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【アロエの育て方】長く楽しめるお手入れのコツや増やし方、寄せ植えのポイント

【アロエの育て方】長く楽しめるお手入れのコツや増やし方、寄せ植えのポイント

剣のような葉をたくさん伸ばし、鮮やかな色の花をつけるアロエ。

耐暑性が強く、ある程度の寒さにも耐えるため、さまざまな場所で育てられています。ガーデニング初心者にもおすすめの多肉植物です。

今回は、アロエの基本情報や育て方に加え、長く楽しむための管理方法や増やし方などをご紹介します。

熱帯の風情を感じさせる多肉植物のアロエ。育て方や管理方法は?

アロエ
アロエ

薬や食材としてもおなじみのアロエ

アロエは日本各地で育てられている多肉植物です。肉厚の葉が特徴的で、時期がくると個性的な花を咲かせます。

丈夫なため、お庭やベランダ、室内など、さまざまな場所で育てられるのも魅力です。

原産地

アロエの原産地は、アフリカやアラビア半島、マダガスカルなどの熱帯地域といわれています。特にアフリカには数多くの品種が広範囲にわたって自生しているようです。

品種

アロエは世界中に500以上もの品種が分布していると考えられています。草丈は5cmのごく小さなものから、20mを超えて生長するものまで多種多様です。熱帯生まれの植物のイメージにぴったりの鮮やかな花を咲かせるものも多く、観賞用としても親しまれています。

開花時期

アロエの開花時期は品種によってさまざまです。例えば、日本でよく育てられているキダチアロエは12月~2月の真冬に花を咲かせます。不定期に咲くものもあるため、開花時期が気になる場合は事前に確認してから育てる品種を決めましょう。

薬や食材としてのアロエ

アロエが熱帯から日本へわたってきたのはいつのことか、はっきりとはわかっていません。ただ、江戸時代には「蘆薈(ろかい)」という名前で書物に掲載されていたため、それまでには外国から伝わってきていたようです。

アロエの葉を割ると透明のぷにぷにとしたゼリー状の成分がありますが、そこにさまざまな効能が詰まっているとされ、薬として使われてきました。「大和本草」という江戸時代の書物にも薬草として取り上げられています。

また、アロエは食材として料理に用いられてきた歴史があります。現在もアロエ入りのヨーグルトやジュースなどが商品化されているため、食べたことがある方は多いのではないでしょうか。

食用に向いた品種を育てれば、ご自分で収穫して食べることもできます。皮膚に塗ることも可能ですが、人によってはかぶれてしまうため気をつけましょう。

アロエ栽培の魅力

アロエの大きな魅力といえるのが、独特の見た目です。肉厚の葉がいくつも重なり、多くの品種に鋭いトゲが生えています。

品種によって葉の色や形なども異なり、ユニークな姿をしたものも少なくありません。花の姿も個性的です。自分好みの品種を見つけて育てていくことで、癒しの時間を過ごせるでしょう。

また、アロエはお手入れの手間がかかりにくく、ガーデニング初心者が育てやすいこともメリットです。一般的な草花と比較すると水やり頻度は少なく、肥料もほとんど必要ありません。幅広い方にとってチャレンジしやすい植物といえるでしょう。

アロエの主な種類

アロエは、世界各地に自生しており、さまざまな品種が見られます。ここでは、日本で見られるものを中心に、アロエの主な種類をご紹介します。

キダチアロエ

日本で育てられているアロエの代表格が、キダチアロエとアロエ・ベラです。キダチアロエは、その名の通り木のような立ち姿が特徴です。何十年もかけて育った大きいものになると、4mを超えることもあります。

ただ、一般的な家庭で育てる場合は、1m~2mが目安です。日本では暖かい地域に自生しているため、道を歩いているときに見かけたことがある方も多いはず。もっとも親しみ深いアロエの品種といえるでしょう。

キダチアロエが生長すると、茎の先端に赤みを帯びたオレンジ色の花をつけることがあります。開花時期は12月~2月にかけてです。穂状の花はとても色鮮やかで、冬のお庭をにぎやかにしてくれます。

アロエ・ベラ

アロエ・ベラはキダチアロエよりも苦みが少ないため、食用としても人気です。アロエを使った食品の原料は、基本的にアロエ・ベラが使われているともいわれています。

化粧品のように、美容アイテムの材料としても用いられています。花の色は明るい黄色です。5月頃を目安に開花します。環境によっては、年間を通して咲くこともあるようです。

