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【家庭菜園】 ジャガイモ栽培でおすすめの肥料とは?与え方や育て方のポイント

【家庭菜園】 ジャガイモ栽培でおすすめの肥料とは?与え方や育て方のポイント

家庭菜園でジャガイモを育てるときは、肥料の選び方や与え方などを調べることが大切です。適切に肥料を施すことができれば、大きく育った美味しいジャガイモを収穫できるでしょう。今回は、ジャガイモの肥料を決めるときに知っておきたいポイントや、施肥の方法、育て方に関するさまざまな注意点をご紹介します。

☘62:ジャガイモの育て方|春植えと秋植えの違いは?大きく育てる方法は?芽出し、芽かき、土寄せなどもご紹介

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ジャガイモの特徴

いわずと知れた人気野菜のジャガイモ。ばれいしょ(馬鈴薯)の別名でも有名です。収穫できるのは根ではなく、「塊茎」という地下茎です。たっぷりと栄養が詰まっており、主食として食べられることもあります。荒れた土地でも育てられる強さを持つことから、救荒作物としても活躍してきました。

 

栽培のために大きなスペースを用意する必要はなく、プランターで育てることも可能です。過湿には注意する必要があるものの、お手入れの手間もそれほどかかりません。麻袋や水抜き穴を空けたビニール袋などに土を入れ、鉢の代わりに使う方法もあります。

 

ジャガイモには大きく分けて、春植えと秋植えの2種類があります。春植えのジャガイモは6月頃、秋植えのジャガイモは12月頃に収穫可能です。品種が豊富で、お好みの味によって選べる点も魅力。春植えの品種は、男爵やメークイン、キタアカリ、ニシユタカ、インカのめざめなど、有名品種も多数存在します。

 

原産地は南米のアンデス高原といわれており、冷涼で乾燥した環境を好みます。育てる際は、できるだけ高温多湿を避けることがポイントです。

ジャガイモにおすすめの肥料

ジャガイモを大きく肥大させるために欠かせないのが、チッソ・リンサン・カリの「肥料の三要素」です。いずれも植物の生長を促す働きを持ちます。チッソは葉肥え、リンサンは花肥え(実肥え)、カリは根肥えとも呼ばれ、それぞれの生育に影響を与えます。

 

市販されている肥料には、さまざまな種類があります。おすすめは、汎用性の高い野菜用肥料です。幅広い野菜へ施せる肥料は、チッソ・リンサン・カリがバランスよく配合されています。ひとつ持っておくとじゃがいも以外にも使えるため、家庭菜園で複数の野菜を育てるときに便利です。

 

おすすめは、野菜の生育に必要な成分と有機成分をバランスよく配合し、おいしい野菜が収穫できる『今日から野菜 野菜の肥料』がおすすめです。

 

よりこだわって栽培したいときには、専用肥料を使うこともおすすめです。ジャガイモに合わせて肥料成分が配合されています。ただし、ほかの植物に使うのは適さないこともあるため注意しましょう

ジャガイモへの肥料の与え方

じゃがいも

ジャガイモへ肥料を施すときは、以下のポイントに気をつけてみましょう。こちらでは、ジャガイモへの元肥や追肥の与え方を解説します。

元肥の与え方

植えつけの際は元肥を加えます。畑やお庭に地植えする場合、植えつけ予定の場所を掘り返して腐葉土や堆肥などを混ぜ、耕しておきましょう。そこから2週間ほど置き、植えつけ作業をします。畝をつくってから30cm程度の間隔をあけて植え穴を掘り、種いもを埋めていきましょう。間隔を狭めて密植にしてしまうと、収穫できるじゃがいものサイズが小さくなってしまうこともあるため注意が必要です。

 

土をかぶせる前に、元肥として緩効性肥料を混ぜ込みます。覆土の深さは5cm程度が目安です。マルチ栽培にする場合は途中で土寄せできないため、10cmほど土をかけておきましょう。

 

プランター栽培の場合は、市販の野菜用培養土を使うと手軽です。おすすめは、天然素材と有機原料を使用した野菜の植えつけに適した培養土『今日から野菜 野菜を育てる土』です。

 

プランターにネットや鉢底石を敷いた上に土を半分ほど入れ、種いもを置いていきましょう。このときも株間は30cm以上とることがおすすめです。野菜用培養土に、すでに元肥が含まれている場合は、追加で肥料を与える必要はありません。

追肥の与え方

ジャガイモの栽培期間中、2回ほど追肥を行う機会があります。芽かきや土寄せなどのお手入れと同時に追肥を施すのが基本です。

 

