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【果樹栽培】甘いぶどうを収穫したい!おすすめの肥料や育て方のポイントは?

【果樹栽培】甘いぶどうを収穫したい!おすすめの肥料や育て方のポイントは?

果物のなかでも人気が高いぶどう。家で育てられると、たくさんの実を自由に食べられるのが魅力です。栽培するにはスペースが必要なイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、鉢植えにしてコンパクトに育てることもできます。ぜひ、お庭やベランダなどで、ぶどう栽培にチャレンジしてみましょう。今回は、ぶどうの特徴や適した肥料、基本的な育て方など、さまざまな情報をご紹介します。

ぶどうの特徴

ぶどうは、つるを伸ばして生長していき、5月~6月に開花時期を迎えます。花は非常に小さく、花びらがないことが特徴です。全体的に緑色をしているため、よく見なければわからないかもしれません。

品種によるものの、開花から100日程度の8月~10月が収穫の目安です。一房に大量の粒ができますが、収穫までに取り除いて数を調整するのが基本です。

ぶどうにはさまざまな品種がありますが、主に欧州種・米国種・欧米雑種の3つに分けられます。欧州種はヨーロッパブドウとも呼ばれ、栽培難易度が高めです。米国種はアメリカブドウとも呼ばれ、欧米主よりも栽培しやすいことが魅力となります。欧米雑種は2種類の特徴を併せ持ち、栽培難易度は両者の中間程度です。家庭でぶどうを育てる場合は、品種ごとの栽培難易度についても確かめておきましょう。

ぶどうにおすすめの肥料

肥料を選ぶ際は、チッソ・リンサン・カリの三要素のバランスについて着目することが大切です。例えば、チッソを過剰に施してしまうと徒長の原因になり、実つきが悪くなってしまいます。反対に、不足した場合は葉や梢が色あせ、生育が悪くなってしまうことも。各成分を過不足なく与えることで、ぶどうが元気に育ちます。迷った場合は、果樹用に配合された肥料や、ぶどう専用肥料などを購入すると良いでしょう。

また、有機肥料と化成肥料のどちらを利用するか迷う方もいるでしょう。プランター栽培や、臭いがこもりやすい場所で育てる場合などは、化成肥料がおすすめです。入手のしやすさや栽培環境に応じて、適したほうを選ぶと良いでしょう。

おすすめは、かんきつ・果樹に必要な肥料成分と、鉄などの微量要素を配合している『錠剤肥料シリーズ かんきつ・果樹用』です。『錠剤肥料シリーズ かんきつ・果樹用』は、早く効く成分と、ゆっくり効く有機質を配合していますので、安定した効果が約1~2ヵ月間持続し丈夫な株をつくり、味の良い果実がたくさん実ります。

ぶどうに肥料を与えるタイミングや栽培の流れ

ぶどう

ぶどう栽培の方法は品種や環境によって細かく違いますが、主なやり方は共通しています。こちらでは、基本的な栽培の流れや、施肥のタイミングについてご紹介します。

土づくり、元肥

ぶどうは排水性と保水性を兼ね備えた土を好みます。自分で配合する場合は、小粒の赤玉土と腐葉土を7:3程度で混ぜたものがおすすめです。市販されている果樹用土を使っても良いでしょう。また、元肥として緩効性肥料『マグァンプK大粒』土に混ぜ込みましょう。

庭や畑などに地植えする場合は、植えつけ予定地を掘り返して、堆肥や腐葉土を混ぜて耕しておきます。掘り返す穴の大きさ・深さは50cm程度が目安です。

苗選び

ぶどうの苗は、ホームセンターや園芸店などで入手できます。見た目が弱々しく、ひょろひょろとしているものは避け、がっしりとして元気な苗を選びましょう。苗木には「挿し木苗」や「接ぎ木苗」などの種類がありますが、育てやすいのは接ぎ木苗のほうです。価格は高い傾向にあるものの、病気に強く管理の手間がかかりにくいメリットがあります。