アロエ・ベラもキダチアロエも、アロエのなかでは耐寒性に優れている特徴があります。ただ、アロエ・ベラのほうが寒さに弱いため、地植えにするならキダチアロエが適しているかもしれません。

千代田錦

千代田錦は、アロエの人気品種のひとつです。白い斑点模様が虎の毛皮のように見えることから、「タイガーアロエ」と呼ばれることもあります。

耐陰性があるため、室内で観葉植物として育てるのも人気です。ディスコイングシーとの交配で生まれた「千代姫」という品種も親しまれています。

アロエ・プリカティリス(クマラ・プリカティリス)

一般的なアロエの外見イメージとは異なる、木のような形が特徴のアロエ・プリカティリス。太い幹から扇状に葉を生やします。個性的な姿を楽しみたい方にぴったりです。

アロエ・フェロックス

アロエ・フェロックスは、大ぶりな葉としっかりとしたトゲが魅力の品種です。キダチアロエのように、大きく縦に育つ可能性があります。

アロエ・ポリフィラ

アロエ

ひとめ見たら忘れられない、うずまき状の葉が特徴のアロエ・ポリフィラ。希少な品種のため、大きな株を見られる機会はなかなかないかもしれません。日本の気候では大きく育てにくいのも理由のひとつです。

ただ、独特のらせん状の形は、ある程度育てなければ見られません。アロエ栽培に慣れてきたら、ぜひポリフィラの育成にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

不夜城

不夜城は、アロエのなかでもポピュラーな品種のひとつです。株全体が小さめにまとまるため、鉢植えでも育てやすいのがメリット。ロゼット型に展開する葉には、たくさんのトゲがつきます。

【アロエの育て方】基本的な栽培方法

アロエ

アロエは丈夫で育てやすいため、園芸初心者の方にもおすすめです。個性的で熱帯の情緒あふれる姿を楽しみたい方は、ぜひ育ててみてはいかがでしょうか。ここからは、アロエの育て方をご紹介します。

土づくり

アロエは水はけの良い環境を好みます。排水性を意識した用土を使いましょう。ご自分で配合する際は、小粒の赤玉土や小粒の鹿沼土、ピートモス、川砂、燻炭を2割ずつ混ぜたものがおすすめです。配合の手間を省きたい場合は、市販の多肉植物用の土を購入してもかまいません。

土には、根張りをよくする元肥として『マグァンプK大粒』を土に混ぜ込みます。または、元肥マグァンプKが配合された『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』を使うのもおすすめです。そのなかに日向土を3割程度混ぜると、水はけがいっそうよくなります。

苗の選び方

アロエは苗から育てるのが主流です。元気な苗を購入して、植えつけを行いましょう。苗は茎が太く、ひょろひょろと伸びすぎていないものがおすすめです。

葉の厚みがあるか、色あせがないかもチェックしましょう。トゲが柔らかすぎず、しっかりとかたくなっているか、優しく触って確かめてください。

植えつけ

アロエは、寒くなると暖かいところへ移動させる必要があるため、暖地以外では鉢植えにするのがおすすめです。霜の心配がない暖地であれば地植えも可能です。

植えつけ時期は品種にもよりますが、3月~10月の温暖な時期に行うのが基本です。鉢植えにする場合はポットよりもひとまわり大きなものを選びましょう。ポットから苗を出すときは根鉢を崩さず、優しく鉢へ植えつけします。その後、水をたっぷりと与えましょう。

日当たり

アロエは特に日の当たる場所を好む植物です。できるだけ日光をさえぎるもののないところへ植えましょう。日光が十分に当たらなければ育ちが悪くなり、株の下から葉が枯れてきてしまいます。

日差しの差し込む明るい部屋であれば、室内で育てることも可能です。個性的な姿のアロエは、おしゃれなインテリアグリーンとしても活躍してくれます。風通しが良く、直射日光の当たる窓際に置くと良いでしょう。

部屋の空気がこもりやすい場合、サーキュレーターを使って風を循環させることがおすすめです。日差しが強すぎる真夏や、外から冷気が入りやすい真冬は、カーテンを閉めて調整しましょう。

水やり

アロエは保水力が高いため、水やりを頻繁にする必要はありません。生育旺盛な4~10月は、土の表面が乾いてきたら、鉢底から流れ出るまでたっぷり水を与えます。株の中心にある新葉が生長しはじめたタイミングで水やりを行うと、一気に株が大きくなります。

