ガーベラの育て方|春と秋に花を楽しもう!基本の育て方や長く咲かせるコツを紹介
ガーベラは、鮮やかな花色と愛らしい花姿が魅力の人気の植物です。花壇や鉢植えはもちろん、切り花やフラワーアレンジメントでも親しまれています。
多年草のため、適切に管理すれば毎年花を楽しめるのも魅力です。特に春と秋は生育が旺盛になり、美しい花を次々と咲かせます。初心者でも育てやすいため、ガーデニングを始めたい方にもおすすめです。
この記事では、ガーベラの基本的な育て方をはじめ、水やりや肥料の与え方、花を長く楽しむためのお手入れ方法、夏越し・冬越しのコツ、増やし方まで詳しくご紹介します。
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☘66:ガーベラの育て方|長く咲かせるにはどうしたらいいの?植えつけの注意や夏越し・冬越しの注意点もご紹介
ガーベラの育て方|基礎知識と特長
ガーベラはキク科の多年草です。すらりと伸びた花茎の先に咲く鮮やかな花は、花壇や鉢植えを華やかに彩ります。切り花としても人気が高く、現在もさまざまな園芸品種が育成されています。
花の大きさは、直径約3cmの小輪種から12cm以上になる大輪種までさまざまです。花色も赤・ピンク・白・黄・オレンジ・緑・複色など豊富で、一重咲きや八重咲き、半八重咲き、スパイダー咲きなど、咲き方にも多くのバリエーションがあります。
原産地は南アフリカで、日当たりと水はけのよい環境を好みます。暑さに比較的強く、適切に管理すれば毎年花を楽しめます。
ガーベラは四季咲き性を持つ植物ですが、日本では気温が穏やかな春(4月~6月)と秋(9月~11月)が主な開花シーズンです。夏や冬は生育がゆるやかになるため、季節に合わせた管理を行うことで、長く花を楽しめます。
ガーベラのおすすめ品種
ガーベラの魅力のひとつは、豊富な品種の中から好みの花を選べることです。花色や咲き方、草姿などを比較しながら、お気に入りの品種を見つけてみましょう。
エバーラスト
エバーラストは、ガーデンガーベラとして地植えに向いた人気の高い品種です。草丈が高く、耐暑性・耐寒性に優れているため育てやすく、真冬を除いて長く花を楽しめます。
ガルビネア
ガルビネアシリーズも、丈夫で育てやすいガーデンガーベラとして知られています。
花つきがよく、お手入れを続けることで4月~12月頃まで開花を楽しめることがあります。暖地では植えっぱなしで冬越しできる場合もあります。
パスタシリーズ
パスタシリーズは、細くカールした花びらが特長の個性的な品種です。ピンクや赤、黄、白、複色など花色も豊富で、花壇や寄せ植えのアクセントとしても人気があります。
ガーベラの寄せ植えにおすすめの植物
華やかなガーベラは、寄せ植えにもよく映える植物です。寄せ植えにする場合は、日当たりを好み、水はけのよい土で育つ植物を組み合わせると管理しやすくなります。
また、ガーベラの開花が少ない時期にも花を楽しめる植物を選ぶと、寄せ植え全体を長く美しく保てます。
初心者にもおすすめなのは、キンギョソウ、カスミソウ、アリッサムなどです。
キンギョソウ:花期が長く、ガーベラと合わせやすい。
カスミソウ:小花がガーベラを引き立て、やさしい印象に。
アリッサム:草丈が低く、株元を彩るグランドカバーとして活躍。
このほかにも、ガーベラと生育環境が似ている植物を組み合わせれば、さまざまな寄せ植えを楽しめます。
ガーベラの育て方|基本の栽培方法
ガーベラは手軽に育てられるだけでなく、長い間花を楽しめるのが魅力です。お気に入りの品種を見つけたら、適した環境を整えて育ててみましょう。
ここからは、ガーベラの育て方をご紹介します。
ガーベラの好む栽培環境
ガーベラは、日当たりと風通しが良く、水はけの良い環境を好みます。日光が不足すると茎が細く伸びる「徒長」を起こし、花つきが悪くなることがあります。1日を通して半日以上日が当たる場所で育てましょう。
