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ナスの育て方|たくさん収穫するための管理のコツ

ナスの育て方|たくさん収穫するための管理のコツ

ナスは夏から秋にかけて収穫を楽しめる、家庭菜園でも人気の高い野菜です。つやのある実は炒め物や煮物、焼き物などさまざまな料理に使いやすく、食卓でも身近な野菜のひとつでしょう。

高温を好み、生育が始まると次々に実をつけるため、管理のポイントを押さえれば長期間収穫を楽しめるのも魅力です。家庭菜園で育てれば、採れたてならではのみずみずしい味わいも楽しめます。

今回は、ナスの特長や基本的な育て方、たくさん収穫するための管理のコツなどをご紹介します。

【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介

☘63:ナスの育て方|秋まで長く収穫したい!重要な苗の選び方、最重要な水やりと肥料、下葉かきや剪定もご紹介

ナスの育て方|特長と基本情報

ナス

ナスは、ナス科ナス属に分類される野菜です。原産地はインド東部とされ、高温を好む性質があります。

果実は紫色のものが一般的ですが、白色や緑色、細長いタイプや丸型など、さまざまな品種があります。

暑さには比較的強く、生育期間が長いため、適切に管理すると長期間収穫を楽しめます。ただし、水切れや肥料不足になると生育が悪くなりやすいため注意しましょう。

ナスの育て方|基本的な栽培方法

ナス

ナスは日当たりと水はけの良い環境を好みます。植えつけ前の準備をしっかり行うことで、生育しやすくなります。

ナスの好む栽培環境

ナスの主な栽培期間は春から秋にかけてで、生育適温は20℃~30℃程度とされています。寒さには弱いため、気温が十分に上がってから育て始めるようにしましょう。

また、ナスは日当たりと風通しの良い場所を好みます。

日照不足になると花つきや実つきが悪くなるため、十分に日光の当たる場所で育てましょう。

さらに、風通しが悪いと病害虫が発生しやすくなるため、株同士の間隔にも注意が必要です。

種まき

ナスは種から育てることもできます。

種まきの適期は2月~3月頃です。発芽適温は25℃~30℃ほどと比較的高いため、育苗箱やポットを使って温度管理をしながら育てます。

発芽後は日当たりの良い場所で育て、本葉が増えてきたら生育の良いものを残して育苗します。

初心者の方は管理が比較的簡単な苗から育てる方法がおすすめです。

苗選び

苗を購入して育てる場合は、健康な苗を選ぶことがポイントです。

葉の色が濃く、茎が太くしっかりしているものを選びましょう。また、節と節の間が詰まり、病害虫の被害が見られない苗がおすすめです。

最初の花が咲き始めている「一番花」がついている苗は、生育の目安にもなります。

土づくり

地植えの場合、植えつけ2週間前までに苦土石灰を施し、1週間前までに堆肥や元肥を加えて耕しておきましょう。幅70cm程度の畝を立てておくと育てやすくなります。

また、ナスは連作障害を起こしやすいため、以前ナス科の植物を育てた場所は避け、3年~4年ほど間隔をあけることがおすすめです。

プランターの場合は、野菜用培養土を利用すると手軽です。

『今日から野菜 野菜を育てる土』は、そのまま使える培養土のため、初心者の方にもおすすめです。

培養土を入れる前に、プランターの底へ鉢底石を敷いておくと、水はけを確保しやすくなります。

植えつけ

ナスの植えつけ適期は5月頃です。寒さに弱いため、気温が十分に上がってから植えつけるようにしましょう。

植えつけでは、移植ごてを使って植え穴を掘り、ポットから苗をやさしく取り出して植えつけます。根鉢は崩さないよう注意しましょう。

複数の株を地植えする場合は、株間を50~60cm程度空けると、風通しを確保しやすくなります。

植えつけ後は、株から10cm~15cmほど離れた位置に支柱を立て、誘引ひもなどを使って茎をゆるく固定します。その後、根と土をなじませるため、株元へたっぷりと水を与えましょう。

