- 目次
-
- ペペロミアとは?
- ペペロミアの概要
- ペペロミアの特徴
- ペペロミアの栽培方法のポイント
- ペペロミアの選び方
- ペペロミアの3つのタイプ
- ロゼットタイプ
- 直立木立タイプ
- 匍匐タイプ
- ペペロミアの品種
- ペペロミア・ロタンディフォーリア
- ペペロミア・イザベラ
- スイカペペロミア
- ペペロミアロミア・カペラータ
- ペペロミアロミア・ハッピービーン
- ペペロミア・フォレット
- ペペロミアの花
- ペペロミアの花言葉
- ペペロミアの開花時期
- ペペロミアの最適な日当たりと置き場所
- ペペロミアの最適な温度
- ペペロミアの水やり
- 春から秋にかけての水やり
- 冬場の水やり
- ペペロミアの水やりで気をつけるポイント
- ペペロミアの用土
- ペペロミアの肥料や追肥
- ペペロミアの植え替え
- ペペロミアの植え替え時期
- ペペロミアの植え替え方法
- ペペロミアの増やし方
- 株分け
- 挿し木
- 葉挿し
- ペペロミアの剪定方法
- ペペロミアの仕立て方
- 寄せ植えにする
- ハンギングでペペロミアを育てる
- 水耕栽培にもチャレンジ
- 鉢に合わせてペペロミアの品種を選ぶ
- ペペロミアは風水でも人気
- リラックス効果
- ペペロミアの病害虫
- カイガラムシ
- ハダニ
- まとめ
ペペロミアは、品種の違いによって斑入りや多肉質、葉の形状がハート型のものなど、バリエーションが多くあります。可愛らしいタイプや個性的な見た目のものなど、お部屋の雰囲気に合わせて選べる人気の観葉植物です。
寒さにはあまり強くありませんが、室内で生育すれば安心して育てられます。鉢植えやハンギングでも仕立てやすく、風水の面から見ても取り入れてみたくなるインテリアグリーンです。ペペロミアのお手入れの方法や、数多くの品種についてもご紹介いたします。
ペペロミアとは?
ペペロミアは、インテリアグリーンとして人気の植物です。ペペロミアについて詳しくご紹介していきます。
ペペロミアの概要
ペペロミアは学名でも英名でもPeperomiaといい、コショウ科サダソウ属の植物で、世界中の熱帯地域や亜熱帯地域に広く分布しています。
ペペロミアは1,000種もの原種があるといわれ、コショウ科の中でも代表格のグループの総称です。ロゼッタ状に生長するものや直立に生長するもの、多肉質の品種などさまざまな形態があります。なかでもペペロミアには小型の品種が豊富にあり、管理もしやすいことからインテリアとして人気のある観葉植物です。
ペペロミアの特徴
ペペロミアには、葉が多肉質なタイプや、葉に模様が入ったタイプ、茎が匍匐するタイプなどさまざまな品種があるため、大きく容姿は異なります。ペペロミアの草丈は5〜20cmほどです。コンパクトなサイズも多く、生長スピードがゆっくりの品種を選べば、置き場所にも困りません。
ペペロミアの栽培方法のポイント
ペペロミアは明るい日陰を好みます。直射日光が当たらず、やわらかい日が差し込む場所が適しています。耐陰性もあるため、室内でも生育しやすいです。ペペロミアの水やりには乾燥気味が適しており、葉に水分を保有できる特性をもっています。
ペペロミアは寒さには弱いため、屋外での冬越しは難しいです。地植えにせず、鉢植えで生育することをおすすめします。室内であっても、最低気温は10℃をキープできる場所に置きましょう。
ペペロミアは多くの品種がありますが、栽培方法に大きな差はありません。基本的に、明るい日陰、乾燥気味、寒さに弱いという3つの特性に気をつければ、共通した栽培方法で管理できます。
ペペロミアの選び方
きれいな艶のある葉色をしており、葉の枚数が多く、茎がヒョロヒョロと細く徒長していないものを探します。葉裏や株元のあたりまで確認して、害虫がついていないものを選びましょう。
ペペロミアの3つのタイプ
ペペロミアは大きく分けるとロゼットタイプ、直立木立タイプ、匍匐タイプの3つに分類できます。
ロゼットタイプ
ロゼットタイプは、短めの茎に葉がつき、四方に向かって伸びていきます。
