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【ハーブ】 【レモンバーム】の育て方とは? たくさん収穫できる増やす方法もご紹介します

【ハーブ】 【レモンバーム】の育て方とは? たくさん収穫できる増やす方法もご紹介します
レモンバーム

レモンバームは、レモンのような爽やかな香りがするため、料理の香りづけやドリンクなどに用いられるハーブの一種です。レモンバームは丈夫で生長スピードも早いため、初心者の方にとっても生育しやすい植物です。

自宅でフレッシュなレモンバームをいつでも収穫できれば、料理に必要な分だけ収穫する、ハーブティーを入れて香りを楽しむ、お風呂に入れてリラックスタイムなど、いろいろな方法で活用できます。レモンバームの育て方や、たくさん収穫できるよう増やし方についてご紹介します。

レモンバームとは?

レモンバーム

レモンバームの概要や特徴についてご紹介します。

レモンバームの概要

レモンバームは、学名は「melissa officinalis」といい、シソ科のコウスイハッカ属(メリッサ属)の植物です。原産国であるヨーロッパをはじめ、アジアなどでも広く栽培されています。和名はセイヨウヤマハッカといい、レモンバーム(lemon balm)は英名です。

レモンバームの学名である、「melissa officinalis」のメリッサとは、ギリシャ語でミツバチという意味があります。レモンバームの花をミツバチが好むことが由来して、別名メリッサとも呼ばれています。

レモンバームの特徴

レモンバームの草丈は30〜60cmほど生長し、丈夫な植物です。レモンバームの葉の形状はギザギザした縁と表面のしわがシソに似ており、茎にたくさん葉をつけます。葉が黄緑色のため、お庭やお部屋がパッと明るくなります。

レモンバームは冬には休眠期に入るため葉がなくなりますが、多年草であるため翌年春になると芽をつけ葉が生えてきます。何年も繰り返して生育できます。

レモンバームの品種

レモンバームは黄色い斑入りの品種や、明るいグリーンが鮮やかな品種などがあります。観賞用というよりもハーブとして楽しみたい方であれば香りの強さで選ぶことがポイントです。

レモンバームの花

レモンバームは、6〜7月頃に小さな白い花を咲かせます。レモンバームの花がミツバチに好まれることから、受粉を必要とする果樹の近くに植えると、受粉を助けるため相性がよいといわれています。

一方、レモンバームの葉の収穫をメインに考えている方は、花を咲かせないよう芽を摘む必要があります。花が咲くと株が弱り、葉の生長の妨げや香りが落ちるといった原因につながります。

レモンバームの栽培ポイント

レモンバームは耐寒性が強いですが、暑さには弱い植物です。梅雨に入る前に枝をカットして、多湿の環境を和らげて夏を越せれば、長いシーズンを楽しめます。葉が茂ると蒸れて病害虫の発生の原因となるため、定期的に剪定します。

直射日光を避けた日当たりの良い場所を好み、少し水分を含む用土が適しています。

レモンバームの栽培スケジュール

レモンバームの植えつけの時期は、4〜5月または10月です。種まきで増やす場合は、植えつけの少し前のタイミングである3〜5月または9〜10月におこないます。株分けで増やす場合には、3月または11月頃が適期となります。収穫時期は4〜10月で、葉がある時期はずっと収穫できます。開花時期である6〜7月がもっとも香りがよくなる時期となります。

レモンバームをハーブとして楽しむ方法

レモンバーム

レモンバームは、葉・茎・花の部分がハーブとして使用できます。爽やかな香りがするシトラールという成分が含まれており、香りを楽しむハーブティーやお料理の香りづけなど活用方法はたくさんあります。

レモンバームに含まれる成分

シトロネラール、シトラールなどの精油成分やポリフェノールやタンニンなどが含まれています。精油成分は、防臭剤や軟膏などの製品などの香りづけにも使用されています。

レモンバームは古くから、香りづけや薬草として利用されてきましたが、現代の科学においてもレモンバームの効果が裏付けられたものも多くあり、鎮痛や鎮静作用、解毒作用、抗菌作用、血圧降下などの効果があるといわれています。

レモンバームに含まれる成分を摂取することで、リラックス効果も期待できます。

レモンバームハーブティー

レモンバームハーブティーで香りを楽しみましょう。1人分を作る際の分量は、ティーポットに5g程度のレモンバームを入れて、熱湯を200ccそそぎます。5分ほど蒸らせば完成です。葉をカットすると、いっそう香りが増してレモンバームの成分も抽出できます。

レモンバームグラスを加えてレモンバームの香りを強くしたり、ミントを加えて爽やかさをアップしたり、複数のハーブをブレンドするのもおすすめです。新芽に近い柔らかい葉を使うと、フレッシュな香りが引き立ちます。

レモンバームを料理の香りづけに使う

肉や魚などの臭みのある食材にレモンバームを合わせると、においをとってくれます。下葉はしっかりと香るため、料理の香りづけに利用するとよいです。サラダとしても食べられ、ドレッシングやソースのアクセントにもなり万能です。料理やドリンクで使う際には、直前に剪定するとより香りを楽しめます。