一方で、湿気がこもる環境は苦手です。水はけが悪い場所では、土に腐葉土やパーライトなどを混ぜて排水性を高めます。鉢植えの場合は、鉢底の下にレンガやすのこなどを置き、風通しを良くすると蒸れの予防になります。
冬は強い北風が当たる場所を避け、寒風から守るようにしましょう。
苗選び
ガーベラの苗を選ぶときは、葉の状態や株の姿をよく確認することが大切です。元気な苗を選ぶことで、その後の生育が安定し、きれいな花を長く楽しみやすくなります。
ガーベラの苗は、主に3月~5月と9月~10月頃に多く出回ります。すぐに花を楽しみたい場合は、花芽がついたものや開花している苗を選ぶとよいでしょう。
葉が多く茂り、葉色が濃く、黄ばみや傷みがないものがおすすめです。茎が細く伸びすぎているものや、病害虫の被害が見られるものは避けましょう。
また、育てる場所に合わせて品種を選ぶこともポイントです。鉢植えで育てる場合は、草丈が低くまとまりやすい矮性種が向いています。一方、草丈が高くなる高性種は、花壇など広い場所で育てるのがおすすめです。
土づくり
ガーベラは、水はけの良い土を好みます。水持ちが良すぎる土では根が傷みやすいため、通気性や排水性を意識して土を準備しましょう。
鉢植えの場合は、元肥としてマグァンプKが配合された『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』がおすすめです。肥料成分があらかじめ含まれているため、そのまま植えつけに使用できます。
自分で土を配合する場合は、小粒の赤玉土をベースに、腐葉土を3割程度、パーライトを2割程度混ぜると、水はけの良い土になります。元肥として、緩効性肥料の『マグァンプK 中粒』を混ぜ込んでおきましょう。
地植えの場合も、水はけを良くすることが大切です。植えつけ前に腐葉土やパーライトなどを混ぜて土壌改良を行います。土の酸度が気になる場合は、植えつけの2週間ほど前までに苦土石灰を加えて調整しましょう。元肥には、鉢植えと同様に『マグァンプK 中粒』がおすすめです。
植えつけ
ガーベラの植えつけ適期は、3~5月と9~10月頃です。根がよく伸びる植物のため、鉢植えの場合は根詰まりを防ぐために、苗よりひと回り大きめの鉢を選びましょう。
鉢植えでは、鉢底に鉢底石を敷いて水はけを良くします。苗を植える際は、根鉢を崩しすぎないよう注意し、浅めに植えつけることがポイントです。株元が深く埋まると蒸れや根腐れの原因になるため、芽の部分に土をかぶせないようにしましょう。
地植えの場合は、水はけを良くするために少し土を盛って畝をつくると効果的です。複数の株を植える場合は、株間を30cm以上あけ、風通しを確保しましょう。
植えつけ後は、鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水を与えます。その後は土の状態を確認しながら、水やりを行いましょう。
水やり
ガーベラは過湿を苦手とするため、土が乾いてから水を与えることが大切です。常に土が湿った状態が続くと、根腐れの原因になることがあります。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いていることを確認してから、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。受け皿にたまった水はそのままにせず、取り除いてください。
水やりをするときは、葉や花に水がかからないよう、株元へ与えることがポイントです。葉の間に水がたまると、蒸れや病気の原因になることがあります。
地植えの場合は、基本的に水やりは必要ありません。ただし、雨が少なく土が乾燥している場合や、開花中に水切れしている場合は、様子を見ながら水を与えましょう。
梅雨時期や長雨が続く場合は、過湿にならないよう注意します。鉢植えであれば、雨が当たりにくく風通しの良い場所へ移動させるとよいでしょう。