一般的に、ぶどうを植えつけた年は結実しないことがあります。実がついたとしても、それほど多くはありません。最初は果樹の生長を優先させ、収穫は2年目、3年目まで待つと良いでしょう。

栽培場所の決定

ぶどうはつるを長く伸ばして育ちます。スペースがある場合は、ぶどう棚をつくってつるを這わせることがおすすめです。バルコニーの屋根やカーポートなどを利用して棚がわりにすることもできます。

スペースが足りない場合は、鉢植えにして行灯仕立てにする方法があります。主枝が長くなったら、リング部分につるを巻き付けて仕立てていくのが基本です。コンパクトに育てられる分、地植えよりも収穫量は少なくなる点に注意が必要です。

植えつけ

ぶどうの植えつけ適期は休眠期にあたる11月~3月が目安です。ただし、真冬は避けましょう。地植えの場合は、耕しておいた場所に、根鉢よりも一回り大きな植え穴を掘ります。苗の根を広げて穴へ入れ、土を埋め戻しましょう。

鉢植えの場合は、鉢底ネットや鉢底石を敷いた上に土を半分ほど入れ、根鉢を入れます。土が鉢の縁よりも数cm低くなるように位置を調整しましょう。植えつけ後はたっぷりと水を与えます。生育初期の小さな苗は特に弱りやすいため、丁寧に管理することが大切です。

また、植えつけた直後、40cm程度を残して先端を切り詰めておきます。まずは主枝を優先して伸ばすように育てていきましょう。

芽かき、誘引

ぶどうは脇芽をたくさんつけます。4月~5月に、必要な数だけ残して新芽を摘み取りましょう。1節につき1つだけを残すのが目安です。開花する前の時期になったら、支柱やネットへつるを誘引しましょう。

花房の整形

ぶどう

美味しい果実を収穫するためには、花房をすべて残さずにある程度カットし、必要な分を残すようにします。開花し始めた時期に、花房の整形を行うと良いでしょう。

ひとつの花穂には、大量の花房がついています。不要な部分をカットしていきましょう。花穂の先端に花房を残して、根元側はほとんど取り除いてしまいます。残す粒の数は品種によって違うため、事前に調べておきましょう。例えば、巨峰なら1房あたり30粒、デラウェアなら100粒程度が目安です。

摘房

ぶどうの枝には、複数の房がつくことがあります。すべてつけたままにしておくと、一つひとつを十分に育てることができません。枝1本あたり1~2房を目安に摘み取りましょう。

ジベレリン処理

ジベレリン処理は、種なしぶどうをつくる際に欠かせない作業です。生育期に2回、花穂をジベレリン溶液に浸します。使用する量などは品種によって異なるため、説明書をしっかりと確認しておきましょう。

追肥

ぶどうの追肥時期は6月頃です。緩効性肥料を与えますが、樹勢が強い場合は様子を見て、施肥を避けることもあります。特に地植えの場合は多肥にならないように注意が必要です。

鉢植えは肥料成分が流れやすいため、適期になったら『錠剤肥料シリーズ かんきつ・果樹用』でを施肥することがおすすめです。

摘粒

ぶどうの粒が多くなり、込み合っている場合は、ひとつずつ摘み取っていきます。内側に入り込んでいるものや、小さすぎるものなどを取り除きましょう。摘粒することで、残した粒が肥大しやすくなります。

袋かけ

摘粒まで終えたら、袋かけをして害虫被害や鳥害などを予防します。専用の袋が売られているため活用しましょう。透明な袋であれば、中身を確認しやすくなります。

収穫

ぶどうの粒が十分に育ったら収穫できます。熟したかどうかわかりにくい場合は、房の下のほうについている実を食べてチェックしてみましょう。

お礼肥

収穫が終わったらお礼肥を与えます。収穫時期にもよりますが、目安は9月頃です。来年の収穫に向けて、『錠剤肥料シリーズ かんきつ・果樹用』でしっかりと栄養を与えましょう。