レモンバームを入浴剤として活用

レモンバームは発汗作用や抗菌作用などもあるといわれており、お風呂に入れることで、自家製の入浴剤としてバスタイムを楽しめます。香りも広がり、リラックス効果をより高めてくれるでしょう。

レモンバームをドライハーブにする

使いきれずに残ったレモンバームは、乾燥させておけば長期保存ができます。ドライハーブにして、細かく刻んで塩と混ぜ合わせればハーブソルトとして利用でき、料理の幅が広がり便利です。ハーブティーに使用する場合は、フレッシュなレモンバームとはまた違った風味が味わえます。ドライハーブにすることで収穫できない冬場でも楽しめます。

レモンバームを乾燥させる方法

  • 1.摘み取ったレモンバームをよく洗って、キッチンペーパーなどで水分を拭き取ります。
  • 2.野菜用などの乾燥ネットに入れるか、無ければ葉をまとめて束ねます。
  • 3.風通しのよい日陰に吊して3~4日乾燥させます。(電子レンジで30秒ほど温めてもよいです。)
  • 4.完全に水分が抜けるとパリパリの状態になります。
  • 5.乾燥したレモンバームを、密閉できる容器や保存袋に乾燥剤と一緒に入れて保管しておきます。

レモンバームの日当たりや置き場所

レモンバーム

レモンバームの日当たりや最適な置き場所、鉢植えや地植えの気をつけるポイントをご紹介します。

レモンバームの日当たり

レモンバームは日当たりのよい場所を好みますが、直射日光が当たりすぎてしまうと、葉が薄いためすぐ乾燥してチリチリの状態になります。とくに夏場の西日には気をつけます。

耐陰性があるため半日陰でも生育でき花も咲かせますが、茎がヒョロッと徒長して伸びている場合は日照不足が考えられます。レモンバームは丈夫な植物ですが、異常が見られる場合には、日当たりに注意して置き場所を変えてみてください。

鉢植えで育てる場合は移動できるため、安心して管理できます。地植えする場合は、やわらかい日差しが当たる場所を探して置いてあげましょう。

レモンバームを鉢植えする場合

レモンバームは生長スピードが早いため、鉢植えする場合には大きめの鉢がおすすめです。8号(24cm)の鉢に1ポットが目安です。日当たりや温度といった環境にあわせて、置き場も容易に変えられます。

レモンバームを地植えする場合

レモンバームは耐寒性があるため、屋外での冬越しも可能です。しかし地植えすると頻繁に植え替えができなくなるため、日当たりのポイントを抑えて、ベストな場所に植えてあげるようにしましょう。

レモンバームの最適な用土

レモンバームは乾燥すると葉が固くなるため、湿り気のある用土が適しています。市販されているものを購入する場合には、ハーブ用を購入すれば問題ありません。用土を自作する場合は、赤玉土6、腐葉土3、パーライト1の配合で混ぜ合わせます。植えつける1週間ほど前に、用途は混ぜ合わせて寝かせておくとよいです。

用土の乾燥を防ぐために、土の表面や株元にわらやもみ殻を敷いておくことがポイントです。水やりの頻度も減らせるため管理も楽になります。

レモンバームの最適な水やり

レモンバームは保水性のある土を好み、水分を吸収していきます。

鉢植えの場合の水やり

レモンバームの水やりは1日に1回たっぷりと、鉢底からあふれるくらいの水分を与えます。乾燥して葉が黄色く変色したりしおれたりする場合は、頻度を増やすよりも1回の水分量を増やしてようすをみましょう。

鉢植えの場合は、鉢と同じ容積分ほどの量が目安です。保水性がない用土の場合、必要な水分量を与えても、すぐに水が流れ出て乾燥してしまいます。ゆっくりと根が水分を吸収していく環境を整えることが大切です。

水やりをしたら、少し時間を空けて土を乾燥させます。常に土が多湿である状態は、かえって根腐れを起こす可能性があります。1日に1回たっぷりと与え、ゆっくりと吸収させていきます。水やりは朝のなるべく早い時間帯にしましょう。

地植えの場合の水やり

地植えの場合には、水やりの必要はほとんどなく、乾燥した日が続いたら水やりします。乾燥しすぎると葉が黄色く変色しますので注意して観察しましょう。

レモンバームの肥料と追肥

レモンバームの肥料は、植えつけの際に元肥として緩効性肥料プランティア花と野菜と果実の肥料を土に混ぜ込みます。

生育期の3〜6月の間に、バラまくだけで肥料効果が約2~3カ月間持続するプランティア花と野菜と果実の肥料を株元にばら撒きます。

液体肥料で管理する場合は、1週間~10日に1回の頻度でハイポネックス原液をあたえます。

レモンバームの増やし方

レモンバーム

レモンバームは種まき・挿し木・株分けの主に3つの方法で増やせます。

レモンバームを種まきで増やす方法

種まきする場合、3〜5月または9〜10月におこないます。

  • 1.育苗箱やプランターなど底が空いたもの(排水される容器)を用意します。
  • 2.種まき用の用土には、肥料の入っていない、種まき用の土や赤玉土細粒などを使います。
  • 3.均一に広がるように種をまきます。
  • 4.種に霧吹きで水を与えます。
  • 5.土が乾かないように新聞紙やビニールなどを被せておきます。
  • 6.出てきた新芽を間引きながら生育します。
  • 7.葉が4〜5枚ほどつけば、定植します。