芽かきは、種いもから出てきた芽が20cmほどの長さになったタイミングで行います。元気の良いものを1~2本残し、あとは間引きましょう。芽を引き抜く前に土の中を指で探り、何本生えているか確認しておくことがおすすめです。間引くものを決めたら、土から種いもが出てこないように押さえながら引き抜きます。その後、株間に肥料を施してから土寄せをしておきましょう。土寄せをしないままだと種いもが徐々に露出してくることがあるためです。追肥後も、土寄せは状況を見ながらこまめに行いましょう。

 

2回目の追肥時期の目安は、株が生長して蕾がついた頃です。肥料を与えたら、1回目と同様に土寄せをしましょう。

 

また、株の様子を見て、肥料が不足していると判断できた場合は追加で肥料を与えます。速効性肥料を施すと、すぐに効果を発揮できます。ただし、施肥をするのは開花までで、花が咲いてからは追肥せずにおきましょう。

ジャガイモに肥料を与えるときの注意点

じゃがいも

ジャガイモへ肥料を施す際は、どういったことに気をつけたら良いのでしょうか。ジャガイモの特徴を知り、適切な方法で施肥していきましょう。

石灰の混ぜすぎに注意する

ジャガイモ栽培で気をつけたいもののひとつが「そうか病」です。細菌が原因となる病気で、発症すると表面にかさぶた状の斑点が生じます。病斑の下にある部分は腐ってしまいますが、取り除いて食べることは可能です。

 

そうか病は、用土のpHが6.5以上になり、アルカリ性に傾いた環境で多発するといわれています。野菜づくりでは土壌改良のために石灰(カルシウム)をまいてアルカリ性に傾けることがありますが、ジャガイモ栽培の場合は注意が必要です。土壌のpHが5.0以上ある場合は、石灰を混ぜるのは避けたほうが良いでしょう。pHが5.0未満の場合は、少しだけ石灰を混ぜて調整します。肥料としてカルシウムを与える場合は、土に混ぜてもpHに影響を与えにくい硫酸カルシウムなどを使いましょう。

種いもに触れないように注意する

肥料を施す際は、肥料が種いもに直接触れてしまわないように気をつけましょう。触れる部分ができてしまうと、肥料やけの原因になることがあります。肥料やけを防ぐためには、種いもと種いもの中間部分に施肥をすることがおすすめです。

肥料の過不足に注意する

ジャガイモを大きく育てるために重要となる肥料ですが、与えすぎると生育不良の原因になることがあります。適量を守って施すことが大切です。追肥のタイミングが来ても株の勢いが十分に強い場合は、いったん施肥をせずに様子を見ましょう。

 

もちろん、肥料が少なすぎても生育に影響が生じます。特に、プランター栽培は露地栽培よりも肥料が流れやすい点に注意が必要です。肥料不足かどうかは、基本的に葉の色を見て判断しましょう。開花前の時期に葉が色あせているようであれば、肥料切れを起こしているかもしれません。速効性のある液体肥料を施して、不足した栄養を補いましょう。

春植えジャガイモへ肥料を与えるタイミング

じゃがいも

育てやすく、幅広い方におすすめの春植えジャガイモ。こちらでは、春植えジャガイモの特徴や施肥のタイミングなどをご紹介します。

春植えジャガイモの特徴

春植えジャガイモは、2月下旬~3月上旬の春先に植えつけ、5月~6月に収穫します。高温多湿の時期を避けやすく、管理しやすいため、園芸初心者には春植えがおすすめ。温暖な気候条件のもと育てられるため、収穫できる量が増やしやすいのも魅力です。

 

春植えの品種は、メークイン、男爵、インカのめざめ、シンシア、十勝こがねなど、秋植えよりも選択肢が豊富です。お好きなものを見つけて育てていきましょう。

春植えジャガイモの施肥の時期

2月下旬~3月上旬の植えつけ時に元肥を施します。追肥は4月~5月に、芽かきと同時に行いましょう。植えつけから20日程度の頃に追肥すると、いもの肥大を促進できるため、この時期に栄養が不足しないように施肥します。2回目の追肥は蕾ができ始めた頃となります。芽かきから2週間~3週間後が目安です。

春植えジャガイモの注意点

春植えジャガイモで注意したいのは、梅雨の時期と栽培期間が重なることがある点です。過湿を嫌うジャガイモにとって、梅雨は苦手な時期となります。

 

また、ジャガイモの収穫は晴れて土が乾燥している日に行うことが一般的です。土が濡れているときに収穫すると痛みやすくなり、保存できる期間が短くなってしまうためです。梅雨に差し掛かると土が濡れたままになってしまい、ジャガイモを掘り出すタイミングを見失ってしまうことも。ただし、収穫のタイミングを逃して土の中に放置したままだと、雨の影響で傷んでしまう可能性があります。できれば梅雨が来るまでに収穫できるよう、日数を考慮して植えることが大切です。

 

