この時期に栽培スタートできるおススメ野菜

2020.10.20

10月も下旬に入り、朝晩は少し寒くなってきました。この時期に栽培スタートできるおススメ野菜は「ホウレンソウ」です。

ホウレンソウは気温が低くなっても育ちやすく(0℃以下の温度にも耐えます)、寒さに当たるとどんどん甘くなるので、ぜひこの時期に撒いておくとよい野菜です。逆に暑さには弱く、生育が悪くなりやすいので、少し寒くなってきたこの季節におススメです。

 

露地でもプランターでもどちらでも育てることができますが、土壌の酸性が強いのは苦手です。日本に降る雨は弱酸性で、さらに雨で石灰(アルカリ性)が流れてしまうので酸性になりやすいと云われています。

そこでタネまきの2週間以上前に苦土石灰を全面に散布します。土壌酸度計がある場合はpH6~7に調整と良いです。

土壌酸度計は1分間土に差し込むだけで測定します。

ホームセンターなどに行くと、苦土石灰が売っています。消石灰やカキ殻も売っているので、迷いますよね。

苦土石灰は、苦土(マグネシウム)が入っているので一石二鳥です。消石灰は、農家さん(プロ)が使用されます。強アルカリ性なので家庭菜園には不向きです。カキ殻は、すぐに植え付けでき、追加で撒くこともできます。効き目はものすごくゆっくりで初心者向きです。

苦土石灰

カキ殻

そしてホウレンソウの種ですが、大きく分けると2種類の種があります。堅い殻に覆われている種と、堅い殻を取り除いたネーキッド種子や、特殊処理されたプライマックス種子と呼ばれる種です。

ネーキッド種子やプライマックス種子はそのまま植えることができますが、堅い殻に覆われている種は種の袋にも「種は一晩水に浸けてからまく」と書かれています。それはホウレンソウの種には発芽抑制成分があるので、その成分を水で溶かし流すためです。そして種まきの前に、あらかじめ少し発芽させておくと、成育にバラツキもでないので効果的です。

今年のホウレンソウは2種類の方法で播種しました。1つは、一晩浸けずにそのまま播種する方法、もう1つは一晩浸けるが芽出しはせずに播種する方法です。

 

果たして、結果は吉と出るか、凶と出るか。

一晩浸けずにそのまま播種。

堅い殻に覆われています

一晩浸けていたホウレンソウの種。

底に沈む種はきちんと中身が入っているので、発芽率が良いと云われています。

一晩浸けていた種をあえて芽出しをせずに播種します。

発芽にどれくらいの差が出るのか実験です。

関連する記事