目次
- 1■2024年によく食べた「野菜」
- 今年食べる機会が多かった野菜1位は「キャベツ」。2位の「たまねぎ」は僅差で5年連続の首位を逃す! 3位から5位は夏野菜がランクイン。
- 2■2024年の「野菜の値段と購入意欲」
- ① 価格が高かったと「思う」人の割合は依然として過去最高だった昨年に続き8割超え!
- ② 例年に比べて値段が高いと感じた野菜1位は、食べる機会が多かった野菜1位の「キャベツ」が、昨年1位のトマトに並んだ。値段が安いと感じた野菜は昨年同様に「特になし」が85.5%と高い傾向に。
- ③ 「値段が高くても買う野菜」でも、よく食べた野菜1位、2位の「たまねぎ」「キャベツ」がトップ2。
- ④ 野菜の購入量については、値段が「安い」と感じた「もやし」が増加1位となる一方、「高い」と感じた「トマト」が減少1位に。価格高騰が野菜の購入量にも影響している!
- ⑤ 野菜の価格高騰への創意工夫では、「スーパーで見て安いものを買っている」が4割越え。さらに「野菜の購入を減らした」が約15%と切実な実態が浮き彫りに!
- 3■2024年の「野菜にまつわるトピックス調査」
- ① 「健康を意識して積極的に摂取した野菜」トップは「トマト」。「ブロッコリー」、「キャベツ」が続くも、「特になし」が4割近くに。
- ② 年末には、鍋やお節に使える野菜の購入量が増える野菜のトップは「白菜」。
- ③ 今年気になった野菜に関するニュースは、1位「野菜価格高騰」、2位「猛暑による野菜への影響」、3位「野菜の豪雨被害」をはじめ、マイナス要素が強く、2024年は野菜にとって苦難の年!
■2024年によく食べた「野菜」
今年食べる機会が多かった野菜1位は「キャベツ」。2位の「たまねぎ」は僅差で5年連続の首位を逃す! 3位から5位は夏野菜がランクイン。
「今年(2024年)に食べる機会が多かった野菜」では、1位「キャベツ(54.3%)」と2位「たまねぎ(54.0%)」の差はわずか1票となっており、2020年からの経年比較においてもこの2つが不動のトップ2となっています。
また、安定して人気の高い3位「トマト(43.3%)」に加えて、夏野菜である「きゅうり(43.0%)、「なす(42.3%)」がランクインしており、猛暑が長引いた影響で夏野菜が食卓に並ぶ機会が多かったと思われます。
■2024年の「野菜の値段と購入意欲」
① 価格が高かったと「思う」人の割合は依然として過去最高だった昨年に続き8割超え!
「例年に比べて野菜の値段が高かったと思うか」については、「思う」が84.0%となっており、過去最高だった昨年(89.3%)に比べて下がってはいますが、依然として高い傾向が続いています。
日々の生活において、物価高騰への負担が続いており、野菜の値段も「高い」という印象が強い1年だったとうかがえます。
② 例年に比べて値段が高いと感じた野菜1位は、食べる機会が多かった野菜1位の「キャベツ」が、昨年1位のトマトに並んだ。値段が安いと感じた野菜は昨年同様に「特になし」が85.5%と高い傾向に。
「例年に比べて値段が高いと感じた野菜」では、「キャベツ(43.5%)」「トマト(43.5%)」が同率で1位となり、3位以下と10%近い差をつけています。1位「キャベツ」は、「食べる機会が多かった野菜」1位でもあり、よく食べるからこそ値段が「高い」と感じる人が多かったようです。
一方で、「例年に比べて値段が安いと感じた野菜」は「もやし(2.0%)」が僅差で1位となっていますが、「特になし(85.5%)」が圧倒的な割合を占めており、野菜全般に価格高騰を感じた年であったといえます。
③ 「値段が高くても買う野菜」でも、よく食べた野菜1位、2位の「たまねぎ」「キャベツ」がトップ2。
「高いと買わない野菜」はブロッコリーに次いで「アボカド」がランクイン。
「値段が高くても買う野菜」は、1位「たまねぎ(31.8%)」、2位「キャベツ(28.3%)」が高い割合となっています。特にキャベツは「値段が高いと感じた野菜」1位でもあり、汎用性の高さから食卓に必要不可欠で、値段が高くても買わないわけにいかない野菜となっています。
「値段が高いと買わない野菜」は、「ブロッコリー(19.0%)」が1位となっていますが、突出して高い傾向ではなく、嗜好に左右されると思われます。
④ 野菜の購入量については、値段が「安い」と感じた「もやし」が増加1位となる一方、「高い」と感じた「トマト」が減少1位に。価格高騰が野菜の購入量にも影響している!