直立木立タイプ
直立木立タイプは、木の幹のように茎がしっかりしており、垂直に伸びていくタイプです。直立木立タイプの増やし方は挿し木がおすすめです。
匍匐タイプ
匍匐タイプは、細い茎が地を這うように伸びていきます。ハンギングにすると見応えがあります。
ペペロミアの品種
ペペロミアには1,000種以上の品種があるといわれており、葉の形状やサイズ・斑入りなどバリエーションが豊かです。
ペペロミア・ロタンディフォーリア
ペペロミアの中のなかでもオーソドックスな品種で、育てやすさがあります。
ペペロミア・イザベラ
小粒の葉がたくさん生え、春先に生長する新芽もモコモコと丸まって伸びてくる可愛らしい品種です。地を這うように生長していくため、ハンギングがおすすめです。ペペロミアの中でも人気のある品種です。
スイカペペロミア
その名のとおり、葉の模様がまるでスイカのように見える人気の品種です。ペペロミアの品種の中では葉が大きいタイプで、生長すると垂れるように伸びてくるのが特徴的です。
ペペロミアロミア・カペラータ
葉がまるで縮んだようにギザギザに見え、チヂミともいわれることがあります。チヂミにはさらに種類があり、赤い葉のタイプもあります。
ペペロミアロミア・ハッピービーン
サヤエンドウの房のような見た目の葉をしていて、多肉質な品種で個性的なフォルムが特徴です。
ペペロミア・フォレット
丈夫で育てやすい優秀なペペロミアで、葉の3本の縞模様が特徴です。生長スピードがゆっくりであるため、スペースが限られている場合などにおすすめです。
ペペロミアの花
ペペロミアは品種によって形状は異なりますが、花を咲かせます。花茎から小さな花を多くつけるタイプや、花びらがなく穂だけのタイプなどさまざまです。ペペロミアの花の色は、緑・黄・白・茶色であることが多いです。花のいい香りがする通称アロマペペといわれる、ペペロミア・デピーナなどもあります。
ペペロミアの花言葉
ペペロミアの花言葉は、艶やか・可愛らしさ・片思いです。葉に光沢のある品種には艶やかという言葉が、葉にピンク色が縞状にはいった品種には可愛らしさ、葉がハート型に見える品種は片思いというイメージをもつことから、花言葉がついたといわれています。
ペペロミアの開花時期
ペペロミアは、春から秋にかけて花を咲かせます。ただし基本的には花があまり目立たない品種が多く、開花したことに気付かないといったこともあるほどです。
ペペロミアの最適な日当たりと置き場所
ペペロミアは、明るい日陰を好みます。熱帯地域や亜熱帯地域に自生してはいるものの、日光にはあまり強くありません。半日陰から明るめの日陰に置くのがベストです。
直射日光によって葉焼けを起こす可能性があるため、強い光は避けます。ただし、あまりにも日光が足りなくなると、葉が枯れてしまったり株が弱ってしまったりと、ペペロミアにとってよい環境とはいえません。
屋外に置く場合は、日当たりに注意して置き場所を選びましょう。季節によって日当たりが変わるため、ベストなポジションを探してあげます。室内に置く場合には、レースカーテンで直射日光を遮った窓際がおすすめです。
ペペロミアの最適な温度
ペペロミアは寒さに弱いため、最低気温8℃は保つようにします。春から秋にかけての暖かい環境が適しています。
屋外で管理している場合や玄関先などは、冬場には最低気温を下回ることも増えてくるため、10℃を目安として室内に移動させるようにしてください。そのためペペロミアは屋外での冬越しは難しいため、地植えでの生育はあまりおすすめできません。
日当たりや季節に応じて、場所を変えてあげるとよいです。基本的に日当たりに注意しておけば、室内で生育するほうが安心ですが、エアコンの直風も避けるようにしてください。20℃を目安に下回ると、徐々に水分の吸収率も落ちていきます。温度を目安にしながら水やりを調整しましょう。
ペペロミアの水やり
ペペロミアは葉や茎の部分に多くの水分を保有できるため、水やりは控えめにします。少々水やりを忘れても乾燥には耐性があります。
春から秋にかけての水やり