収穫時期と梅雨が重なりそうな場合は、雨除けをつくってあげることがおすすめです。植えつけ時にビニールマルチをしておくと、さらに雨による被害を防ぎやすくなるでしょう。

 

植えているジャガイモの数が少なく、すぐに消費できそうな場合は、保存期間を気にせずに掘り上げても良いでしょう。掘り上げた後は風通しの良い場所で乾かしておくことがおすすめです。

秋植えジャガイモへ肥料を与えるタイミング

じゃがいも

秋植えジャガイモは、ホクホクとした食感が魅力の品種が多く見られます。こちらでは、秋植えに挑戦するときに知っておきたい施肥の方法や注意点などをご紹介します。

秋植えジャガイモの特徴

秋植えジャガイモは、高温多湿の8月~9月に植えつけます。ジャガイモの苦手とする環境のなかで種いもを管理しなければならず、少々難易度が高いとされています。デジマ、ニシユタカなどの品種が有名です。

 

収穫は11月~12月です。冬の寒さにはある程度耐えられるものの、寒すぎると大きく育ちにくい点を考慮することが求められます。霜の影響を受けないように、収穫時期から逆算して植えつけのタイミングを決めましょう。

秋植えジャガイモもの施肥の時期

秋植えジャガイモの施肥のタイミングは、春植えじゃがいもと共通しています。まずは、植えつけを行う8月下旬~9月に元肥を与えましょう。

 

1回目の追肥は芽かきのタイミングです。切ってから植えられる春植えジャガイモと違い、ひとつの種いもを丸ごと植えることの多い秋植えジャガイモからは、たくさんの芽が生えてきます。芽かきでしっかりと間引いてあげましょう。2回目の追肥は蕾の頃です。1回目の追肥からおおよそ1カ月後を目安に施肥をしましょう。

秋植えジャガイモの注意点

ジャガイモを植える際は、種いもの芽出しを行う場合があります。植えつけ2週間~3週間前になったら種いもを明るい場所に置き、発芽を促します。

 

秋植えジャガイモの植えつけは暑い時期になるため、直射日光に当たる場所に種いもを置くと、温度が高くなりすぎることも。直射日光を避けつつ、明るく風通しの良い場所に置いて芽出しをしましょう。

ジャガイモ栽培のポイント

じゃがいも

ジャガイモ栽培では、肥料以外にもさまざまな部分に注意することが大切です。最後に、じゃがいも栽培におけるポイントをご紹介します。

アブラムシ対策をする

ジャガイモを育てていると、葉や茎にモザイクのような病斑が発生することがあります。モザイク病という病気によるもので、発症すると治療する方法はありません。

 

モザイク病は、アブラムシなどによって媒介されます。アブラムシは暖かく湿気の多い環境を好む虫で、いつの間にか大量に発生していることも珍しくありません。植物の芽や茎、葉などに付着し、汁を吸って株を弱らせてしまうのも難点です。

 

アブラムシを寄せつけないためには、風通しや水はけの良い環境をつくることが大切です。湿気がこもりやすい場所や、暗くじめじめとした場所は避けましょう。

 

アブラムシが発生したら、すぐに駆除しましょう。ただ、数が増えてしまうと、一つひとつ駆除していくのは手間がかかります。その場合は、専用薬剤を活用することがおすすめです。

品質の良い種いもを選ぶ

食品売り場で販売されているじゃがいもや、自家栽培で収穫したじゃがいもを植えても、うまく育たない可能性があります。病気にかかっていたり、害虫の被害を受けていたりすることがあるためです。じゃがいもを植えるなら、しっかりと検査された品質の良い種いもを購入することが大切です。

過湿に注意する

ジャガイモは、乾き気味の土を好みます。水をあげすぎないように気をつけましょう。地植えする場合、水やりはほとんど必要ありません。乾燥した日が続いたときのみ水を与えます。プランター栽培の場合も、土が乾いてから水やりするのが基本です。畑に植える際、水はけの悪さが気になる場合は高畝にして排水性を高めましょう。

おわりに

じゃがいもを大きく育てるには、適度な施肥が大切です。肥料が過剰になっても不足しても、思うような大きさに育たない可能性があります。株の様子をこまめに見て、栄養が足りているかどうかを確認しながらお手入れしましょう。また、栽培時には過湿や病害虫などにも気を配ることが大切です。今回ご紹介した内容も参考にしながら、ご家庭でのじゃがいも栽培を楽しんでください。

この記事で紹介された植物について

ジャガイモ

ジャガイモ

栄養価が豊富で、子どもにも人気のジャガイモ。最近は珍しい品種も増えてきました。

 

初心者でも簡単に栽培でき、畑がなくても大きめのコンテナがあれば栽培できます。芽かき、土寄せをきちんとすることが、成功のポイントです

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