高温多湿が苦手なため、梅雨から夏は生育をストップします。この時期に根腐れを起こさないためには、雨に当たらないようにすることが大切です。

水やりの頻度も控えめにし、土の表面が乾いた後、さらに2~3日待ってから水を与えましょう。冬場はさらに控えめにします。月に2回程度の水やりで十分です。寒さに弱い品種は水やりを行わなくても問題ありません。

肥料

アロエは肥料を与えなくても育ちますが、より丈夫で大きなアロエを育てるために適度に施肥してみましょう。植えつけ・植えかえの際に、『マグァンプK大粒』を混ぜ込むのがおすすめです。

また、株が生長する春から秋にかけては、『プロミック 観葉植物用』『ハイポネックス原液』を施肥してあげてもよいでしょう。

【アロエの育て方】丁寧に管理して長く楽しむコツ

アロエ

アロエは何年も育てることができる植物です。丁寧に手入れすることで、長く楽しめるでしょう。ここでは、アロエを長持ちさせるための管理方法をご紹介します。

アブラムシ対策

アロエの新芽が出る春ごろ、アブラムシが発生することがあります。葉をこまめに調べ、虫がついていたらすぐに取り除きましょう。放置していると大量発生してアロエが枯れてしまうこともあるため、はやめに対処することが重要です。

カイガラムシ対策

もうひとつ、アロエに発生しやすいのがカイガラムシです。植物の汁を吸い、株の栄養を奪っていきます。アブラムシと同じく、放っておくとどんどん増えてしまうため注意が必要です。

手で取るのは難しいため、歯ブラシやヘラなどを使って擦り落としましょう。また、カイガラムシは暗くて風通しの悪いところを好みます。アロエを植えつける際は日当たりが良く、風通しの良い場所を選ぶのも、予防として大切です。

冬越し

アロエは寒さには少々弱いため、冬場は生育が停滞します。水やりを控えめにして乾燥ぎみにし、株に負担を与えないように注意しましょう。最低気温が10℃以下になったら玄関や軒下などに移動させ、霜がつかないように対策します。その際も日当たりの良い場所へ移すように気をつけましょう。

室内に持ってきたアロエには、屋外のときよりも少し多めに水やりするケースがあります。室温が高く保たれている場合は休眠せず、水を必要とすることがあるためです。ただ、温室で管理するわけではない限り、乾燥させて越冬するのが基本です。

冬の水やりは、少しでも暖かい時間帯を狙うことがおすすめです。日の出ている昼間のタイミングで、水をあげるようにしましょう。

また、寒くなって株が弱ると、葉の色が茶色く変化してくることがあります。このサインを見かけたときも暖かい場所へ移動してあげましょう。

冬の間に室内で管理していた鉢は、毎日少しずつ外へ出す時間を設け、徐々に環境の変化へ慣れさせていきましょう。いきなり日光が強く当たる場所に移すと、葉焼けなどの原因になることがあるためです。

夏場の管理

基本的に、アロエは夏型の多肉植物に該当しますが、高温多湿となる日本の真夏は少々苦手です。梅雨頃からは管理方法を切り替えて、過湿にならないように気をつけましょう。水やりは頻度を少なめにし、特に多雨の日には根腐れしないように対策を行います。鉢植えであれば、雨の当たらない屋根の下へ移動させたほうが良いでしょう。

梅雨が明け、真夏へと差し掛かったら、強い直射日光に注意します。葉焼けしないよう、半日陰程度の場所へ移したり、ネットなどをかけて遮光するのがおすすめです。

また、真夏の炎天下に水やりをすると、水が吸収されるまでに温度が上がり、蒸れる原因となることがあります。朝や夕方以降の涼しい時間帯に水をあげましょう。朝は、気温が上がり始める前の夜明け頃がおすすめです。

剪定

アロエは基本的に剪定を必要としませんが、形が崩れたと感じたときや草丈が伸びすぎたと感じたときは、カットしてしまいましょう。また、花が咲き終わった後は茶色く枯れていくため、見た目が気になる場合は茎ごと切り取っても問題ありません。

アロエ

植えかえ

アロエは生育が旺盛で、鉢が小さくなってしまうと根詰まりを起こしやすいので、2~3年に1回は植えかえを行いましょう。土が古いままだと生長の速度が落ちてしまいます。

適期は3~5月または9~10月頃です。植えかえの時期は、温暖な時期ならいつでもかまいませんが、春先に植えかえを行っておくと、その年の生育が良くなります。古い土を落とし、傷んだ根があれば取り除きましょう。

