和歌山県の野菜・果物
2023.03.17
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県の大部分が山岳地帯で、果樹の生産が多いです。江戸時代から続く、みかん、柿、梅の大産地でいずれも生産量は日本一で、特に紀州梅が有名です。梅雨期に収穫し、8月に一粒一粒丁寧に天日乾燥してつくります。粒が大きく、果皮が薄い南高梅の梅干しは最高級です。
協 力 : 和歌山県 農林水産部 食品流通課
画像協力 : 和歌山県 農林水産部 食品流通課
画像協力 : 北山村役場 地域事業課
画像協力 : 公益社団法人 和歌山県観光連盟
柿
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日本一の生産量を誇る柿は、主にかつらぎ町、紀の川市など紀の川流域を中心とした地域で栽培されています。
6月のハウス柿から中谷早生、刀根早生、平核無(ひらたねなし)、富有、紀の川と続きます。もとは甘柿の栽培が多かったですが、脱渋技術の改良があり、刀根早生、平核無などの渋柿の栽培が中心になりました。
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紀の川柿
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品種ではなく、平核無が色づき始める前に、固形アルコールの入ったビニール袋をかぶせ、樹になったまま脱渋したものです。樹で完熟させることで、より甘みが強くなり、サクサクした食感になります。タンニンが固まった黒い果肉も特徴です。
串柿
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かつらぎ町四郷は、正月の祝いものとして使われる串柿の里として知られています。一本の串に10個の柿をさし、「いつも にこにこ(2個2個) 仲むつ(6つ) まじく」と家族円満の願いをかけているといわれています。
みかん
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石垣を組んだ階段型の畑は、地崩れを防ぎ、石による保温効果、光の反射効果がある。
みかん栽培に適した一大産地、和歌山県。特に県中央部にある有田地方はみかん栽培400年の歴史があります。いち早く温州みかん栽培を始め、東京へ出荷しました。全国に人気が広がるきっかけをつくったのが、有田の温州みかんです。江戸時代の豪商、紀伊國屋文左衛門がみかん船で江戸にみかんを送ったことから、「紀州蜜柑」として全国に知られましたが、紀州蜜柑は、別名「小みかん」ともいわれ、温州みかんよりも小さく種があるみかんです。
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有田むき(和歌山むき)はスジが取れやすく、とても食べやすいむき方です。
南高梅
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全国の梅の6割が和歌山県で栽培されています。南高梅は代表的な品種で、粒が大きく肉厚です。果肉はやわらかく、皮が薄いのが特徴です。日光に当たったところが紅くなるのも特徴です。南高梅が栽培されるようになったのは戦後で、梅の品種統一を図るため、地域で栽培されていた品種の調査が始まり、風土に適した品種として選ばれたのが母樹となる高田梅でした。調査に協力したのが南部高校だったことから、「南高梅」と名付けられ、広域に渡る栽培が始まりました。
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みなべ町の梅の収穫量は、全国の収穫量の約3割。日本一の梅の町です。
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完熟して自然に落ちてくる実をそっと受け止め収穫する、完熟梅のネット収穫風景。
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梅の天日干し
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梅干し
桃
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「あら川の桃®」の登録商標を持つ「白鳳」。
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紀の川市の安楽川(あらかわ)郷は、気候条件と京阪神市場にも近い立地条件もあり、「あら川の桃」として全国有数の桃の産地となりました。紀の川市生まれの極早生桃3姉妹、「竜門早生」「桃山白鳳」「長田白鳳」が有名です。
「竜門早生」
露地早生の中で、もっとも早く食べることが出来る早生種です。紀の川市で収穫され、主に関西地方に流通します。甘さはやや控えめですが、ジューシーな桃です。
「桃山白鳳」
旧桃山町で発見された品種で、早生種です。肉質は緻密でとろける舌触りで、ジューシーです。甘みもあり、優しい酸味もあり、あっさりした桃です。
「長田白鳳」
紀の川市の長田地区において発見された「白鳳」の枝変わりです。大玉で、果肉は滑らかな食感で、渋み、酸味は少なく甘さが際立つ桃です。
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ひとつひとつに袋掛け。桃の品種に応じて掛ける袋の種類も変わります。
ぶどう山椒
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生産量、日本一で、シェア7割以上です。山椒の中でも粒が大きく、実がぶどうのようなことから、この名前が付きました。生果用、香辛料として利用されます。地元湯浅特産のしょうゆ、しらすと煮炊きした「ちりめん山椒」は絶品です。主産地は有田川町(旧清水町)や紀美野町です。生実は5月中旬から下旬に収穫され、乾(ひ)は7月初旬から8月下旬に収穫されます。
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実山椒
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干山椒
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粉山椒
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ぶどう山椒 発祥の地、和歌山県は日本一の生産量を誇ります。
はっさく (八朔)
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はっさく(八朔)は広島で発見された品種ですが、和歌山県が全国の7割のシェアを占める生産県です。口の中でプチッと弾ける食感、ほどよい甘さとスッキリした酸味、はっさく特有のほのかな苦味がクセになる柑橘です。
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日本一の産地である紀の川市の「紀の川はっさく」
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樹上で越冬し熟成させる「さつき八朔(木成り八朔)」はジューシーで糖度が高く、酸味や苦みが抑えられた八朔です。
いちじく
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和歌山県は、収穫量トップクラスのいちじく産地です。紀の川市、和歌山市、岩出市、海南市、かつらぎ町は、年間を通じて温暖で、日照時間も多く、天気や湿度が安定しており、降水量も少なくいちじくの栽培に最適な地域です。プチプチとした食感と高い糖度のいちじくは、おいしいだけでなく、美容と健康にも良い果物です。
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うすいえんどう
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明治時代中期に大阪府羽曳野市の碓井地区にアメリカから導入された物を、和歌山県でも導入して大正時代から栽培し始めたといわれます。サヤをとって、中の未熟な実だけを食べる「実えんどう」で、グリーンピースと比較して粒が大きく、ホクホクとして甘みがあります。
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新しょうが
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砂地土壌で栽培される
和歌山市の河西、布引、小豆島の砂地地帯を中心にしょうがの栽培が行われ、生産量は全国トップクラスです。砂地土壌で栽培するので、ストレスなく大きくきれいな形で育ち、みずみずしい新しょうがになります。
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しょうが甘酢漬け
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しょうが炊き込みごはん
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しょうが佃煮