夏場は土の表面が乾いてから数日あけて水やりし、定期的に霧吹きで葉に水を吹きかけるようにすれば、ペペロミアが健康に生育します。水やりのタイミングは、日中の気温が上がる時間を避け、夕方から夜にかけて涼しい時間帯におこないます。多湿の状態で気温が上がると、土の中が蒸れた状態になりよくありません。
冬場の水やり
冬場はとくに、乾かし気味にすることで耐寒性が増します。また生育スピードも落ち、吸収する水分量も減っていくため、夏場よりも水やりを控えめにします。葉が乾燥して気になるようであれば、霧吹きをしましょう。
水やりのタイミングは、夏場とは異なり日光が出ている午前中がよいです。水の温度が気温よりも冷たくなりすぎないようにすることがポイントです。
ペペロミアの水やりで気をつけるポイント
土が常に湿っている状態は、ペペロミアにとってよい環境ではありません。多湿の状態が続けば、根腐れの原因となり生長の妨げとなるため注意してください。水やりの際に受け皿に溜まった水は、残さずに捨てるようにしてください。
ペペロミアの用土
ペペロミアは、水はけのよい土が適しています。葉に水分を保っておける性質があるため乾燥に強いです。市販されているものを使用する際には、観葉植物用や多肉植物用の土がおすすめです。用土を作る場合には、赤玉土6、腐葉土2、川砂2の割合で混ぜ合わせます。鉢底には鉢底石(軽石)を敷きましょう。
ペペロミアの肥料や追肥
ペペロミアは多くの肥料は必要ありませんが、葉が変色したり下葉が枯れたりしないように肥料を与えてみます。肥料を与える時期は5〜9月の生育期のタイミングにおこないます。
ペペロミアの場合には、即効性のある液体肥料がよいでしょう。
生育期には液体肥料ハイポネックス原液を1週間~10日に1回程度の頻度であたえるを与えることでより丈夫な株に生長します。肥料の与えすぎも、根をいため枯れる原因となるため、注意しながらよく観察します。
固形肥料で管理される場合は、プロミック観葉植物用を鉢の縁に沿って置肥します。
プロミック観葉植物用は、早く効く成分とゆっくり効く成分を含み、安定した肥料効果が約2ヵ月間持続します。 置くだけで葉の色を鮮やかに丈夫に育てます。
ペペロミアの植え替え
ペペロミアの植え替え時期や、植え替え方法についてご紹介します。
ペペロミアの植え替え時期
ペペロミアの植え替えに最適な時期は、生長期である5〜10月におこないます。生育して鉢いっぱいに根を張っている場合や、土が水を吸わず土の状態が悪くなっている可能性がある場合には、植え替えをします。そのまま放置していると、根詰まりを起こして葉が枯れる原因となります。
鉢に対して株が大きく生育している場合には、1〜2周り大きな鉢に植え替えるか、株分けすることもできます。植え替えるタイミングで、新しい土に変えるようにしましょう。
植え替えの際は元肥として約2年間肥料効果が持続する緩効性肥料マグァンプK大粒を土に混ぜ込みましょう。
ペペロミアの植え替え方法
ペペロミアの増やし方
ペペロミアは、株分け・挿し芽・葉挿しすることで増やしていけます。それぞれの方法をご紹介します。
株分け
ペペロミアを鉢から抜いて、土を払い落とします。1株に少なくても2〜3個の芽がつくようにカットして分けます。株分けしたものはそれぞれの鉢に植えつけします。ペペロミアの株分けは、植え替えのタイミングで同時におこなえば、ペペロミアに負担がなくてすみます。
挿し木
ペペロミアの茎を5cmほどの長さにカットし、下葉を落とします。小さめの鉢に用土を8分目くらいまで入れ、割り箸などで穴を開けて、ペペロミアの茎を挿します。ペペロミアの根が生えてくるまで明るめの日陰で生育し、霧吹きなどで水やりして乾燥しすぎないように注意します。
葉挿し
ペペロミアの葉挿しは、葉柄の部分が2cmほどの長さが残るようにカットします。葉柄を土に植えたら、挿し木の方法と同じように、明るめの日陰で生育します。乾燥に注意しながら霧吹きで水やりします。根が伸びてきたら、徐々に明るい場所へと移動させます。新しい葉が2〜3枚生長してきたら、大きめの鉢に植え替えれば完了です。
