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【バラ栽培】3月~4月の手入れのコツや新苗の植えつけ方法

【バラ栽培】3月~4月の手入れのコツや新苗の植えつけ方法

3月から4月はバラの開花直前シーズンです。枝先では芽が膨らみ始め、開花のときを今か今かと待ちわびています。

開花前のお手入れは、今年のバラの良し悪しを左右するといえます。

この時期に行うべきバラの芽かきや、病害虫の予防法などについておさらいしておきましょう。

今回は、3月~4月にしておきたいバラのお手入れについてご紹介します。また、新しくバラを育てたい方へ向けて新苗の植えつけについてもお伝えするため、ぜひ参考にしてみてください。

表_バラの特徴
表_バラ年間スケジュール

【3月~4月のバラ栽培】特別なお手入れのポイント

こちらでは、3月~4月におけるバラの特別なお手入れのポイントをご紹介します。

新芽の状態を見ながら「芽かき」を行い、新芽を伸ばすための肥料を与えましょう。

動画でわかりやく!バラ栽培を解説!! 

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春になったら、新芽の芽かきを行いましょう

バラの芽かき

バラの芽かきの重要性

3月前後になって暖かさが増してくると、バラは一斉に新芽を出し始めます。

しかし、1本の枝に複数の芽が出てきてしまうと、養分がそれぞれに分散してしまいます。そのまま育ててしまうと、一つひとつの花が小さくなってしまうでしょう。株にとって負担がかかり、生長しても花がつかなくなる可能性もあります。加えて、芽が多すぎることで混雑してしまい、風通しが悪くなってしまうのも難点です。

複数の新芽が出ているものがある場合は、不要な芽を取り除く「芽かき」をしましょう。

特に大輪の花をつけるタイプの品種の場合には、しっかりと芽かきをすることが大切です。ゴージャスな大輪の花を咲かせるため、元気な芽を1~2個だけ残して摘み取りましょう。

反対に、ミニチュア系の品種は花がつきやすいので、無理に芽かきをしなくても構いません。

バラの芽かきのポイント

バラの芽は、ハサミなどは使わずに手で摘み取ります。刃物で切り取ると組織が残ってしまい、そこから再度芽が伸びるケースがあるためです。

また、バラの芽は次々と出てきます。一度に済ませるのではなく、何回かに分けて芽かきを行いましょう。

バラの良い芽を見分けるポイント

芽かきの際は、芽そのものが元気であることに加え、良い方向へ伸びているかどうかも着目することが大切です。枝が伸びた後の姿をイメージして、樹形が整いやすい方向へ伸びている芽を残しましょう。

バラに合った肥料を追肥しましょう

バラの肥料

3月中旬~下旬頃には芽出し肥を与えることがおすすめです。この時期に施肥を行うことで、春の一番花をより元気に咲かせることができます。バラの株元に緩効性肥料を施しておきましょう。肥料にはさまざまな種類がありますが、バラ専用に配合されたものを使うことも選択肢のひとつです。

おすすめは、微量要素やアミノ酸を含み、花・葉色を色艶良く仕上げる効果がある『BrilliantGarden バラのまくだけ肥料』がおすすめです。

【3月~4月のバラ栽培】春の水やりのコツ

バラの水やり

バラの根をしっかりと張らせるためには、水を与えすぎないように管理することがコツです。水やりの前に株元の土を軽く掘ってみて、湿っているか確認してみましょう。まだ湿っているようであれば水やりせず、しばらく様子を見ます。乾いていたらたっぷりと水をあげましょう。時間帯は朝がおすすめです。

4月以降は生育が旺盛になってきます。特に、新芽が伸びて蕾が色づくまでは水をたくさん必要とします。この時期に水切れすると花が咲かなくなってしまうこともあるため、土の乾き具合はこまめにチェックしましょう。

ただ、開花前にバラをもっと元気にしたいと思うあまり、水をあげすぎてしまうケースもあります。この時期のバラに水を過剰に与えてしまうと蕾が落ちてしまうこともあるため、適切な頻度と量を守ることが大切です。鉢植えの場合は鉢から流れ出る程度の量、地植えの場合はバケツ一杯程度の量が目安とされます。

