更新日:2026.09.29
金のなる木の育て方|水やりや剪定、植えかえのポイントを紹介
金のなる木は、丸みのある葉が特長的な多肉植物です。乾燥に強く、比較的丈夫で育てやすいため、園芸初心者の方にもおすすめです。一方で、水の与えすぎや日照不足など、育てる環境によっては葉が落ちたり、株が弱ったりすることがあります。
今回は、金のなる木の基本的な育て方から、水やりや肥料、剪定、植えかえ、増やし方、花を咲かせるコツまで詳しくご紹介します。葉が落ちる原因や病害虫についても解説しますので、金のなる木を元気に育てるための参考にしてください。
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金のなる木

学名 Crassula portulacea 科名 ベンケイソウ科 別名 成金草(なりきんそう)、花月(かげつ 原産地 南アフリカ 分類 多年草 耐寒性 弱 耐暑性 強 栽培カレンダー
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月開花時期植えつけ・植えかえ施肥
- 目次
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- 【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
- 金のなる木の育て方|基本情報と特長
- 図鑑情報
- 花言葉・名前の由来
- 種類・品種
- 金のなる木の育て方|基本の管理
- 適した栽培環境
- 温度管理
- 用土
- 水やり
- 肥料
- 金のなる木の育て方|剪定・日頃のお手入れ
- 剪定
- 植えかえ
- 日頃のお手入れ
- 金のなる木の育て方|増やし方
- 挿し木で増やす
- 葉挿しで増やす
- 金のなる木の育て方|花を咲かせるコツ
- 日当たりのよい場所で育てる
- 生育が緩やかになる時期は水やりを控えめにする
- 花を咲かせやすい株・品種を選ぶ
- 金のなる木の育て方|葉が落ちる原因と対処法
- 原因① 日光不足
- 原因② 水の与えすぎによる根腐れ
- 原因③ 寒さや環境の変化
- 金のなる木の育て方|病害虫対策
- カイガラムシ
- おわりに
【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
☘40:金のなる木の育て方|水やりなどの日々の管理、花の咲かせ方、増やし方などご紹介
金のなる木の育て方|基本情報と特長
金のなる木は、南アフリカを原産とするベンケイソウ科クラッスラ属の多肉植物です。肉厚で丸みのある葉が特長で、丈夫で育てやすく、鉢植えで長く楽しめます。
生長すると茎が太くなり、樹木のような姿になります。秋から冬にかけては、白や淡いピンク色の小さな花を咲かせます。
図鑑情報
項目 | 内容 |
|---|---|
| 学名 | Crassula ovata |
| 科名 | ベンケイソウ科 |
| 属名 | クラッスラ属 |
| 別名 | 花月(カゲツ)、成金草(ナリキンソウ) |
| 原産地 | 南アフリカ |
| 耐寒性 | やや弱い |
| 耐暑性 | 強い |
花言葉・名前の由来
金のなる木には、「一攫千金」「富」「幸運を招く」「不老長寿」などの花言葉があります。縁起のよい名前や花言葉から、新築祝いや開業祝いなどの贈り物としても親しまれています。
金のなる木は、園芸上「花月(カゲツ)」とも呼ばれます。英名では「dollar plant(ダラープラント)」や「money tree(マネーツリー)」などと呼ばれ、丸みのある葉が硬貨を思わせることが名前の由来とされています。
日本で「金のなる木」と呼ばれるようになった由来には、若葉に硬貨を通して、お金が実ったように見せて販売されたことが関係しているといわれています。
種類・品種
金のなる木には、葉の色や形、花の特長などが異なる品種があります。ここでは、家庭で楽しみやすい代表的な3品種をご紹介します。
黄金花月
葉に黄色い斑が入る品種です。日当たりのよい場所で育てると、葉の色合いをより楽しめます。緑色の葉とは異なる、明るい葉色が特長です。
桜花月
ピンク色の花を咲かせる品種です。花を楽しみたい方に向いており、冬に咲く花も金のなる木の魅力のひとつです。
姫花月
一般的な金のなる木よりもコンパクトにまとまりやすい品種です。限られたスペースで育てたい場合や、ミニ観葉として楽しみたい場合に適しています。
金のなる木の育て方|基本の管理
金のなる木はとても簡単に育てられる植物ですが、育て方のポイントがいくつかあります。
適した栽培環境
金のなる木は、日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。日照不足になると、茎が間延びして株が弱々しくなったり、花がつきにくくなったりすることがあります。
春から秋は、日当たりのよい屋外で育てることができます。ただし、真夏の強い日差しで葉が傷むこともあるため、葉の様子を見ながら、必要に応じて半日陰に移動させましょう。
また、金のなる木は乾燥に強い一方、過湿を嫌います。風通しのよい場所で、土が乾きやすい環境をつくることも大切です。
