キウイフルーツ

2020.10.13

時期:10 月~12 月
主な産地:愛媛県、福岡県、和歌山県

キウイフルーツを選ぶ

熟しているかをチェックの方法

熟しているかをチェックする時に、売り物なので絶対に「腹」の部分を押してはいけません。また、腹の部分では熟しているかどうかの確認は難しいということもあります。人差し指と親指で、キウイを縦に挟み、お尻の部分を少しだけ押すと弾力を感じることが出来ます。この弾力の度合いが熟しているかどうかを見分けるポイントとなります。すぐに食べないのであれば、固いままのものを購入して追熟させましょう。見た目では、表面がきれいである、傷みや傷がないものを選ぶということは言うまでもありません。

美味しいキウイの形は、タマゴ型ではなく、ジャガイモ型(平べったい)

よく目にするキウイの形はタマゴ型ですが、実は幅が広く、ちょっとつぶれた感じのジャガイモ型の方が、美味しいのです。このジャガイモ型のキウイを割ってみると、ジャガイモ型の方が、種が多いことが分かります。キウイは枝に生えますが、幹に近い部分は栄養や水分が豊富なキウイとなり、種も多くできます。キウイは木の幹から近い順に実がつくので、木に近いキウイはジャガイモ型のものが多いのです。そして中心の白い部分は甘い部分ですが、ジャガイモ型になると白い部分が多くなるため、甘い部分が増えます。また、甘味の元であるデンプンも増えます。実がパンパンに膨れ上がるため、キウイがジャガイモ型になるという訳です。

ジャガイモ型は甘味があふれている証拠です!!

キウイは、樹の上では熟しません

果物の追熟について、よく果物の甘さを表現するのに「樹で熟している(完熟させる)のが一番美味しい」と言いますが、キウイは、樹の上では熟しませんので、もぎたてスグには食べることが出来ません。(ただし、品種によって異なります)収穫した後も、そのままの状態では熟しませんので、農家の方がエチレンガスを使い追熟させます。購入してから追熟させる場合は、袋などにキウイとリンゴを一緒に入れ追熟させましょう。「つがる」「王林」「ジョナゴールド」はエチレンガスを放出しますが、「ふじ」「サンふじ」は、エチレンガスをほとんど出さないので注意してください。

キウイフルーツを保存する

追熟時の温度が高いと追熟が早く、低いと遅い

固くまだ熟していないものは、ポリ袋に入れ常温で置いておきます。急ぐ場合は、バナナ・リンゴと一緒に入れておくとエチレンガスの効果で早く熟します。食べ頃になった物は、乾燥しないようポリ袋に入れ冷蔵庫で保存します。もし同じ袋の中に傷んでいる物がある場合は、すぐに出して一緒にしないように注意してください。切ったキウイは、切り口より酸化、乾燥していきますので、切り口をしっかりとラップで包むか、ジッパー付きの保存袋やタッパーなどの密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存します。

完熟すると果肉部分の糖度は 14 度位になります。真ん中の白い部分は、最後に熟し 16 度まで上がります。白い部分は、デンプンが多いため、熟すと糖度が高くなります。縦に押すのは、白い部分が熟しているか確認するためです。

果肉が黄色くとても甘みの強い品種は、ゴールドキウイです。1 個で 1 日分のビタミン C 摂取推奨量を取れてしまうほど、ビタミン C が豊富です。実は日本人の味覚に合わせて作られた品種です。

「丹沢レッド」という神奈川県産のキウイフルーツ。「丹沢レッド」は果肉の中心にある種の部分が赤くなっており、酸味が少ないキウイフルーツとして人気を博しています。

日本での生産量の約 84%は果肉がグリーンでお馴染みの「ヘイワード」という品種です。身と皮の間に一番栄養がありますので、スプーンを皮と肉の間に入れて回すように剥がすと美味しく食べることができます。

キウイフルーツの豆知識

キウイの原産国は意外な国

キウイフルーツの原産地はニュージーランドと思ってしまいますよね?実は原産地は中国の揚子江近辺といわれています。中国ではかなり昔から存在していましたが、栽培はほとんど行われていなかったようです。20 世紀のはじめにニュージーランドに原種が渡り、品種改良が進んで世界中に広がることになりました。中国からニュージーランドに持ち込まれた際に原産国の名前をとって「チャイニーズ・グーズベリー」と呼ばれていましたが、ニュージーランドがアメリカに輸出する際に「チャイニーズ・グーズベリー」を改め「キウイフルーツ」と命名しました。名前の由来は、皮の柔らかい毛がニュージーランドの国鳥「キウイバード」に似ているということから来ています。原産地の名前が付けられていたのに、ニュージーランドの名前が定着するほど「キウイ=ニュージーランド」というイメージは世界中で定着しました。ところがニュージーランドはキウイの生産高世界一ではありません。1 位はイタリアです。2 位は原産国、中国。ニュージーランドは 3 位なのです。余談ですが、ニュージーランドの国鳥になっている「キーウィ」。飛べない鳥としても有名です。なぜにこの名前になったかといえば、繁殖期のオスが「キーウィ」と口笛のような大きな鳴き声で鳴くことから、ニュージーランドの先住民であるマオリ族が「キーウィ」と名付けたのだということです。

キウイの栄養

キウイはとても栄養価が高いフルーツです。ビタミン C、食物繊維、カリウム、葉酸、ビタミンE、アクチニジン、ポリフェノール、有機酸などなど多くの栄養があります。特に注目して頂きたいのは「食物繊維」です。食物繊維は 2 種類あり、水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けにくい不溶性食物繊維がありますが、キウイはこの 2 種類の食物繊維を含んでおり、キウイ 1 個で、食物繊維が多いと言われているバナナ 3 本分の食物繊維があります。

レインボーレッド

さぬきキウイ

ベビーキウイ

魁蜜(かいみつ)/アップルキウイ

甘うい

【ベビーキウイ】

ミニキウイや、さるなしとも言われています。 皮には少し酸味がありますが薄いので、全く気にならずに食べることができ、甘味が強いです。

【クリーミーみたか】
東京都三鷹市産のキウイフルーツです。名前の通り、クリーミーです。酸味も感じますが、しっかりと甘みもあり美味しかったです。

【東京ゴールド】
東京都小平市生まれのキウイフルーツです。平均糖度が15%~16%のすっきりした甘さで、酸味はほとんど感じません。果肉は柔らかく、レモンのようなドロップ型なのが特徴です。

【ゼスプリキウイ(ゼスプリグリーンキウイフルーツ、ゼスプリサンゴールド、ゼスプリレッド)】

巷で話題のゼスプリレッド と定番のゼスプリグリーンキウイフルーツ、ゼスプリサンゴールドを食べ比べました。 ゼスプリレッドは酸味が弱く、甘味を強く感じるキウイです。ほのかにベリーの風味も感じます。

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