【3月~4月のバラ栽培】病害虫対策のポイント

バラ栽培で注意したいのが、アブラムシやうどんこ病などの病害虫です。こちらでは、基本の対策方法をご紹介します。

アブラムシの予防対策を徹底しましょう

アブラムシ予防対策_赤いバラ

暖かくなってくると、植物だけでなく害虫の活動も活発化します。

特に、新芽が吹き始める3月下旬ぐらいになると発生してくるアブラムシは、バラの天敵。樹液を吸ってバラを弱らせたり、病気を媒介したりと、さまざまなトラブルの原因になります。

 

アブラムシは短期間で大量に発生してしまいます。発見したらすぐに駆除することが重要ですが、対処が追いつかないこともあるでしょう。アブラムシが発生する前に、予防のために殺虫剤を散布しておくことがおすすめです。

アブラムシの予防には、元肥として土に混ぜ込んだり、追肥として株元にばらまいたりするだけで肥料やり+害虫の予防・退治が同時にできる『虫を予防するマグァンプD』がおすすめです。

アブラムシが発生している場合は「ハイポネックス原液殺虫剤入り」を希釈して散布しましょう。芽出し肥を与えられるほか、アブラムシ退治も同時に行うことができます。

うどんこ病の予防対策を徹底しましょう

うどんこ病対策

4月から5月にかけて注意したいのは、うどんこ病です。

日中と夜間の気温差が大きい季節に生じやすい病気なので、春になるとこの被害がよく見られるようになります。

うどんこ病にかかると、葉全体が波打ち、白い粉をまぶしたような状態に。

症状がひどくなると、ツボミまで真っ白になってしまったり、株全体に被害が及んでしまったりすることもあります。見つけ次第、早めに対処することが重要です。被害のあった葉を発見したら、すぐに取り除きましょう。その後、薬剤を使用して治療します。

うどんこ病の予防と治療には、専用薬「BrilliantGarden フローラガードAL 」を散布しましょう。

逆さでも使えるスプレー型で、葉の裏側にもまんべんなく噴霧することができます。うどんこ病の予防はもちろん、発病後の治療効果もあります。

【3月~4月のバラ栽培】新苗の植えつけ作業をするなら、4月からの春シーズンがベスト!

バラ植え付け

4月中旬~6月上旬は、新苗(春苗)を植えつけるにも最適な季節。たくさんの品種が出回り、価格もお手頃です。

また、花が咲いている状態の苗もあるので、実際の花姿を見て選びたいという人にもおすすめできます。

もっとバラを増やしたい・新たな品種を育てたいという人は、この時期にぜひ新苗の植えつけを行いましょう。こちらでは、新苗の基礎知識や苗を選ぶときのポイントなどをご紹介します。

新苗とは

バラの新苗とは、接ぎ木してから半年ほど育てた若い苗のことです。新苗を秋になるまで育てたものが大苗と呼ばれます。

新苗は3月に出回ることはほとんどなく、4月後半から入手できるようになります。大苗と比較すると、安価で購入しやすいことがメリットです。苗を小さなうちから栽培してみたいという方にも向いています。

ただし、新苗は若いため枝が細く、扱い方によっては折れてしまうこともあります。苗を持つ際は主幹をつかむようなことはせず、ポットをしっかりと持って支えましょう。

新苗の選び方

バラの新苗を育ててみたいものの、どの苗を選べば良いか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。そんなときは、以下のポイントをチェックして選んでみましょう。

バラの開花の性質で選ぶ

バラには一季咲きや四季咲きなどの性質があります。一季咲きのバラは基本的に年に1回、春に花を咲かせます。植えつけた年は花が咲かず、翌年の春から開花するのが一般的です。開花時期は短いものの、期間中はたくさんの花を咲かせてくれるため、とても豪華な姿を観賞できます。

四季咲きの強いバラは春から秋にかけて、年に何回か花を咲かせることができます。四季咲きなら植えつけた初年度から開花させることも可能です。ただし、株を生長させるために、春の花は早めに摘み取ります。実際に花を堪能できるのは秋からになるでしょう。

バラの樹形で選ぶ

バラにはさまざまな樹形がありますが、木立ち性やつる性、半つる性などに大きく分けられます。木立ち性バラは、文字通り木のように枝を伸ばして自立します。つるバラは枝を長く伸ばし、アーチやフェンスなどにからめることができるのが特徴です。半つる性は両者の特徴を持ちます。どんな樹形のバラを育てたいかについても考えたうえで品種を選ぶことがおすすめです。

健康な新苗の見極め方

栽培する品種を選んだら、実際に育てる株を決めましょう。株の下のほうから葉がついており、がっしりとして太さのあるものが丈夫な苗です。ひょろひょろとして間延びしているものは避けましょう。葉の色があせているものや枯れているもの、病害虫の跡があるものなども避けます。