剪定

ぶどう

ぶどうの葉が落ちたら剪定の時期です。1年目の冬剪定では、横から伸びる余分な枝はすべてカットしていきます。2年目は勢いの弱い枝を切り、残すつるを誘引していきます。

また、ぶどうの品種や栽培する地域によって、長梢剪定と短梢剪定を使い分けることがあります。長梢剪定は、前年に伸びた勢いの良い枝を残し、後は切り落とす方法です。枝には、5~10ほどの芽が残るようにカットします。

短梢剪定では、前年に伸びた枝を、2~3ほどの芽を残して切り落とします。短い枝をたくさん残す方法です。

寒肥(元肥)

地植えの場合は11月頃に、鉢植えの場合は2月頃に肥料を与えておきます。土の表面を軽く耕して緩効性肥料『マグァンプK大粒』を混ぜ込みましょう。

ぶどうへの肥料の施し方

肥料を施す方法は、いくつかの種類があります。地植えと鉢植えの主な施肥のやり方についてご紹介します。

地植えのぶどうへの肥料の施し方

果樹に肥料を施すときは、土全体に肥料をまんべんなく施す方法や、溝を掘って肥料を埋める方法などがあります。土の全面に施肥する場合は、株周辺の土を少し掘り返して肥料を混ぜ込みましょう。

手間がかかりにくいのは、幹の周囲に輪を描くように溝を掘って肥料を施す方法です。5cm~10cmの深さの溝を掘り、肥料を混ぜましょう。ただし、水はけが悪い場所に深い穴を掘ってしまうと、水がたまりやすくなるため注意が必要です。難しい場合は、置き肥を使うこともおすすめです。いずれの場合も、根に当たる場所は避けるように気をつけましょう。

鉢植えのぶどうへの肥料の施し方

鉢植えの場合は、土全体に肥料が行き渡るように混ぜ込む方法や、置き肥を使う方法などがあります。液体肥料を使う場合は、水やりがわりに土に注ぐのが一般的です。使用する肥料によって適した与え方が異なるため、事前に説明書を確認しておくことがおすすめです。

ぶどう栽培のポイント

ぶどうの日々のお手入れでは、水やりの頻度や日当たりなどに気をつけることが大切です。最後に、ぶどうを管理するときに知っておきたいポイントをご紹介します。

水やり

ぶどうは過湿に弱いため、水のあげすぎに注意が必要です。鉢植えのぶどうには、土の表面が乾いてから水をたくさん与えます。鉢底から流れ出る程度が目安です。

地植えの場合、根づいた後はほとんど水やりしなくても問題ありません。根づくまでの期間は、鉢植えと同様に土が乾いた段階で水やりします。また、夏の高温の時期、日照りが続いていたら水をあげましょう。

日当たり、風通し

ぶどうは日光を好むため、日当たりの良い場所を選んで植えつけるのがおすすめです。病害虫被害を防ぐため、風通しの良さも重要となります。湿気がこもりやすい場所は避けましょう。

雨除け

ぶどうは雨に弱いことが特徴です。雨に当たると病気が発生し、うまく育たなくなってしまうことも。雨が直接当たらない場所に植えることが大切です。露地栽培にする場合は、ビニールなどで雨除けをつくると良いでしょう。

おわりに

ぶどう

ぶどうを収穫するまでには、さまざまな手入れが必要です。基本的な栽培方法を覚えておき、適切に管理しましょう。使用する用土や肥料なども、ぶどうに合うものを選ぶことが大切です。ぶどうの特性に合わせた方法で育てていけば、初心者でもたくさんのぶどうを収穫できるはず。ぜひお気に入りの品種を見つけてご自宅で栽培し、甘い実の収穫を目指してみましょう。

 

【文・構成/D編集部】

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