温度管理
金のなる木は比較的寒さに強い植物ですが、寒さが厳しくなると生育が鈍り、霜や凍結によって株が傷むことがあります。冬は気温が5℃前後になったら、日当たりのよい室内に移動させましょう。
室内では、窓際などできるだけ明るい場所で管理し、暖房の風が直接当たらないようにします。また、冬は生育が緩やかになるため、水やりの回数も徐々に減らしましょう。
用土
金のなる木は、水はけのよい土を好みます。水持ちのよい土を使うと、土が乾きにくくなり、根腐れにつながることがあるため注意しましょう。
市販の多肉植物・サボテン用の培養土を使うと、手軽に植えつけることができます。一般的な草花用の培養土を使う場合は、赤玉土やパーライトなどを加えて、水はけをよくするとよいでしょう。
水やり
金のなる木は、葉や茎に水分を蓄えることができるため、乾燥に強く、乾かし気味に育てます。水を与えすぎると根腐れの原因になるため、土の乾き具合を確認してから水やりを行うことが大切です。
基本的には、土の表面だけでなく、鉢の中までしっかり乾いてから、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えます。水やり後、受け皿にたまった水はそのままにせず、捨てましょう。
気温が高く生育が旺盛な時期は、土が乾いたら水を与えます。一方、気温が下がって生育が緩やかになる時期は、水やりの回数を減らし、土がしっかり乾いてから水を与えるようにしましょう。
肥料
金のなる木は、春から秋にかけての生育期に肥料を与えます。ただし、気温が下がって生育が緩やかになる秋から冬は、肥料を控えましょう。
植えつけや植えかえの際には、元肥として『マグァンプK 中粒』を土に混ぜ込む方法がおすすめです。ゆっくり長く肥料効果が続くため、植えつけ時の元肥として使いやすい肥料です。
生育期の追肥には、『プロミック観葉植物用』を使用します。植物の生育状態を見ながら、適量を株元に与えましょう。
また、液体肥料を使用する場合は、『ハイポネックス原液』を1週間~10日に1回の頻度で与えてください。
金のなる木の育て方|剪定・日頃のお手入れ
金のなる木は、生長すると枝葉が増えて株が大きくなります。元気に育てながら好みの樹形を楽しむためには、適切なタイミングで剪定を行い、日頃から株の状態を確認することが大切です。
ここでは、金のなる木の剪定方法と日頃のお手入れについてご紹介します。
剪定
金のなる木は、生長すると枝葉が増えて株が大きくなるため、樹形を整えたり、風通しをよくしたりするために剪定を行います。
枝が混み合っている部分や、伸びすぎた枝などを切り戻して、全体のバランスを整えましょう。
剪定は、生育が旺盛になる春から初夏にかけて行うのがおすすめです。枝を切る際は、伸ばしたい方向や株全体の形を考えながら、節の少し上で切り戻します。
剪定で切り落とした枝は、挿し木に利用することもできます。剪定と増やし方を同時に楽しめるのも、金のなる木の魅力のひとつです。
植えかえ
金のなる木は、生長して鉢の中が根でいっぱいになると、根詰まりを起こすことがあります。
根詰まりを防ぎ、健やかに育てるためにも、鉢の大きさや根の状態を確認しながら、適切なタイミングで植えかえを行いましょう。
植えかえのタイミング
植えかえは、金のなる木の生育が旺盛になる春に行うのがおすすめです。
鉢底から根が出ている、水やりをしても水が土に染み込みにくいなどの様子が見られる場合は、根詰まりを起こしている可能性があります。
また、株に対して鉢が小さくなってきた場合も、植えかえを検討しましょう。
植えかえの手順
まず、鉢から金のなる木をゆっくりと取り出し、根についた古い土をやさしく落とします。黒く傷んだ根があれば、清潔なハサミで取り除きましょう。
その後、これまでより一回り大きな鉢に、水はけのよい多肉植物用の培養土などを使って植えつけます。
植えかえ直後は株に負担がかかっているため、直射日光を避けた明るい場所で管理し、しばらくは肥料を控えましょう。株の状態が落ち着いてから、徐々に通常の管理に戻します。
日頃のお手入れ
日頃から株の状態を確認し、枯れた葉や傷んだ葉があれば取り除きましょう。葉や茎に変色や傷みがないかも確認しておくと、植物の変化に早く気づくことができます。
また、葉の付け根や茎などに害虫がついていないかも確認しましょう。金のなる木は比較的丈夫な植物ですが、日頃から株の状態を確認しておくことが大切です。
金のなる木の育て方|増やし方
金のなる木は、挿し木や葉挿しで増やすことができます。特に挿し木は、剪定で切り落とした枝を利用できるため、剪定とあわせて増やすこともできます。
増やす作業は、生育が旺盛になる春から初夏に行うのがおすすめです。ここでは、金のなる木の挿し木と葉挿しの方法をご紹介します。
挿し木で増やす
挿し木は、金のなる木を増やす方法のひとつです。剪定で切り落とした枝などを利用できるため、比較的手軽に挑戦できます。
挿し木のタイミング
挿し木は、生育が旺盛になる春から初夏に行うのがおすすめです。気温が安定している時期に行うと、その後の生育につなげやすくなります。
挿し木の手順
