宮城県 ご当地野菜・果物

2023.02.03

仙台茶豆

仙台平野では古くから枝豆の栽培が盛んでした。宮城県には「仙台ちゃ豆」「気仙沼茶豆」というブランド枝豆があり、香りが高く、甘みが強いです。茶豆は、さやに生えている産毛と、薄皮が少し茶色いのが特徴です。気仙沼茶豆は、気仙沼地方の在来種といわれている五葉茶豆で、一般的は1枚の葉に3枚の小葉がつくところ、5枚の小葉がつく茶豆です。

宮城の郷土料理 ずんだ餅

宮城県の郷土料理、すりつぶした枝豆をあんにして作る餅「ずんだ餅」。「ずんだ」の語源は、豆を潰す意味の「豆打(ずだ)」や、豆を打つ音「ずんだ(豆ん打)」からきているなど諸説あります。宮城県では餅を食べる機会が多く、ずんだ餅の他に、あんこ餅、しょうが餅、えび餅、納豆餅、くるみ餅、ごま餅なども食べられます。

ころ柿 (干し柿)

丸森町・白石市等で生産が盛んに行われています。

地元では「ころ柿」と呼ばれ、初冬に農家の軒先を飾るオレンジ色に輝く風景はこの地域の風物詩です。

丸森町特産の「ころ柿」は、皮をむいた柿の実を1本の長いひもに取り付け、天日と寒風にさらし、一ヶ月の間じっくりと乾燥させます。木枯らしが吹くとても寒い所に干して作る柿という事から「枯露柿」、柿を乾燥させる時、柿全体に太陽光と風が当たるよう、適当な間隔をあけ、コロコロ位置を変えることから「ころ柿」ともいわれています。「あんぽ柿」は柿の水分量が元の50%くらいまで干しますが、「ころ柿」は柿の水分量が元の25%くらいになるまで干すことで、柿の濃厚な風味と甘さを楽しむことが出来ます。

そら豆

宮城県のそら豆生産量は全国でも上位です。中でも柴田郡村田町は県内でも有数の出荷量を誇ります。東京の市場などに出荷され、遅出し産地の「終わり初物」として珍重されています。出荷の最盛期を迎える6月には、道の駅村田を会場にそら豆祭りが開催され、毎年人気を博しています。

つるむらさき

宮城県の「つるむらさき」生産量は全国トップクラス、蔵王町を中心に仙南地域で広く栽培され、葉物野菜の少ない夏に旬を迎えます。つるむらさきには赤茎種と緑茎種の2種類がありますが、名前の由来にもなった茎やツルが紫色の赤茎種よりも、食べやすい緑茎種を見かけることが多いです。βカロテンやビタミンC、カルシウム、マグネシウムなど栄養が豊富で、熱を加えると出てくる独特のぬめりは、免疫力を高める効果が期待でき、コロナ禍の今、注目されている野菜のひとつです。お浸しや和え物はもちろん、豚肉と炒めものや天ぷらにも合います。

みょうがたけ

紅色の色付けが難しい

「花みょうが」だけでなく、「みょうがたけ」も食べてみて下さい

「みょうがたけ」と言えば、宮城。主産地は名取市下余田地区です。一般的につぼみを食べる「花みょうが」をイメージされるかも知れませんが、これは茎(正確には、茎ではなく偽茎と言われる葉鞘) に光を当てないよう軟白栽培を行い、茎を食べる「みょうがたけ」です。栽培にはとても時間が掛かり、収穫まで1年半もかかります。鮮やかな紅色とみずみずしい食感、生で食べると風味だけでなく歯触りも楽しむことが出来ます。生ハムで巻いたり、味噌とマヨネーズを合わせたものをディップしたり、サラダに入れたり、味噌汁にも合います。

フサスグリ

甘酸っぱくて酸味が強いので、ジャムにしました。

ペクチン含有量が多いのでジャムやゼリーにするのがおすすめです。

フサスグリは、栗原市花山地区でわずかに栽培されている果実です。英語では「レッドカラント」と呼ばれます。原産地のヨーロッパではジャムなどに加工されることが多いです。果実の色が赤色のものをアカスグリ、白いものをシロスグリといいます。黒色のクロスグリ(カシス)とは別種になります。

芋煮会

里芋、豚肉、味噌味(仙台味噌) ネギ、人参、大根、こんにゃく、ごぼう、白菜、きのこ類、豆腐が定番。

河原などで鍋料理を作って食べる行事で、仙台の秋の風物詩です。

凍り豆腐

岩出山凍り豆腐は、岩出山地域を代表する冬の味覚です。

岩出山凍り豆腐は、平成30年8月6日、農林水産省よりGI(地理的表示)に登録されました。

岩出山「凍り豆腐」は、厳しい寒さを利用して作る伝統の保存食です。凍らせて熟成させた豆腐をいったん水につけて解凍し、水分をしぼって再凍結させます。二度凍結させることで、弾力があり崩れにくく、滑らかな舌触りのきめ細かな豆腐に仕上がります。

関連する記事