「ぼたもち」と「おはぎ」の違いは?

2023.01.25

「ぼたもち」と「おはぎ」は基本的に同じものですが、季節・大きさ・材料によって呼び分けられることもあります。
日本では、赤色は古くから魔除けの力があるとされ、小豆の赤色は祝いや儀式の時に多用されてきました。そのことから、お彼岸の時に五穀豊穣のお餅と魔除けの小豆、当時はまだ貴重だった砂糖を使ったおはぎを、ご先祖様にお供えするようになったと言われています。

ぼたもち

牡丹の花

「こしあん」「もち米」の場合が多いです

ぼたもちは漢字で「牡丹餅」と書き、春のお彼岸の頃に咲く牡丹の花に似ていることから名付けられました。牡丹は花が大きく豪華なので、ぼたもちの形も丸く大きく作られることが多いです。ぼたもちに使われるあんこは、秋に収穫していた小豆を使うため(小豆の皮が硬くなっているので)、「こしあん」にすることが多いです。ぼたもちは、主にもち米で作られることが多いです。

おはぎ

萩の花

「つぶあん」「うるち米」の場合が多いです

おはぎは漢字で「御萩」と書き、秋のお彼岸の頃に咲く萩の花の小さな花びら一枚一枚が、小豆の粒のように見えたことから名付けられました。萩の花は、小さく上品な感じなので、おはぎの形も、小ぶりで細長い俵型で作られることが多いです。おはぎに使われるあんこは、収穫してすぐの小豆を使うので、皮が柔らかいことから「つぶあん」にすることが多いです。おはぎは、主にうるち米(一般的に普段食べているお米) で作られることが多いです。餅よりも粘りが少ないので団子のような食感になります。

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