【3月~4月のバラ栽培】新苗の植えつけ方法やポイント

バラ新苗植え付けとポイント

新苗を購入したら、お好みの鉢やお庭などへ植えつけていきましょう。こちらでは、新苗の植えつけ方法や管理のポイントなどをご紹介します。

新苗の基本の植えつけ方法

新苗を植えつける際は、古い土は使わず清潔な新しい土を使用しましょう。

生育期間の長いバラには元肥が重要です。元肥として「マグァンプK大粒」を土に混ぜ込みます。

用土はご自分で配合してつくることもできますが、バラの生育に適した配合の『BrilliantGarden バラの培養土』を使用すると便利です。

『BrilliantGarden バラの培養土』は、元肥として緩効性肥料を配合し排水性、通気性、保肥性にすぐれたバラ専用の培養土です

冬の大苗の植えつけや休眠期の植え替えなどの場合は根鉢を崩して植えつけますが、新苗(春苗)の時期は生育期ですので、根鉢は崩さず、鉢増しするようにそのまま植えつけましょう。

また、春に出回る新苗は、接ぎ木からあまり時間が経っていないため、丁寧に扱うことが大切です。

特に、切り接ぎでつくった新苗の場合、継いでからまだ3ヶ月程度しか経っていないこともあります。接ぎ口を守りながら慎重に管理・手入れしましょう。

加えて、新苗は枝が細く折れやすいので、植えつけ時には支柱で固定してあげると安心です。

鉢植えのバラの植えつけのポイント

鉢植えで育てる場合には、一株につき6~7号程度の鉢に植えつけましょう。生長に合わせて大きな鉢に植え替えていきます。

最初から大きな鉢に植えるのは避けましょう。土が多すぎると鉢内に水分をため込みやすくなります。結果として根腐れしやすくなるため、適度な量を守ることが大切です。

植えつけ後は、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水やりを行ってください。

乾燥させすぎると、株が枯れたり弱ったりするおそれがあるため気をつけましょう。

地植えのバラの植えつけのポイント

地植えの場合には、直径と深さがともに40~50cmの植え穴を掘ります。底に堆肥や緩効性肥料「マグァンプK大粒」を混ぜ、土を少しだけ戻しておきましょう。ポットから取り出した苗は、根鉢を崩さずに穴に入れます。このとき、接ぎ口がまわりの土より少し上になるように調整します。

 

植えつけ直後はたっぷりと水を与えます。水がたまるよう、株の周囲に円を描くように土を盛っておきましょう。水が土にしみこんだら土を平らに戻しておきます。

その際に、植物用活力液『リキダス』を1,000倍に希釈してたっぷりと与えると根の活着を促進します。

新苗の摘蕾について

新苗はまだ幼いため、花を咲かせることにエネルギーを使うのではなく、株の生長を優先させることが大切です。四季咲き性のバラは植えつけ後にも蕾を次々とつくりますが、なるべく早めに摘み取ってしまいましょう。

摘蕾は手で摘み取れる程度の段階で済ませることがおすすめです。8月末頃までは続けると良いでしょう。

【3月~4月のバラ栽培】冬の剪定が間に合わなかった場合のお手入れ

白いバラ_剪定について

バラの剪定は芽が出始める前の12月~2月に終わらせておくことが一般的です。ただし、冬の間に剪定を終えることができないこともあります。そういったときは、3月に軽い剪定を行っても良い場合があります。

春の剪定は、なるべく切る箇所を少なく抑えることがポイントです。すでに枯れてしまった枝や、弱って枯れそうな枝などを優先してカットしましょう。

おわりに

3月~4月は春の開花を控えた重要な時期です。芽かきや芽出し肥などのお手入れはもちろん、病害虫対策などもしっかりと行いましょう。

また、新しく育てたい品種の新苗を購入して植えつけることもできます。きれいなバラを咲かせるため、時期に合った適切な管理を続けていきましょう。

 

 

 

 公開: 2018年3月13日 

 更新: 2023年3月31日 

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この記事で紹介された植物について

バラ_アーチ

バラ

学名:Rosa /科名:バラ科 /別名: /原産地:アジア、ヨーロッパ、中近東、北アメリカ、アフリカの一部 /分類:落葉(ツル性)低木 /耐寒性:中~強/耐暑性:中~強

気品あふれるその華やかな姿から、花の女王とも呼ばれるバラ。

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