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8月31日は野菜の日、最年少野菜ソムリエプロの緒方湊さんに、お話を聞いてきました。

8月31日は野菜の日、最年少野菜ソムリエプロの緒方湊さんに、お話を聞いてきました。

今回は、最年少で野菜ソムリエプロの資格を取得した、緒方湊さんにお話しを聞いてきました。ちなみに、野菜ソムリエ資格は、「野菜ソムリエ」「野菜ソムリエプロ」「上級プロ」の三段階あり、「野菜ソムリエプロ」は合格率30%ともいわれる難関資格です。小学5年生でこの資格を取得したのですから、本当に脱帽です。

現在、中学1年生の湊さん。毎年8月31日付近は、育てている夏野菜の収穫はもちろん、野菜のイベントでのトークショー参加など、忙しい毎日ですが、野菜を育てる楽しさや喜びを、沢山お話頂きました。

(取材は2019年小学校6年生の時です)

現在は何を育てているのですか?

以前より自宅近くのシェア畑で菜園をされていましが、2019年4月からご自宅のお庭に菜園(MINATO FARM )を作られたそうです。現在、MINATO FARMでは、約16種類の野菜を育てられており、「伝統野菜」と言われる一般にはなかなか流通していない品種を中心に、沢山の野菜を栽培されていました。

湊さんに栽培されている野菜のことを、沢山教えていただきましたのでご紹介します。

ご自宅の庭にあるMINATO FARM

ご自宅の庭にあるMINATO FARM

相模半白きゅうり

相模半白きゅうり

スーパーでよく見かけるキュウリは、ブルームレスで表面がつやつやしたものです。ブルームとは、乾燥や雨などから守るために自然に生成する白っぽい粉のようなものです。湊さんが育てている相模半白きゅうりは伝統野菜で、このブルームがあり、黒いぼキュウリと分類されるものです。ブルームが守ってくれるから皮が薄いそうです。

もちとうもろこし

もちとうもろこし

こちらも伝統野菜です。とてももちもちとした触感で、トウモロコシの概念を覆すそうです。まるでグミみたいな触感だそうです。普通のトウモロコシよりも長い時間湯でて食べるそうです。さめるとデンプン質が粉っぽくなり、おいしさが半減してしまうのが難点だそうですが、一度は味わってみるべき品種だそうです。

旭大和西瓜

旭大和西瓜

日本最古の品種だそうです。中玉サイズで縞模様もほとんどない品種です。糖度が高いですが、シャリシャリと触感も良いそうです。ちょっと触れたら落ちてしまう、育てるのにデリケートな品種のようです。

ころたん

ころたん

こちらは、サカタのタネの人気品種。一株から3~5つは収穫できるそうです。メロンのヒビは模様は、中身と皮の成長の差からできるそうです。収穫のタイミングが難しいメロンですが、ころたんは、コロッと落ちそうになるので、収穫タイミングが明確なところが良いそうです。

はぐらうり

はぐらうり

「歯がぐらぐらしていても噛めるくらい柔らかい」というのが名前の由来だそうです。実際は調理すると、とろとろしているそうで、一度は食べるべき品種です。他にも、白おくら、ジャンボピーマン、とうがらし、仙台長なす、小布施丸なす、越後白なす、子安三寸ニンジン、トマトなど、沢山の野菜を育てておりましたよ!

野菜

湊さんが野菜を好きになったキッカケを教えてください

栽培

何歳ころから野菜に興味を持ったのですか?

物心ついた時からです。離乳食の延長で、茹でただけの野菜を食べていたそうです。とにかく幼少期のころから野菜を食べることが好きだったみたいです。おやつの代わりに野菜を食べたりもします。塩やみそなどもつけず、野菜本来の味わいを楽しむのが好きです。

初めての収穫体験は?

小さいころから、マザー牧場やドイツ村、ソレイユの丘など、収穫体験ができるところへ出かけていました。そこでの体験が恐らく初めての収穫体験かもしれないです。自分で収穫したものを、その場で食べるというのはこの頃から好きでした。

収穫体験でおススメの野菜はありますか?

枝豆です。鮮度がおいしさに影響するので、採れたての枝豆は本当においしいです。お湯を沸かしている間に、収穫すると言われているくらい、枝豆は鮮度が大事です。他にはトウモロコシ、そら豆、スナップエンドウなど。豆類が多いですね。ちなみに、とうもろこしは、甘さの観点からいうと、電子レンジが一番甘く食べられます。採れたての鮮度を体感するのは、豆類が良いですね!

伝統野菜に興味を持ったきっかけは?

珍しい野菜があるとつい欲しくなってしまいます。青山ファーマーズマーケットなど、生産者の集まるマルシェなどで見かけて、野菜を購入することもあります。そこで、直接農家さんの話を聞き、自分でも育ててみたいと思う事もあります。青空レストランなどTVを見て気になる品種が出てくることもあります。図鑑などの本からももちろんあります。とにかく、いろんな品種を味わってみたいという興味があります。

家庭菜園を続けるために、アドバイスお願いします。

ナスと野菜ソムリエ

湊さんが最初に育てた野菜は何ですか?

シェア畑のインストラクターの指示とアドバイス通り、カブ、玉ねぎ、にんにくを育てました。土づくり、畝づくり、マルチ、肥料、芽かきなど、インストラクターさんに基礎を教わりました。小学1年生の頃です。自分で育てたものを食べるのが、本当に楽しかったです。

失敗体験はありますか?

正直シェア畑では、カリキュラムのように段取りが決まっているので失敗しづらいです(笑)ただ、鳥など動物に収穫直前に食べられてしまう事があります。対策は鼬ごっこですが、そこも含めて経験です。

初心者におススメの品種は?

まずは玉ねぎです。ときどき追肥をするくらいで、ほとんどほったらかしでOKです。でもそれだと少し物足りないですよね?なので一番のおすすめは、オクラです。手間も少なめですが、とてもきれいな花が咲きます。また、実は身だけではなく茎や葉っぱも切るとねばねばしているんです。こういう植物の生態を感じられるオクラが一番おおススメです。

お話を聞いて

野菜ソムリエ2

湊さんのお話を聞いて、一番大事なことは、好奇心を持つことではないかと感じました。野菜には沢山の品種があること。その一つ一つに個性があり、味わいが異なること。野菜の個性に興味を持つことが、家庭菜園を続けるヒントになると感じました。

 

 

緒方湊
日本野菜ソムリエ協会認定
野菜ソムリエプロ

みなとの野菜大辞典

https://www.hyponex.co.jp/yasai_daijiten/

野菜大辞典

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