切り戻し・仕立て直し

アロエがどんどん生長し、草姿が乱れてきたら、切り戻して仕立て直すことがおすすめです。

品種によっては、そのままにしておくと茎が伸びすぎて倒れたり、折れたりしてしまうことがあります。生育期に行うと、お手入れ後も順調に生長しやすくなります。冬場の作業は避けて春~夏に行うと良いでしょう。

大きく育った株を仕立て直す場合は、上部に展開している葉の付け根から10cm~15cmほど下の位置でカットします。枯れ葉や傷んでいる葉などは取り除いたうえで1週間程度陰干しし、断面を乾かしましょう。

その後、お好きなところへ植えつけす。順調にいけば切り口の周辺から発根して、これまでと同じように育てることができるでしょう。

太くなった茎は園芸用ハサミでは切れないことがあるため、のこぎりなどを使用しましょう。切り口から雑菌が入らないよう、葉を事前に消毒しておくことが大切です。

また、作業のついでに株分けもしておくと効率的です。子株ができていたら取り分けて別々に植えましょう。

葉焼けによる変色対策

アロエ栽培で注意したいもののひとつが、葉焼けです。葉に強い光が当たると、その部分が傷んで変色してしまいます。アロエの葉の一部や茶色や黒色になっていたら、葉焼けを起こしているかもしれません。

葉焼けを予防するには、生育環境を急に変えないことが大切です。特に、お店で購入したばかりのアロエは、ずっと屋内で育てられていたものが多いはず。いきなりお庭に出しっぱなしにすると、強い日光に耐えられなくなることがあります。

まずは室内で管理し、少しずつ屋外へ出す時間を増やしていくと良いでしょう。葉焼けを起こした場合はカットして、新しい葉が伸びてくるのを待ちます。

収穫方法

食用向き品種の場合は、葉を収穫して食べることができます。使いたい分を切り取って収穫しましょう。葉の途中からではなく、付け根からカットすることがおすすめです。傷みやすい下葉から順に収穫すると良いでしょう。

アロエの葉の外側部分は硬く、食べるのには向いていません。包丁などでむいてから、中の葉肉を食べましょう。カットしたアロエを甘く煮詰めてからヨーグルトに混ぜて食べたり、スムージーにして飲んだりと、さまざまな方法で味わうことができます。

保存方法

収穫した葉を一度に使いきれない場合は冷暗所で保存しておきます。冷蔵庫に入れる際は新聞紙で包んでおくと傷みにくくなるでしょう。葉の外側をむいてから冷凍すると、より長く保管しておくことができます。

また、アロエをお茶として飲みたい場合、乾燥させて保存しておく方法もあります。トゲを落とした後に薄く切り、水分が抜けるまで天日干ししましょう。

【アロエの育て方】よくあるトラブルや対処方法

アロエは管理しやすく手間のかかりにくい植物ですが、栽培中に何らかのトラブルが生じてしまうことはあり得ます。アロエ栽培でありがちな問題や、対策方法を確かめておきましょう。

ここでは、アロエ栽培で起こりやすいトラブルや対処のポイントを解説します。

葉が赤くなった

アロエの葉は、急激な気温の変化などで赤くなってしまうことがあります。特に、寒さが厳しくなる冬に葉が赤くなるケースは多く見られます。少々の赤みであれば問題なく、春が来れば元に戻るでしょう。

心配な場合は寒さ対策を行うことがおすすめです。冬は鉢を室内へ移動する、ビニールや不織布などをかぶせるといった方法で、気温の変化から守ることができます。

葉がバラバラになった

アロエの葉がバラバラになって落ちてしまうケースがあります。原因として考えられるのは多湿です。例えば、高温多湿の真夏に水をあげすぎてしまい、株が蒸れた結果、葉が落ちることがあります。蒸れにくい方法で管理することが重要です。

夏は特に風通しの良い状態を保つと同時に、水やりの時間にも気を配りましょう。気温の高い昼間ではなく、朝もしくは夕方に水を与えます。

また、アロエは中心部に水がたまりやすいため、上から水をかけないように気をつけましょう。株の周りの土に水をそそぐことがポイントです。

葉がしなびてきた

アロエは乾燥に強いものの、室外機の前のようにずっと風に当たり続けるような場所ではしなびてしまうことがあります。植えつけ場所を選ぶときは気をつけて、乾燥させすぎないように管理しましょう。

葉がふにゃふにゃになった

アロエを寒さの厳しい環境に置くと、葉がふにゃふにゃと柔らかくなってしまうことがあります。まだ根が生きていれば復活する可能性があるため、暖かい室内などへ移して様子を見てみましょう。その後、元気な葉は残し、垂れてしまった葉はカットします。

