仙台曲がりねぎ

2021.01.26

「曲がりねぎ」は一般的な「まっすぐなねぎ」とどう違うのか?

宮城県の伝統野菜「仙台曲がりねぎ」は、大きく曲がった形をしているのが特徴です。
これは自然に曲がっているのではなく、曲がるように育てられています。

「曲がりねぎ」発祥の地とされている仙台市宮城野区岩切地区は、地下水の水位が高くにあり、水はけが悪く土に湿度が高いため、ねぎをはじめ野菜全般に水分が多く入り、根腐れしやすい土壌でした。
特にねぎは地中深くまでねぎができず、深く伸びないので、白い部分が少ないねぎになってしまいます。

「やとい」という栽培方法

明治時代に「やとい」という独特の栽培方法が生まれました。
一般的なねぎの栽培では成長に合わせて土を寄せていき、白い部分を増やしていきますが、この「やとい」では、ある程度育ったねぎを一度抜き取り、傾斜を付けた土の上にねぎを寝かせ、土をかぶせるという方法です。

ねぎは寝かせられた状態から、太陽に向かってまっすぐ上に伸びていこうとするので「曲がりねぎ」になります。

 

曲げることでねぎにストレスがかかり、柔らかくなり、甘くなります。
特にカーブしているところが美味しいです。

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