まず、健康な枝を切り取り、下のほうの葉を取り除きます。切り口を日陰で乾かしてから、水はけのよい挿し木用の土や多肉植物用の土に挿しましょう。
挿した直後は水を与えすぎないようにし、明るく風通しのよい場所で管理します。発根後は、株の生育状態を見ながら通常の管理に切り替えます。
葉挿しで増やす
金のなる木は、葉から新しい株をつくる葉挿しでも増やすことができます。
葉挿しのポイント
健康な葉を根元からきれいに取り、切り口を1~2日ほど乾かします。その後、水はけのよい土の上に葉を置き、明るく風通しのよい場所で管理しましょう。
葉の付け根から根や新しい芽が出てきたら、根の様子を見ながら少しずつ土になじませます。葉挿しは発根や新芽が出るまで時間がかかることがあるため、様子を見ながら管理しましょう。
金のなる木の育て方|花を咲かせるコツ
金のなる木は、晩秋から冬にかけて白や淡いピンク色の小さな花を咲かせます。
花をたくさん咲かせるためには、日当たりのよい環境で育てることに加え、季節に合わせて水やりを調整することが大切です。
ここでは、金のなる木の花を楽しむためのポイントをご紹介します。
日当たりのよい場所で育てる
金のなる木は日当たりを好むため、年間を通してできるだけ日光の当たる場所で育てましょう。日照不足になると、茎が間延びしたり、株が弱々しくなったりするだけでなく、花がつきにくくなることがあります。
ただし、夏の強い日差しで葉が傷む場合は、直射日光を避けて明るい半日陰などで管理しましょう。
生育が緩やかになる時期は水やりを控えめにする
金のなる木は、過湿を嫌う植物です。特に気温が下がって生育が緩やかになる時期は、水やりの回数を減らし、土がしっかり乾いてから水を与えるようにしましょう。
また、夏場も水を与えすぎず、土の乾き具合を確認しながら水やりを行います。葉がしおれるほど水を控えるのではなく、植物の状態を見ながら適切に水分を与えることが大切です。
花を咲かせやすい株・品種を選ぶ
金のなる木には、比較的小さな株でも花を咲かせやすいものや、ある程度大きく生長してから花を咲かせるものがあります。
できるだけ早く花を楽しみたい場合は、花が咲いている株や、開花実績のある株を選ぶのもひとつの方法です。
金のなる木の育て方|葉が落ちる原因と対処法
常緑性の金のなる木ですが、育てている環境や水やりなどが合わないと、葉が落ちることがあります。原因は一つとは限らないため、置き場所や水やり、気温など、普段の管理を見直してみましょう。
葉が落ちたときは、株全体の状態を確認し、原因に合わせて対処することが大切です。ここでは、金のなる木の葉が落ちる主な原因と対処法をご紹介します。
原因① 日光不足
金のなる木は日当たりを好み、日光が不足すると、葉が落ちたり、茎が間延びしたりすることがあります。
特に室内で育てている場合は、できるだけ日当たりのよい窓際などで管理しましょう。
ただし、急に強い日差しに当てると葉が傷むことがあるため、置き場所を変える際は徐々に日光に慣らします。
原因② 水の与えすぎによる根腐れ
乾燥に強く、過湿を嫌う性質があるため、水を与えすぎたり、土が乾かないうちに繰り返し水やりをしたりすると、根が傷んで葉が落ちることがあります。
葉が落ちているときは、土が乾いているかを確認しましょう。土が湿った状態が続いている場合は水やりを控え、風通しのよい場所で管理します。根腐れが疑われる場合は、根の状態を確認して、傷んだ根を取り除くなどの対処が必要になることがあります。
原因③ 寒さや環境の変化
比較的丈夫な金のなる木ですが、寒さが厳しくなると生育が緩やかになり、葉を落とすことがあります。また、屋外から室内へ移動するなど、急激に環境が変わった場合にも葉が落ちることがあります。
冬は霜や凍結を避け、気温が5℃前後になったら日当たりのよい室内へ移動しましょう。室内では、暖房の風が直接当たらない場所で管理します
金のなる木の育て方|病害虫対策
金のなる木は比較的丈夫な植物ですが、環境によっては害虫が発生することがあります。日頃から葉や茎の状態を確認し、害虫を見つけたら早めに対処しましょう。
カイガラムシ
カイガラムシは、葉や茎に付着して植物の汁を吸う害虫です。発生すると、葉や茎がべたついたり、植物の生育が悪くなったりすることがあります。葉や茎に白っぽいものや茶色い虫が付着していないか、日頃から確認しましょう。
カイガラムシを見つけたら、数が少ないうちはピンセットなどで取り除きます。成虫は体が硬く、薬剤が効きにくい場合があるため、歯ブラシなどでこすり落とす方法もあります。
カイガラムシが発生した場合は、周囲の植物にも広がっていないか確認し、取り除いた後も再発していないか様子を見ましょう。
おわりに
金のなる木は、乾燥に強く、比較的丈夫で育てやすい多肉植物です。日当たりや水やり、温度などの基本的な管理を押さえれば、長く育てながら株の生長や花も楽しむことができます。
これから園芸を始める方にも育てやすい植物なので、ぜひ金のなる木を育てて、日々の生長を楽しんでみてください。
公開日:2019年1月30日
更新日:2026年9月29日
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