
2019.03.07 UP
初心者向けガイド~ハーブの基本的な育て方~
ハーブは手軽に育てることができ、ガーデニング初心者の方でも簡単に栽培することができます。ハーブは観賞するだけではなく、料理の香りづけに利用したり、アロマセラピーのエッセンシャルオイルに利用したりと用途はさまざま。今回はガーデニング初心者におすすめのハーブの育て方をご紹介します。
■そもそもハーブとはどんな植物?
そもそもハーブという名前の由来は、ラテン語の「ヘルバ(herba)」 が語源です。その後英語の「herb」に変化していきました。ハーブはもともとヨーロッパの伝承医療として使用されてきた葉花を指します。ハーブは香りがよく、手軽に栽培可能なことから、近年ガーデニングにおいて注目されている植物です。ハーブは食用や薬用、虫除けに使用されます。ハーブは料理の香りづけやアロマセラピーのエッセンシャルオイルとして利用ができ、ハーブティーとしても愉しむことができます。
■初心者は苗から育てるのがおすすめ
初心者の方は、苗から育てるのがおすすめ。種から育てる場合は発芽するまでに時間がかかり、ガーデニングに慣れていない方だと失敗してしまう場合があります。苗であれば、芽が出た状態まで育てられているので、収穫までの時間を短縮できるのがメリットです。
・用意するもの
①市販のハーブ用培養土
②ハーブの苗
③鉢、プランター
④鉢底ネット
⑤軽石や鉢底石
⑥軍手
苗を購入したら、上記の道具を用意しましょう。苗は鉢やプランターに植えるのがおすすめです。鉢やプランターであれば移動ができ、日差しや雨風の調整することができます。土は市販のハーブ用培養土や『野菜の培養土』で問題ありません。
・ハーブを植える手順
①鉢の底穴に鉢底ネットと軽石を敷き、その上に鉢の1/3くらいに培養土を入れます。
②ポットから苗を取り出し、手でほぐして土を1/3程度落とします。根が長すぎる場合はハサミでカットしましょう。
③ハーブの根を広げて鉢の中心に置いたら、鉢の縁から2~3cm程度下にウォータースペースを確保して培養土を入れます。
④根元を軽く押さえて均したら、鉢の底から流れでるくらいたっぷり水を与えましょう。
植えつけ後は活着促進のため植物用活力液『リキダス』を1,000倍に薄めてあたえましょう。
・ハーブの植え方のコツ
用土はやや少なめに。用土は『野菜の培養土』がおすすめです。
植え込むときは、苗が成長したときのことを考えて充分に株間をとりましょう。株間は20~30センチを目安に空けるのが理想です。ハーブはやや乾燥気味で育てると良いので水やりは基本少なめに。水の与えすぎには注意しましょう。
初心者向きのおすすめハーブ3選

様々な用途で使用できるハーブですが「上手に育てられるか不安…。」と心配になる方も多いはず。今回は初心者向きのハーブ、3種類をご紹介します。
ミント
ミントは初心者でも育てやすいハーブです。寒さ・暑さに強くて丈夫で成育旺盛。基本的な育て方を抑えておけばOKです。風通しがよく、日当たりの良い場所におきましょう。ミントは乾燥に弱いので土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。しかし、水を与えすぎても根腐れを起こすのでかならず土の様子を見てから水を与えるようにしましょう。
ローズマリー
ローズマリーは地中海沿岸地方が原産のハーブ。冬でも常緑のまま冬を越すので霜さえ降らなければ元気に育ちます。春から秋にかけて、小さな青から青紫の花が咲きますが温暖で生育がよければ四季咲きです。
ローズマリーは風通しがよく、日当たりの良い場所におきます。ローズマリーはやや乾燥を好むハーブなので、土の表面が乾いたら土に水を与えるようにしましょう。また、ローズマリーは地中沿岸地方が原産のハーブのため、厳しい寒さが苦手です。冬は軒下に移動するようにしましょう。
バジル
秋になると枯れてしまう一年草のハーブです。バシルは日当たりを好み簡単に育てることができます。バシルは乾燥に弱いので土の表面が乾いたら水をたっぷり与えるのがポイント。バジルであれば、料理やハーブティーとして使用できるのでおすすめです。
ハーブの手入れのコツ

ハーブは基本的に手がかからないものですが、コツを押さえることでハーブを上手に育てることができます。
ここではハーブの手入れのコツを紹介します。
・水のやり方
多くのハーブは乾燥を好むので基本的に水を与えすぎないようにしましょう。土が乾いたら鉢やプランターの底から水が流れ出るくらいたっぷりと水を与えましょう。水を与える際は、葉や花にかけると病気の原因となるので株元にかけるようにするのがポイントです。毎日こまめに水を与えすぎると根腐れの原因になるので注意が必要です。
・肥料の与え方
ハーブはやせた土地でも枯れない強い品種です。基本的にハーブはあまり肥料を与えなくても良いのです。しかし、培養土に含まれる肥料は1ヶ月程度で効果が薄れます。葉の色が黄色味かかっていたら肥料切れのサインなので、液体肥料『ハイポネックス原液』を与えましょう。また、ハーブの生育期(3~7月)に生育が悪いと感じた場合も液体肥料を追加します。
・葉の摘み方(摘芯)
摘芯とは主枝の成長を抑え、新芽や花や実など植物の成長を促すための作業です。
ハーブの高さが20~30cmほどになったら、先端から摘芯をします。先端を摘み取ることで栄養が分散し、新しい芽が左右に生えて収穫量を増やすことができます。
・切り戻し
切り戻しは、枝が伸びすぎたり、株が大きくなりすぎたりした時に行います。株元から1/3ほど残して全体的にカットします。切り戻しすることで新芽が増えて株が若返ります。また、花を咲かせるハーブは花つきが良くなります。
・ハーブを日当たりがいい場所に置く
多くのハーブは日光を好みます。半日以上日が当たることを目安として、日当たりの良い場所にハーブを置きましょう。しかし、チャービル・チャイブなどは強い日差しに弱いので、半日陰の方がよく育ちます。
ハーブには様々な種類があり、ハーブは観賞するだけではなく、料理の香りづけに利用したりと用途はさまざまです。日々の手入れ、水やりの頻度に注意しながら育てれば初心者の方も簡単に育てられます。
自分好みのハーブを見つけて育ててみてはいかがでしょうか。
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