メニュー

月下美人の育て方|花を咲かせるための栽培のポイント

月下美人の育て方|花を咲かせるための栽培のポイント

夜の間に白く大きな花を咲かせる月下美人は、サボテン科の植物です。神秘的な印象のある花であり、「栽培は難しそう」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

月下美人は一般的なサボテンとは育て方や生育環境が違いますが、お手入れのポイントを押さえればご家庭でも栽培可能です。お好きな方はぜひご自宅に植えつけて育て、夜に咲く花の姿を楽しみましょう。

今回は、月下美人の特長や基本的な育て方、花を咲かせるために知っておきたい管理のコツをご紹介します。

☘204:月下美人の育て方|花を年に複数回咲かせる方法は?水やりや肥料などの管理方法もご紹介

月下美人の育て方|花の特長は?

月下美人の特長は?

月下美人は、サボテン科クジャクサボテン属に分類される着生サボテンです。原産地は中南米で、自生地では木の幹などに根を張って生長します。

月下美人の特長は、なんといってもその美しい花です。透けるような白い花びらをたくさんつけた大きな花は、神秘的な雰囲気を持ちます。

月下美人は1年に一晩だけ、それも新月や満月の夜に花を咲かせ、朝にはしぼんでしまうという逸話で知られています。

ただし実際には月の満ち欠けは関係なく、生育環境や生育状態によっては年に2回~3回ほど花を咲かせることがあります。主な開花時期は7月~11月にかけてですが、真夏の高温期は基本的に開花しません。

草丈は1m~2mほどと大きめです。花芽がついた初期の頃には下に垂れ下がっていますが、徐々に上向きになって蕾が膨らみます。

また、月下美人の花は濃厚な香りを放つことでも知られています。ジャスミンの花に似た甘く上品な香りで、花が咲くと辺り一面がその香りで満たされます。

月下美人の育て方|基本の栽培のポイント

月下美人の育て方のポイント、花を咲かせるためのコツ

月下美人を長く育てて花を楽しむためには、性質に合わせたお手入れ方法を実践することが重要です。

基本的な栽培方法をチェックしておきましょう。ここでは、月下美人栽培のポイントや注意点を解説します。

水の与え方

砂漠地帯を原産とするサボテンは乾燥に強く、水をあまり必要としません。月下美人は森林地帯を原産とする森林性サボテンであるため、水を好む性質をしています。

生育期にあたる5月から10月くらいにかけては、土の表面が乾いていたらたっぷりと水を与えましょう。ただし、水のやりすぎで多湿になると根腐れを起こすこともあるので注意が必要です。

休眠期にあたる11月から4月にかけては、土の表面が乾いてから数日待って水やりをしてください。冬の間は乾かし気味に管理します。

日照管理と温度管理、栽培場所

月下美人の花芽をつけるには、しっかりと日光に当てることが大切です。年間を通じて、日当たりの良い場所で育てましょう。
季節ごとの最適な栽培場所は以下の通りです。

5月から6月

気温が15~20℃前後の5月~6月にかけては、戸外の日なたに置き、直射日光を当てます。

梅雨明けから9月後半頃

暑い時期は直射日光には当てないようにし、戸外の半日陰または明るい日陰に移動させてください。

9月後半から10月後半

再び戸外の日なたに移動させ、しっかりと日光を当てます。

11月~4月

寒さに弱いため、冬から春にかけては屋内の暖かく日当たりの良い場所で管理します。
室温が10℃を下回らないように気をつけましょう。
また、暖房が直接当たらないように注意してください。

肥料の与え方

チッソ成分の肥料を多く与えすぎると、茎や葉は茂りますが、花芽がつきにくくなります。花を咲かせることを優先させるのであれば、生育期にあたる5月から10月前後にかけて、
リン酸を多く含む液体肥料『ハイポネックス原液』と、チッソ成分を含まない液体肥料『開花促進液』を1週間ごとに交互に希釈して使用しましょう。

休眠期にあたる11月から4月前後にかけては、肥料は必要ありません。過剰に施さないように気をつけましょう。

月下美人の育て方|花を咲かせるためのお手入れのコツ

月下美人を育てるなら花を咲かせたいという方が多いのではないでしょうか。開花には慎重な管理が求められるうえ、時間もかかります。

愛情と根気が必要ですが、その分、花が開いたときの喜びはひとしおです。以下の育て方のコツを参考に、ぜひ美しい花を咲かせてみましょう。

ここでは、月下美人を開花させるために知っておきたいお手入れのポイントを解説します。

株を充実させる

月下美人の花は、株をしっかりと大きく育てることで咲きやすくなります。そのためには適切な場所を選んで管理することが大切です。梅雨から夏の高温多湿の時期を除き、日光の当たる場所で育てましょう。

株を充実させるためには適量の肥料や水を与えることも重要です。休眠期以外には追肥を行って、生育に必要なエネルギーを与えましょう。肥料が少なすぎても問題ですが、多すぎても生育に影響が出るため注意が必要です。

水やりは適切な頻度と量を心がけることがポイントです。生育期間中は土が乾いてからたっぷりと、休眠期は乾かし気味に管理するように気をつけましょう。

また、切り戻しをする場合は大胆に切りすぎず、最低限にとどめることも大事です。伸びすぎた部分をカットする程度で様子をみましょう。

日当たりの良い場所で管理する

株が充実していても、日光が不足していると花が咲かないケースがあります。とくに冬場、室内で管理する際は光が足りなくなることがあります。

日当たりの良い場所に鉢を移してみましょう。難しい場合は、植物用のLEDライトを導入することも選択肢のひとつです。

おわりに

月下美人は夜に美しい花を咲かせ、朝にはしぼんでいきます。お世話が難しく、花を咲かせるのも大変というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。

しかし、適切なお手入れの方法を確かめて実践すれば、年に何度か開花を楽しめることもあります。ご紹介した内容も参考にしながらしっかりと管理して、美しい花を堪能しましょう。

公開:2018年7月6日
更新:2023年7月11日
更新:2025年1月6日

この記事に関連する商品について

ハイポネックス原液

初めての園芸に使える心強い味方!
水でうすめて使うだけ

《2025年2月上旬発売予定》  開花促進液

花芽形成を良くするために必要な13種類の栄養素をバランス良く配合!
花つき・開花、つやを良くします

この記事が気に入ったらシェアしよう!

月下美人の育て方|花を咲かせるための栽培のポイント

月下美人の育て方|花を咲かせるための栽培のポイント

Official SNS

  • アイコン:LINE
  • アイコン:TikTok
  • アイコン:Instagram
  • アイコン:Twitter
  • アイコン:Facebook
  • アイコン:Pinterest
  • アイコン:YouTube

Instagram