Data
作出 | 日本 京阪園芸F&Gローズ「ネオモダン」(今井ナーセリー作出) |
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花色 | キャメル色で周囲がライラックピンク |
花型 | 小中輪/盃状咲き/四季咲き |
香質 | 淡香 |
樹形 | 高さ1.2mの木立性 |
キャメル色で花弁の周囲がライラックピンク色の花は、咲く季節によって微妙にトーンが変わり、秋花は茶色のニュアンスが強くなる。少なめの花びらの先は尖り盃状咲きに。小中輪花で房咲きとなってたっぷり咲く。分枝がよくごく細い枝にも花をつける。四季咲き。淡香。樹は半横張り性で高さ1.2mの木立性。シュートがあまり出ず樹になっていくタイプで、樹勢が強くしっかり育つ。京阪園芸F&Gローズ「ネオモダン」(今井ナーセリー作出)で、2021年発表。
花名は、大正~昭和初期に大流行した平織の着物に由来。色の境界を微妙にぼかす。花はぐっと彩度を落とした淡い紫ピンク~茶色の和の伝統色のグラデーション。とき色、なでしこ色、紅藤色、杏色、亜麻色からべんがら色まで開花段階でも微妙にトーンが変わる花が房咲きになって咲き混じるとき、泉鏡花の小説に登場するどこか寂しげながら妖しげな女性の立ち姿を思わせる。
ピンク味が強めで茶色も少し感じる花(写真:京阪園芸)
茶色のトーンが強く咲いたとき(同)
とき色の花は咲き進んでうす茶色(房の中央)になった冬花
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玉置一裕
バラの専門誌『New Roses』編集長。
『New Roses』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやPRプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。
また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。