ペペロミアの剪定方法
ペペロミアの生長を少し抑えたい場合は、剪定をします。大きく育てたい場合には、そのまま生長を楽しんでも問題ありません。品種によって枝部分がないものがあり、剪定が難しいこともあります。葉を誤ってカットすると、その部分から枯れるといったこともあるため注意が必要です。
剪定した葉っぱは、水に浸しておけば根を生やし、うまくいけばそのまま生長していきます。瓶など透明な容器に水を張って育てれば、水耕栽培として楽しみが増えます。暑い季節には涼しげな気分で癒してくれるでしょう。
ペペロミアの仕立て方
ペペロミアは寒さに強くないため、室内にて鉢植えで生育するのがおすすめです。品種によって形状も大きく異なるため、インテリア性をアップさせるためのポイントをご紹介します。
寄せ植えにする
ペペロミアは見た目のまったく異なる品種でも、生育方法に差はありません。寄せ植えでも生育がしやすいため、楽しみ方も増えます。多肉質なものをそろえてみたり、同じような斑入りでも色が異なるものを並べてみたり、自由なアレンジを加えてみましょう。
ハンギングでペペロミアを育てる
ペペロミアには匍匐タイプが多いため、ハンギングで飾ると動きが感じられ見応えが増します。
水耕栽培にもチャレンジ
植え替えや剪定の際にカットした株で、水耕栽培にもチャレンジしてみましょう。うまくいけば根がでて葉も生長してくれます。透明のガラス容器があれば、根の部分を観察する楽しさも味わえます。
鉢に合わせてペペロミアの品種を選ぶ
ペペロミアは小ぶりの可愛らしい葉をつけるものや、1枚1枚が大きなサイズの葉、模様やしわが特徴ある葉など、雰囲気が異なります。手持ちの鉢にあう品種を選ぶのもひとつの方法といえます。
ペペロミアは風水でも人気
ペペロミアは、インテリアだけではなく風水としても人気のある観葉植物です。癒しを与えてくれる観葉植物は、風水的によいとよくいわれますが、置き場所や求める効果によって選ぶべき観葉植物は変わるといわれています。
たとえばリビングに置きたい場合は丸みがあり大きな葉のつく植物で調和の効果を、浴室には耐陰性や湿度に強い植物を選ぶなど、何をどこに置くかも、生育環境をまもりつつ、効果を得られるには大切なことです。
リラックス効果
ペペロミアの葉は丸くコロンとした形状が多いため、その見た目からリラックスさせてくれます。多肉質なものや斑入りなどフォルムはさまざまですが、いずれの品種にも癒やされ、心を落ち着かせてくれます。
ストレスフルな日々の環境には、ほっと一息つきけるような空間が大切です。そのような空間にペペロミアがあると、喧噪(けんそう)を忘れられるような気持ちにさせてくれます。
ペペロミアの病害虫
ペペロミアは、カイガラムシやハダニといった害虫被害にあう可能性があるため注意します。
カイガラムシ
カイガラムシは、湿度が高い時期に発生しやすい害虫です。貝殻のようなものをかぶってくっつくものや、移動するものもあります。カイガラムシは病気を誘発させて植物を弱らせてしまうため、見つけ次第一つひとつピンセットなどで取り除きます。風通しのよい場所に置くことで予防できます。
ハダニ
ハダニは、乾燥している時期に発生しやすい害虫です。葉の裏に定着して葉に吸い付きます。吸われた部分は、白い斑点模様のようになります。カイガラムシと同じく、植物を弱らせてしまうため見つけたら駆除します。ハダニの場合には薬剤を使用するとよいです。適切な葉水をおこなうことでハダニの予防につながります。
まとめ
ペペロミアはお花というよりも葉が主役の観葉植物です。豊富にある品種のなかからお気に入りものを見つけてインテリアに合わせるのも楽しみのポイントです。
室内で管理すれば育てやすい植物で、風水にもご興味のある方にとっても育ててみたくなるのではないでしょうか。ペペロミアの最適な生育環境に気をつけながら、インテリアグリーンとして生育を楽しみましょう。
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