また、株元をワラやマルチ資材などで覆う「マルチング」を行うのもおすすめです。土の乾燥を防ぐだけでなく、泥はねによる病気の予防にもつながります。

水やり

ナスは水を好む野菜です。水不足になると株が弱りやすく、花や実つきが悪くなることがあります。特に実がつき始める時期から収穫期にかけては、水切れしないよう注意しましょう。

プランター場合、土の表面が乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水を与えます。真夏は乾燥しやすいため、朝だけでは足りない場合は夕方にも様子を見て水やりを行いましょう。

地植えの場合は、基本的には降雨に任せて育てられます。ただし、晴天が続いて土が乾燥しているときは、水不足にならないよう適宜水やりを行います。

また、株元をワラやマルチ資材などで覆っておくと、土の乾燥を防ぎやすくなります。

肥料

ナスは長期間にわたって収穫を続けるため、多くの養分を必要とします。肥料が不足すると実つきが悪くなったり、実が小さくなったりすることがあるため、生育に合わせて定期的に追肥を行いましょう。

植えつけ時には元肥を施し、その後は収穫が始まる頃から追肥を行います。

粒状肥料を使用する場合は、『今日から野菜 野菜の肥料』がおすすめです。株元から少し離れた場所へ、2~3ヵ月に1回を目安に定期的に追肥しましょう。ゆっくり効くため、長く安定して養分を補いやすくなります。

すばやく栄養を補いたい場合は、液体肥料『ハイポネックス原液』を生育期には1週間~10日に1回程度を目安に与えると、生育をサポートしやすくなります。

また、粒状肥料を基本に使用し、生育が鈍いと感じたときや、実つきをさらに良くしたいときに液体肥料を補助的に使う方法もおすすめです。

なお、肥料を与えすぎると葉ばかりが茂ってしまい、実つきが悪くなることがあります。株の状態を確認しながら適量を心がけましょう。

支柱立て

ナスは生長すると実の重みで枝が倒れやすくなるため、支柱を使って支えて育てることが大切です。

植えつけ時に支柱を立てておくと、根を傷つけにくくなります。

主枝に加えて伸びてきた枝も誘引しながら育てることで、風通しが良くなり、実も育ちやすくなります。茎を固定するときは、誘引ひもなどでゆるめに結び、茎を締め付けないよう注意しましょう。

整枝・わき芽かき

ナスは枝が増えやすいため、不要な枝を整理しながら育てることで、株全体へ栄養が行き渡りやすくなります。

一般的には、一番花の下から伸びる勢いの良いわき芽を2本残し、主枝と合わせた「3本仕立て」で育てる方法が一般的です。不要なわき芽は早めに取り除き、栄養を効率よく実へ行き渡らせましょう。