アロエとの寄せ植えを楽しみたい植物5選

アロエ

アロエだけでなく、ほかの多肉植物も一緒に育てる場合は、寄せ植えで楽しむのもおすすめです。アロエの寄せ植えの基本的な方法や、相性の良い多肉植物をご紹介します。

寄せ植えの基本的な方法

寄せ植えは、植物の大きさに合っていれば、鉢のサイズを問わずに植えられます。鉢のカバーにバスケットやブリキバケツなどを使って、おしゃれにアレンジすることも可能です。

「夏に咲く花」や「宿根草」「パープルカラーの植物」など、テーマを決めて寄せ植えを楽しむ方法もあります。植物の草丈や色の濃淡、草姿などを考慮し、配置する場所を決めるのも醍醐味のひとつです。

アロエと相性の良い多肉植物

植物ごとに、適した栽培条件は異なります。寄せ植えの際は、できるだけ性質の似た植物を集めて、ひとつの鉢へ植えるのがコツです。アロエを寄せ植えする場合は、夏型の多肉植物でまとめると管理しやすいでしょう。以下が、アロエと相性の良い植物の一例です。

セダム

品種によって、さまざまな色や形の花を咲かせるセダム。紅葉する品種である「虹の玉」は、特に有名です。

カランコエ

品種が豊富なカランコエには、日本で生み出させた園芸品種も多数存在します。好みに合わせて選びましょう。

アガベ

アガベには、細長い葉や剣状の葉、白い糸のようなトゲなど、独特の性質を持つものが多く見られます。開花することはまれなので、見つけられたらぜひじっくりと観察しましょう。

クラッスラ(夏型)

夏型のクラッスラで特に有名なのは「金のなる木」と呼ばれる品種ではないでしょうか。生長すると、小さく可愛らしい花をたくさん咲かせます。

ユーフォルビア

全世界に約2000種類が存在するといわれるユーフォルビア。品種によって多様な形や色を楽しめます。

【アロエの育て方】増やす方法やポイント

アロエ

アロエは、挿し木や株分けなど、さまざまな方法で増やすことができます。品種に合った方法で、ご自宅のアロエを増やしてみましょう。ここでは、アロエの主な増やし方やポイントを解説します。

挿し木(挿し芽)

アロエの増やし方のひとつに、挿し木(挿し芽)があります。アロエの茎や葉をカットして土に挿し、発根させて新しい株をつくる方法です。キダチアロエのように、葉を空に向かって伸ばす品種に向いています。

挿し木の適期は、3月~9月の生育期となります。仕立て直しの際に葉や茎をカットして、挿し穂にすると手軽です。

挿し穂をカットしたら、数日間は乾燥させる時間を設けましょう。水分をたくさんため込むアロエは、切り口が湿っており、そのまま植えると腐ってしまうこともあるためです。切り口が乾いたのを見計らって、用土へ挿しましょう。

その後は、水やりしすぎないように管理していきます。特に発根までは水をできるだけ与えないように気をつけましょう。根が出るまでは1カ月ほどかかります。

株分け

アロエ・ベラのように地下茎をつくるタイプは、株分けで増やすのにも向いています。仕立て直すついでに、子株を取り分けて土へ植えてみましょう。適期は3月~9月です。

親株から子株を切り離す際は、手やナイフを使います。根を傷めないように優しく取り分けていきましょう。古い土はふるい落としてから、新しい土へ植えつけます。すぐに水やりをすると、かえって発根が妨げられることもあるため、しばらく乾燥させて管理しましょう。

種の採取

品種によっては、採取した種をまくことでアロエを増やせることがあります。ただ、日本の場合はアロエの結実に必要な環境が整いにくいため、種を採取できる機会は少ないかもしれません。

アロエの花が咲き、実ができていたら種を採るチャンスです。実が落ちてしまわないように気をつけながら、熟すのを待ちましょう。

おわりに

アロエ

アロエは丈夫で育てやすい植物のため、手入れを頑張れば何年も栽培し続けることができます。冬でも緑の葉を茂らせているため、寒い季節の貴重なグリーンとしても役立つのが魅力です。

ご紹介したもの以外にもたくさんの品種があるため、興味がある方はぜひ調べてみてください。入手した苗は大切に育て、熱帯風のお庭を演出してみましょう。

☘80:アロエの育て方|初心者におススメの丈夫な多肉植物。植えつけ方法や水やりなどの基礎もご紹介します。

公開: 2019年10月16日
更新:2021年6月30日
更新:2022年2月21日
更新:2024年9月25日

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