肥料
ガーベラは、元気に生長し花をたくさん咲かせるために、適切なタイミングで肥料を与えることが大切です。特に開花期間中は多くの栄養を必要とするため、定期的に追肥を行いましょう。
鉢植えの場合は、肥料成分が流れ出やすいため、定期的な追肥が必要です。生育期から開花期にかけて、1週間に1回を目安に『ハイポネックス原液』を与えるとよいでしょう。
アブラムシの発生が気になる場合は、必要に応じて『ハイポネックス原液 殺虫剤入り』を使用することで、肥料やりとアブラムシ対策を同時に行えます。
地植えの場合は、開花時期に株の周囲へ『プランティア 花と野菜と果実の肥料』を施します。ただし、夏や冬はガーベラの生育が緩やかになるため、肥料は控えましょう。
植えかえ
鉢植えのガーベラは、生長すると根が鉢の中いっぱいに広がり、根詰まりを起こすことがあります。根詰まりすると水や肥料を吸収しにくくなり、生育不良の原因になるため、定期的に植えかえを行いましょう。
植えかえの適期は、花が咲く前の3月~4月頃、または夏の暑さが落ち着いた9月~10月頃です。現在の鉢よりもひと回り大きな鉢を用意し、水はけの良い新しい土に植えかえます。
植えかえの際は、根を傷めないように株を鉢から取り出します。深く植えすぎると株元が蒸れやすくなるため、植えつけ時と同様に浅めに植えることがポイントです。下のほうについている芽に土をかぶせないよう注意しましょう。
植えかえ後は、鉢底から水が流れ出る程度たっぷりと水を与え、風通しの良い場所で管理します。
ガーベラの育て方|長く花を楽しむ管理方法
ガーベラは、季節に合わせたお手入れを行うことで、長く花を楽しめる植物です。夏や冬の管理方法、葉の整理や花がら摘みなど、日々のお手入れのポイントを押さえて元気に育てましょう。
ここでは、ガーベラの花を長く楽しむための管理方法をご紹介します。
夏越し・冬越し
ガーベラは暑さや寒さにある程度耐えられる植物ですが、日本の夏の高温多湿や冬の冷え込みには注意が必要です。季節に合わせた管理を行うことで、株への負担を減らし、翌年も花を楽しむことができます。
夏は気温が高くなると生育が緩やかになり、花が少なくなることがあります。鉢植えの場合は、風通しの良い半日陰へ移動させ、直射日光を避けながら管理しましょう。地植えの場合も、必要に応じて遮光を行い、株が蒸れないように注意します。
また、梅雨から夏にかけては湿度が高くなりやすいため、水の与えすぎには注意が必要です。土の状態を確認し、過湿にならないよう管理しましょう。
冬は気温が低下すると生育がゆるやかになります。0℃を下回ると地上部が枯れることがありますが、根が生きていれば春に再び芽吹くことがあります。
鉢植えの場合は、寒くなる前に室内や霜の当たらない場所へ移動させましょう。地植えの場合は、株元にマルチングを施すことで防寒対策になります。寒冷地では、根を掘り上げて鉢植えにし、室内で管理する方法もあります。
葉の整理
ガーベラは株元に葉が多く茂る植物です。葉が増えすぎると、株の内側が蒸れたり、日当たりや風通しが悪くなったりすることがあります。古くなった葉や傷んだ葉を取り除き、株をすっきりと保ちましょう。
黄色く変色した葉や枯れた葉、重なり合っている葉は、付け根から取り除きます。葉を途中で切ると切り口が残り、傷みやすくなるため、清潔なハサミなどを使って株元から切り取ることがポイントです。
葉を整理することで、株の中心部分まで風が通りやすくなり、病気の予防にもつながります。定期的に株の状態を確認しながら、必要に応じてお手入れを行いましょう。
花がら摘み
ガーベラは、適切に花がら摘みを行うことで、次の花が咲きやすくなります。咲き終わった花をそのままにしておくと、種をつくるために栄養が使われ、株の負担になることがあります。
