サクラエビ (桜海老)

2024.02.26

旬:3月~6月 10月~12月
主産地:静岡県

サクラエビ (桜海老)を選ぶ

サクラエビは100%静岡県駿河湾産

サクラエビは駿河湾、相模湾、東京湾にいますが、大半のサクラエビは駿河湾にいます。相模湾、東京湾では数が少ないので、漁獲が認められているのは駿河湾だけになります。港も焼津市の大井川港、静岡市の由比港のみで、自治体からの許可証を持つ船だけしか漁をすることはできません。

「サクラエビ」名前の由来

春の時期に獲れるから、 桜の色に由来しているなど諸説ありますが、体色が桜の花のように透き通ったピンク色に見えることに由来するのが通説となっています。由比港で獲られたサクラエビは「由比サクラエビ」、大井川港で獲られたサクラエビは「駿河湾サクラエビ」といいます。

サクラエビは「夜の宝石」?

サクラエビは体長4cm程度で、海中では透明ですが、空気に触れると桜色に変わります。また154個の発光体を持ち、発光体は全て腹側についています。それはサクラエビが光を嫌い、夜間浮上してオキアミを捕食するので、浮上した際に敵から影が見えにくくするためだといわれています。

サクラエビ (桜海老)のおいしい食べ方

生サクラエビを活かした丼や「沖あがり」は食べてみる価値ありですよ

生のサクラエビを使った丼、かき揚げなどが定番ですが、最近はサクラエビを使ったパスタやピザも増えています。また漁師が食べ始めたすき焼き風の「沖あがり」も人気で、県外からそれを目当てに訪れるほどです。「沖あがり」とは、昔は朝方まで漁を行っていたので、その労をねぎらい、お酒とともに船員に出された伝統の鍋料理です。サクラエビの「すき焼き」風な鍋料理です。 生のサクラエビをねぎや豆腐とすき焼き風に煮ます。生のサクラエビをたっぷり加えて食べるのがポイントです。

富士山を背景に東京ドーム約2個分の敷地がピンク色に染まります。この景色は、年2回の漁期だけ見ることができます

JR由比駅前に旧東海道でもある「由比桜えび通り」があります。すぐ近くには由比漁港があるため、サクラエビを扱う魚屋が建ち並んでいます

サクサク感と香ばしさのある、サクラエビのかき揚げ。サクッとした食感を出す為に衣を少なめにする事がポイントです

しらすが有名な田子の浦漁協食堂では、サクラエビが獲れる時期限定で、生しらすと生サクラエビの「日本一丼」を食べる事が出来ます

サクラエビ (桜海老)の豆知識

春のサクラエビと秋のサクラエビは、どちらが美味しい?

サクラエビ漁の始まりは、1894年(明治27年)と古く、120年以上の歴史があります。当時の漁師がアジ漁に出かけ、富士川河口沖に仕掛けたカンタ(浮樽)を積み込むことを忘れてしまい、そのまま網を入れてみたところ、意外にも多くのサクラエビが偶然にも獲れてしまったということがはじまりといわれています。実際にはそれ以前、江戸時代にもサクラエビは獲られていたようですが、漁法がわからず本格的にサクラエビ漁は行われていませんでした。サクラエビが駿河湾で多く獲れるのは、富士山をバックに富士川、大井川、安倍川から清流が駿河湾に流れ込み、豊富なプランクトンがあるからです。サクラエビは春漁と秋漁の年2回です。春漁で獲れるサクラエビは成長しているので殻が硬くなっていますが、身には旨みが詰まっています。かき揚げに向いています。サクラエビは夏に産卵をするので秋漁のサクラエビは小さく、殻が柔らかいので生サクラエビで食するのがおススメです。毎年5月3日(祝)に行われる「由比桜えびまつり」は、毎年約7万人が来場する一大イベントです。こちらも行ってみる価値ありですよ。

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