不要なわき芽は早めに取り除き、混み合った枝も整理して風通しを確保してください。

剪定

収穫が続いて株の勢いが弱くなってきたら、更新剪定を行うことで株を回復させ、秋頃まで収穫を続けやすくなります。

適期は7月下旬~8月頃です。

伸びた枝を全体の半分程度を目安に切り戻し、必要に応じて株の周囲の根を軽く整理する方法もあります。切り戻した後は追肥を行い、株の回復を促しましょう。

その後しばらくすると新しい枝が伸び始め、秋ナスの収穫につながります。

収穫

開花後20日~30日ほど経ち、品種本来の大きさになったら収穫適期です。

株が若いうちは実を大きく育てすぎず、少し早めに収穫すると株への負担を減らし、その後も長く収穫を楽しみやすくなります。

収穫が遅れると株に負担がかかるため、大きくなりすぎる前に収穫しましょう。

ハサミを使用し、ヘタの少し上を切り取って収穫します。

ナスの育て方|主な病害虫対策

ナス

ナスは比較的育てやすい野菜ですが、高温多湿の環境や風通しの悪い状態が続くと、病気や害虫が発生することがあります。

特に生育が旺盛になる夏場は、葉が茂って株の内部が蒸れやすくなるため注意が必要です。日頃から葉の状態を観察し、風通しを確保しながら管理しましょう。

病害虫は早めに発見して対処することで、被害の拡大を防ぎやすくなります。

病気の予防

ナスでは、うどんこ病・灰色かび病・青枯病などが発生することがあります。

うどんこ病は、葉の表面に白い粉をまぶしたような症状が現れる病気です。風通しが悪い環境や生育不良時に発生しやすくなります。

灰色かび病は、葉や花、果実に灰色のカビが発生する病気です。湿度が高く、株が蒸れている状態で起こりやすくなります。

青枯病は、葉が青いまま急にしおれる病気で、土壌中の細菌によって発生します。一度発生すると回復が難しいため、連作を避けることが大切です。

病気を予防するためには、不要なわき芽や込み合った葉を整理して風通しを良くし、水はけの良い環境で育てることがポイントです。また、ナス科植物の連作は避けましょう。

害虫対策

ナスには、アブラムシ・ハダニ・テントウムシダマシ(ニジュウヤホシテントウ)などが発生することがあります。

アブラムシは新芽や葉裏につきやすく、植物の汁を吸って株を弱らせます。また、病気を媒介することもあります。

ハダニは乾燥した環境で発生しやすく、葉裏に寄生して汁を吸います。被害が進むと葉に白い斑点が現れ、生育不良につながることがあります。

テントウムシダマシ(ニジュウヤホシテントウ)は、葉を食害して穴をあける害虫です。幼虫・成虫ともに葉を食べるため、見つけたら早めに取り除きましょう。

日頃から葉の表だけでなく裏側も確認し、害虫を見つけたら早めに対処することが大切です。また、防虫ネットの利用も予防につながります。

ナスの育て方|よくある質問(Q&A)

ナス

ナスは比較的育てやすい野菜ですが、栽培中に思うように実がつかなかったり、実の見た目が変わったりすることがあります。

こうしたトラブルの多くは、水や肥料の管理、生育環境の変化などが関係しています。原因を知って適切に対処することで、防ぎやすくなる場合もあります。

ここでは、ナス栽培で起こりやすいトラブルと、その予防方法や対処法についてご紹介します。

花が落ちて実がつかないのはなぜ?

ナスの花が落ちて実がつかない場合は、水不足や肥料不足、日照不足などが原因として考えられます。また、病害虫によって株が弱っているケースもあります。

まずは株全体を確認し、葉の変色や害虫被害などがないかチェックしましょう。

肥料不足が考えられる場合は追肥を行い、水切れにも注意します。特に開花から収穫期は水を多く必要とするため、乾燥させすぎないことが大切です。

プランター栽培では日照不足になることもあるため、日当たりの良い場所で管理しましょう。

実が固くなるのはなぜ?

ナスの実が固くなる場合は、「石ナス」と呼ばれる生理障害の可能性があります。

石ナスは、受粉不良のほか、低温や生育不良などが原因となって発生することがあります。

気温が十分に安定してから植えつけを行い、水や肥料を適切に管理して株を健全に育てることで、発生を抑えやすくなります。

実につやがないのはなぜ?

実の表面に光沢がなくなった状態は、「つやなし果」や「ぼけナス」と呼ばれることがあります。

主な原因は水不足です。特に夏場は土が乾燥しやすいため、水切れしないよう注意しましょう。

プランター栽培では乾燥しやすいため、土の状態をこまめに確認しながら管理することが大切です。

また、株元へ敷きワラやマルチング資材を使用すると、乾燥を防ぎやすくなります。

実の形が悪くなるのはなぜ?

実が曲がったり、突起ができたりする場合は、生育環境の変化によるストレスが原因の可能性があります。

極端な高温や低温、肥料の与えすぎ、水の与えすぎなどが影響することがあります。

完全に防ぐことは難しいですが、水や肥料を適量に保ち、できるだけ安定した環境で育てることで発生を抑えやすくなります。

おわりに

ナスは、家庭菜園でも比較的育てやすく、収穫期間が長いことが魅力の野菜です。育て方のポイントを押さえて管理することで、夏から秋までたくさんの実の収穫を楽しめます。

日当たりや水やり、追肥のタイミングを意識しながら育てることで、株も元気に育ちやすくなるでしょう。

採れたてのナスはみずみずしく、家庭菜園ならではのおいしさを味わえるのも魅力です。ぜひ栽培にチャレンジして、旬のナスの収穫を楽しんでみてください。

公開日:2023年5月1日 
更新日:2026年5月22日

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