花がしおれてきたら、花茎の根元から取り除きましょう。花だけを切り取るのではなく、茎ごと抜き取るようにすると、株元をすっきり保つことができます。
また、ガーベラは切り花としても楽しめます。花が完全に開ききる前に花茎を切り、花瓶に飾ることで、室内でも美しい花を楽しめます。
ガーベラの育て方|病害虫対策
ガーベラは比較的丈夫な植物ですが、環境によっては害虫や病気が発生することがあります。日頃から風通しを良くし、株の状態を確認することで、早期発見や予防につながります。
ここでは、ガーベラで注意したいアブラムシとうどんこ病の対策についてご紹介します。
アブラムシ対策
アブラムシは、植物の茎や葉に寄生して汁を吸う害虫です。数が増えると株が弱る原因になるほか、ウイルスを媒介することもあるため、見つけたら早めに対処しましょう。
アブラムシは、風通しが悪く、チッソ分の多い肥料を与えすぎた環境で発生しやすくなります。普段から株が蒸れないよう管理し、肥料は適量を守って与えることが予防につながります。
発生数が少ない場合は、手やピンセットなどで取り除くことができます。数が増えてしまった場合は、薬剤を使用して駆除しましょう。
肥料やりとアブラムシ対策を同時に行いたい場合は、『ハイポネックス原液 殺虫剤入り』を使用するのもおすすめです。
うどんこ病対策
うどんこ病は、葉や茎に白い粉をまぶしたような症状が現れる病気です。カビの一種が原因で発生し、広がると光合成が妨げられ、株の生育に影響を与えることがあります。
うどんこ病は、風通しが悪い環境や、日当たりの不足によって発生しやすくなります。株が混み合っている場合は葉を整理し、風通しを良くすることが予防になります。
発生した葉は早めに取り除き、被害が広がらないようにしましょう。症状が進んでいる場合は、適切な薬剤を使用して対処します。
ガーベラの育て方|増やし方
ガーベラを増やす方法には、株分けと種から育てる方法があります。特に株分けは、育った株を利用して増やせるため、初心者でも挑戦しやすい方法です。
お気に入りのガーベラを増やして、翌年以降も花を楽しみたい場合は、ぜひ挑戦してみましょう。
株分け
ガーベラの増やし方としておすすめなのが、株分けです。株分けとは、大きく育った株をいくつかに分け、新しい株として育てる方法です。
株分けの適期は、気候が穏やかな春や秋です。花が咲いていない時期に行うと、株への負担を減らせます。
株を鉢から抜き、根を傷めないように土を落とします。傷んだ根や古い葉がある場合は取り除きましょう。株元を確認しながら、芽がついた部分を残して分けます。
分けた株は、新しい用土に植えつけます。芽が土に埋まらないよう浅めに植え、水をたっぷり与えた後は、明るい日陰で管理しましょう。新しい芽が伸びてきたら、徐々に日当たりの良い場所へ移動します。
種の採取
ガーベラは、花が咲いた後に種を採取して増やすこともできます。種を採りたい場合は、花がら摘みを行わず、花が終わるまで待ちましょう。
花が枯れた後、中心部分に種ができます。種には綿毛がついているため、乾燥した日に優しく取り外して採取します。採取した種は十分に乾燥させ、湿気の少ない冷暗所で保管しましょう。
ただし、種から育てた場合は、親株と同じ花色や形にならないことがあります。お気に入りの株と同じ性質のガーベラを増やしたい場合は、株分けがおすすめです。
おわりに
ガーベラは、鮮やかな花を長く楽しめる魅力的な多年草です。日当たりや水はけなどの栽培環境を整え、季節に合わせた管理を行うことで、毎年花を楽しむことができます。
また、花がら摘みや葉の整理などのお手入れを行うことで、株を健康に保ちやすくなります。お気に入りの品種を見つけたら、丁寧に育てながら、ガーベラの美しい花を長く楽しんでみましょう。
公開日:2019年7月18日
更新日:2021年9月3日
更新日:2026年8月4日
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