『生きる術』

2020.12.11

野菜は虫に食べられないようにするため、自ら苦みの成分を出したりして防衛しています。
それが「アク」とよばれるものだったりするのです。
魚の世界ではもっと分かりやすい「自己防衛」が行われています。

自己防衛

魚の世界では小さな魚は、より大きな魚に食べられる食物連鎖の世界です。
だから食べられないように自己防衛をしています。

有名なところでは、ハリセンボンは、海水を飲み込み体を膨らませて、体中にあるトゲを立て食べられないように身を守ります。
タコやイカもスミを吐いて逃げますよね。

イワシ

「魚偏」に「弱い」と書くイワシはどのようにして身を守るのか知っていますか?
イワシは大きな魚に食べられるような危険な状態になると、自らウロコが取れます。
イワシは集団で泳ぐ魚ですので、集団で一斉にウロコが剥がれ、大量のウロコが海でキラキラと輝き、それが目くらましとなり食べようとする魚から逃れます。

漁で獲ったイワシにもあまりウロコが付いていないのは、自らウロコを剥がしているからなのです。

関連する記事