「例年に比べて購入量が増えた野菜」1位が「もやし(12.5%)」に対し、「例年に比べて購入量が減った野菜」1位は「トマト(12.3%)」となっており、「例年に比べて値段が『高い』『安い』と感じた野菜」1位と連動しています。一方、2位「キャベツ(7.0%)」、3位「たまねぎ(5.5%)」は、「値段が高くても買う野菜」1位、2位となっており、価格の高騰が購入量に影響する野菜と、影響が少ない野菜があることがわかります。
⑤ 野菜の価格高騰への創意工夫では、「スーパーで見て安いものを買っている」が4割越え。さらに「野菜の購入を減らした」が約15%と切実な実態が浮き彫りに!
「野菜の価格が高騰した際に創意工夫していること」は、「スーパーで見て安いものを買っている(42.5%)」が1位で、2位「もやしなど比較的に安価な野菜で補足・代替している(25.5%)」に17.0%差をつけています。
新設選択肢では、「価格上昇の影響の少ない野菜を使う(18.8%)」「野菜の購入量を減らした(14.8%)」が高く、野菜の価格高騰が、購入する野菜の種類と量の双方に影響を与えていることがわかる結果となりました。
■2024年の「野菜にまつわるトピックス調査」
① 「健康を意識して積極的に摂取した野菜」トップは「トマト」。「ブロッコリー」、「キャベツ」が続くも、「特になし」が4割近くに。
「今年健康を意識して積極的に摂取した野菜」では、1位「トマト(11.8%)」、2位「ブロッコリー(7.5%)」、3位に今年最も食べる機会が多かった「キャベツ(5.5%)」がランクインしています。トマトやブロッコリーは多くのメディアでも栄養価の高さが取り上げられていることで、「健康にいい」印象があることがわかります。
一方で、「特になし(39.5%)」が4割近くなっており、健康を意識して特定の野菜を選んで摂取しているという人は少ないことがわかります。
② 年末には、鍋やお節に使える野菜の購入量が増える野菜のトップは「白菜」。
「年末にかけて特に購入量が多くなる野菜」は、「白菜(37.3%)」がダントツの1位となっており、「大根(17.8%)」「ネギ(11.8%)」が続きます。年末年始に鍋を囲む機会が増えるため、鍋の具材が上位にランクインしています。また、雑煮やお節の素材として「さといも(8.8%)」「れんこん(7.0%)」も購入量が増える傾向にあります。
③ 今年気になった野菜に関するニュースは、1位「野菜価格高騰」、2位「猛暑による野菜への影響」、3位「野菜の豪雨被害」をはじめ、マイナス要素が強く、2024年は野菜にとって苦難の年!
「今年気になった野菜に関するニュース・情報」については、1位「野菜価格高騰(41.8%)」、2位「猛暑による野菜への影響(36.8%)」、3位「野菜の豪雨被害(25.3%)」をはじめ、マイナス要素が強いニュースが上位となっています。2024年は野菜にとって厳しいニュースが多く報道されていたこともあり、特に日々の家計に直結したニュースが注目されています。
年代別では、上位の 「野菜価格高騰」、「猛暑による野菜への影響」、「野菜の豪雨被害」ともに60代においてより関心が高い傾向が見られます。また、「野菜の美容効果」は20代でやや高くなっており、野菜に関するニュースの興味関心は年代で差が見られます。