の光が強く差す時期は、適度に日の当たる半日陰に置きましょう。

水やり

発芽してから1カ月は、過湿に気をつけながら水をたっぷり与えましょう。その後、芽が育ってきたら、土の表面が乾いたあとに1日~2日待ち、水を与えます。根腐れを防ぐため、雨や曇りの日には水やりを控えましょう。

夏の間に休眠している場合は、ほとんど水やりせず乾かし気味にします。ただ、完全に乾燥させないよう、たまに葉水などを与えてみましょう。

冬の間に休眠しているときは、土が乾いてしばらく待ってから水やりをします。1カ月に1~2回、忘れずに水をあげましょう。

肥料

オキザリスは肥料を与えなくても育ちますが、花数を増やしたいときは施肥してみましょう。株が生育する時期に置き肥をするか、1週間から10日に1度くらいの頻度で液体肥料ハイポネックス原液を500倍に希釈して与えます。肥料が多すぎるのも花つきを悪くするため、施肥の回数が多くならないように気をつけましょう。

オキザリスを手入れして何年も育てよう

オキザリス

オキザリスは多年草のものが多いため、手入れすると何年も育てられます。置き場所や休眠期の扱いなどに気をつけて、大切に栽培し続けましょう。ここからは、オキザリスの手入れ方法や増やし方などをご紹介します。

病害虫対策

オキザリスは病害虫の被害を受けにくく、丈夫な植物です。ただし、葉の裏などにアカダニが発生することがあるため気をつけましょう。そのまま放置していると、オキザリスの汁を吸って枯らしてしまうことがあります。一気に増えることもあるため、はやめの対処がおすすめです。葉水をこまめに与えることで対策できるため、霧吹きを用意しておきましょう。

また、もうひとつ気をつけておきたいのが根腐れです。雨に当たる場所へ植えている場合は、降雨が多い時期の根腐れ対策をしておきましょう。鉢植えの場合は雨をよけられる場所へ移動させます。地植えの場合は雨除けをつくったり、溝を掘って排水する場所をつくったりといった工夫が効果的です。

置き場所の移動

オキザリスは品種によって耐暑性や耐寒性の強さが変わります。気温の変化が激しい季節には、株の置き場所に気を配ってあげましょう。

冬に生育する品種は、気温が5℃程度まで下がると葉が傷んでしまうことがあります。できれば鉢植えにし、室内へと移動させましょう。気温変化が少なく暖房の影響を受けにくい玄関へ置くのがおすすめです。できるだけ日当たりの良い位置を選んで置いておきましょう。冬に休眠する品種も同様で、室内へ取り込みます。

夏は多くの品種が生育停滞し、休眠するものもあります。直射日光の当たらない半日陰へ移動させましょう。蒸れないよう、風通しの良い環境をつくるのも大切です。

休眠期の手入れ

オキザリスは花後に株を枯らし、休眠期に入ります。球根は植えっぱなしでもかまいませんが、水やりの回数を抑えて土を乾燥気味にするよう注意しましょう。休眠期間中は日当たりを気にせず、日陰に置いておいてもかまいません。夏に休眠するものは、過湿や肥料の与えすぎに気をつけます。冬に休眠するものは霜や凍結に注意し、鉢植えであれば暖かい場所へ移動させましょう。球根を掘り上げる場合は、湿気の少ない場所で保管します。風通しが良く、直射日光の当たらない場所へ置きましょう。

植え替え

オキザリス

鉢植えの場合、根詰まりを防ぐため、2年~3年たったら植え替えを行います。休眠期が終わったころに掘り出して、違う鉢へ植え替えましょう。

植え替え時は新しい用土を使います。植えつけ時と同じ配合で混ぜた土や、市販の培養土などを活用しましょう。排水性を高めたい場合は、より水はけの良い山野草向けの用土を使うのがおすすめです。既存の土に、砂や鹿沼土を混ぜてあげても良いでしょう。また、植え替えの際にも元肥として「マグァンプK中粒」を混ぜ込みます。

植え替えの数日前からは水やりをストップします。土が乾燥していたほうが、株を傷めずに植え替えやすいためです。地植えの場合は雨が降らないか、予報をチェックしておきましょう。

鉢や花壇から株を優しく引き抜いたら、何日か乾燥させたうえで植え替えるのがおすすめです。大きく育てたい場合は一回り大きな鉢へ植え、小さくまとめたい場合は根を切りましょう。

分球

オキザリスは、自然と分球して増えやすい植物です。植え替えの際、子球のついている球根があれば、割って分球してみましょう。取り分けた子球は、別の鉢へ植えつけます。親株と同様に、水や肥料を与えて育てていきましょう。

植えつけ適期から外れている場合は、球根を乾燥させ、保管しておくことも可能です。掘り上げたら土を払い、ネットへ入れて吊るしましょう。風通しがよく日の当たらない場所で管理するのがポイントです。

子球を植えて育てていけば、どんどんオキザリスの花が増えます。ただし、子球を植えつけしても、すぐに咲くことは稀です。植えたばかりの年は苗が小さく、花が咲かないことも。次の年あたりから花の数が増えていくことが多いため、気長に育ててみましょう。

おわりに

オキザリスは増やしやすく丈夫なため、花壇のように広い場所で育てるのにも向いています。球根の形状によって植えつけ方法が異なるため、それぞれに合ったやり方を確認しておきましょう。

花の色が多く開花期間が長いオキザリスなら、さまざまな花色のものを寄せ植えして、カラフルなお庭をつくりたいときにもおすすめです。管理しやすく、ガーデニングをはじめたばかりの方にもぴったりのオキザリス。ぜひご自宅で育てて、長い開花時期を楽しんでみませんか?

 

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