モロヘイヤ

2024.01.22

主な産地と時期
7~9月  
主な産地 群馬、岐阜、東京、埼玉、愛知県

モロヘイヤを選ぶ

モロヘイヤとは

モロヘイヤは、中近東原産の緑黄色野菜であり、砂漠地帯でも生育する貴重な野菜として、エジプトでは5000年以上も前から栽培されています。“モロヘイヤ”とはアラブ語で“王様の食べる野菜”を意味しており、クレオパトラの時代から神秘の健康野菜として好まれてきました。とくにアラブ圏では主にスープとして古くから食されているようです。

モロヘイヤの特徴

モロヘイヤは若い葉や茎を食用とします。葉の形は一般的な木の葉型ですが、付け根の両側に赤く細いひげが一本ずつ伸びています。モロヘイヤのネバネバ成分は水溶性食物繊維で、粘膜を保護し、消化不良や食欲不振を防ぐ働きがあります。ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、カルシウム、β―カロテン、ビタミンB1、B2、B6が多く疲労回復に役立ち、まさに夏におススメの野菜です。

緑が濃く、葉が活き活きとしているものを選びましょう

葉の緑色が濃く鮮やかで、葉先がピンとしていて張りがあり活き活きとしているもの、切り口が黒っぽく変色していないものが良いです。茎は手で折れるくらいやわらかく、茎が太すぎないものを選びましょう。茎がかたいものは加熱してもやわらかくならず、口に残りますので食べないほうがよいでしょう。

モロヘイヤを保存する

生では鮮度が落ちるので茹でて保存

鮮度が落ちるにつれて葉が堅くなりますので、基本的には新鮮なうちにすべて食べきるようにしましょう。食べきらない場合、買ってきたら湿らせたキッチンペーパーなどでくるみ、ビニール袋などに入れて冷蔵庫の野菜室に立てた状態で入れておきます。長期保存したい場合は冷凍保存しておくこともできます。その場合は湯通しする程度にさっと茹で、水気をよく切って保存袋に入れ、できるだけ空気を抜いて冷凍します。

モロヘイヤを洗い、葉をちぎります。

穂先の葉も茎の付け根部分からちぎります。

それぞれ茹で時間が異なるので、茎だけ、葉だけ、の状態に分けます。

モロヘイヤの粘りと、茎のシャキシャキ感がおひたしに最適です。

モロヘイヤの豆知識

まさに野菜の王様のモロヘイヤ

さっと下茹でして食べますが、水溶性食物繊維を沢山含んでおり、加熱するとオクラと同じようなぬめりがでます。更に細かく包丁で叩くとドロドロになります。このぬめりは水溶性食物繊維で、モロヘイヤは量・質ともに非常に良質な水溶性食物繊維をもっています。水溶性食物繊維をたくさん摂るためには、やまのいもや納豆など、水溶性食物繊維を多く含む食材を複数組み合わせて調理すると、より効果的です。乾燥に強く、虫や病気がつきにくい等自生力の強い丈夫な植物ですので、一度植えると次々に脇から新葉が生えてきます。ただし、熟した実には有害な成分が含まれてしまうため食べることは出来ません。

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