種を採取したい場合には、レモンバームの開花を待つ必要があります。開花させるとハーブとしての風味が損なわれるため、種の採取用として管理するとよいでしょう。

レモンバームを挿し木で増やす方法

レモンバームの元気な部分の茎を10cmほどの長さにカットしたものを、下葉を切り落として茎の先端を水に浸します。水分を吸収しやすいように切り口を斜めにカットします。挿し木用の新しい土に入れて、半日陰で生育します。葉が生えてきたら、日当たりのよい場所に定植します。

レモンバームを株分けで増やす方法

レモンバームの株分けは、枝葉がない時期である3月か11月頃が時期です。株元を引っ張って、自然に分割できそうな箇所を探します。ハサミなどで子株にも数本の茎が残るように分割します。分割できた子株は土に植え、半日陰で生育して、芽が出てくるのを待ちます。株分けは成功率が高く、簡単な方法です。

レモンバームの植えつけ

レモンバームの植えつけの時期は、5〜6月です。レモンバームの苗を購入する場合には、葉の発色がきれいで、茎が伸びすぎていないものを選びます。レモンバームは生長スピードが早いため、地植えの場合には、株は30cmほど間隔をあけて植えつけます。

レモンバームの植え替え

レモンバームは鉢植えの場合は1〜2年に1回、地植えの場合でも3〜4年に1回は植え替えします。植え替え時期は、3〜6月または10月が適しています。

レモンバームをたくさん収穫するポイント

レモンバーム

レモンバームをたくさん収穫するためにポイントとなるのが、切り戻しと摘み取り作業です。切り戻しと摘み取りをおこなうことで、新しい枝や芽が再生しハーブの品質がよくなります。それぞれ詳しくご紹介します。

レモンバームの切り戻し

レモンバームは耐寒性があり、反対に夏場の高温多湿の環境は苦手です。そのため、梅雨に入る前に切り戻しという作業をおこなう必要があります。切り戻しは、レモンバームの株が一回りほど小さくなるように枝をカットします。

切り戻しをおこなうことで風通しをよくし、多湿の環境を防ぐ作用があります。少し寂しい見た目になりますが、新しい芽が出てくるのでまた収穫できるようになります。生長スピードが早まるシーズンは、定期的に剪定しながら管理すれば、より葉の収穫量が増えます。

レモンバームの摘芯(てきしん)

レモンバームは花をつける植物ですが、芽をつけて開花すると葉が小さくなります。ハーブの風味を損なわないために、先端の芽を摘む、摘芯をします。摘芯すると次に脇芽が生えてきて枝数が増え、葉の収穫量がだんだんと増えていきます。

レモンバームの収穫

レモンバームは、生長しているシーズンはいつでも葉の収穫が可能です。とくに開花時期は、レモンバームの香りが最もよくなるタイミングです。
草丈が10cmくらいになるよう、株が重なり合っている箇所を剪定します。定期的な剪定を兼ねて収穫していきます。

レモンバームは、冬になると休眠期になり葉が生えなくなります。収穫のシーズンが終ったら株を根元からバッサリと切り落とすことで、来シーズンに再び新しい芽が生えてきます。

レモンバームの寄せ植え

レモンバーム

レモンバームと栽培ポイントが似ていて、相性のよいハーブを一緒に寄せ植えすれば、手間やスペースをとらず自家製のブレンドハーブを楽しめます。レモンバームと相性がよいのは、レモンバーベナやジャーマンカモミールで、特別な手入れは必要ありません。どちらも柑橘系の香りが楽しめ、寄せ植えに最適です。

レモンバームの病害虫

アブラムシ・ハダニ・すす病に注意します。いずれも多湿環境が原因となります。

レモンバームの害虫

レモンバームは葉の裏側まで確認して、見つけたらすぐさま取り除きます。アブラムシは新芽やつぼみにつきます。ハダニは葉の裏側につくことが多く、いずれも吸い付いて植物にダメージを与えます。被害にあっている部分があれば取り除きます。放置していると被害が悪化し、やがて枯れてしまいます。

すす病

すす病はカビが原因となり、発症すると葉や茎がすすを被ったように黒くなります。すす病が確認できた場所は切り落とします。

まとめ

レモンバーム

レモンバームは、植物を栽培することや観賞することで得られる癒しのほかに、さまざまな用途としても楽しめ、嬉しい効果も期待できる万能な植物です。

毎日のティータイムが華やぎ、お料理にも彩りと香りをプラスしてくれます。乾燥させれば長期間使用できるため、余すことなく活用できます。
栽培方法も難しくなく管理もしやすいため、多くのメリットがあるレモンバームをぜひ育ててみてください。

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