メバル (眼張) 

2024.02.27

旬: 4月~6月
主産地:日本各地

メバル (眼張)を選ぶ

春を告げる魚

メバルは日本中でとれる代表的な近海魚です。大きな目が張り出して見える事から「眼張」、飛び抜けて視力が良い事から「目張る」とも書かれるメバル。早春の海釣りの代表的な魚でもあり、「目春」や「春告魚」とも呼ばれています。視力がすごく良いので夜釣りの対象魚となっていますが、活きたエビを餌にすると日中でも大丈夫です。種類としてはアカメバル、クロメバル、シロメバルの3種類に分けられ、他にウスメバル、エゾメバル、トゴットメバルなどがあります。

体表がハッキリとしているメバルを選びましょう

メバルを選ぶときは目に濁りが無く黒く澄んでいるもので、身に光沢や張りがあり、17~18cm前後位のものが脂の乗りもよく美味しいです。鮮度が落ちると体表の色がぼけてきますので、色が鮮やかではっきりしているメバルを選ぶようにしましょう。関東より北ではクロメバルが、関西方面ではアカメバルが多いです。アカメバルより、クロメバルのほうが脂は乗っていて美味しいといわれています。

メバルは産卵ではなく出産します

最新の図鑑に「メバル」という魚は載っていません。今までは「メバル」一種類にまとめて分類されていましたが、2008年、DNAによってアカメバル、クロメバル、シロメバルの3つに分けられました。色だけで見分けるのではなく、胸ビレの軟条数でも見分けられ、もちろん個体によって異なる場合もありますが、アカメバルが15本、クロメバルが16本、シロメバルが17本です。また、メバルは卵胎生なので、卵ではなく、稚魚を産みます。卵をお腹で孵してから放出するのです。

メバル (眼張)のおいしい食べ方

煮付けの際は、丸ごと煮付けましょう

身がやわらクセのない淡白な味で、小骨も少なく食べやすい白身魚です。身離れが良く、頭から出汁が出るので丸ごと煮付けにするのがおススメです。特にアカメバルは皮が柔らかいので煮付けが合います。活け締めされているクロメバルであれば刺身でも大丈夫です。クロメバルはパリッと香ばしい弾力がありますので、焼き魚でも旨さを堪能できます。小さなメバルは丸ごと唐揚げや南蛮漬けにしても美味しいですよ。タンパク質・ビタミンE・カルシウムなど、アンチエイジングや動脈硬化予防に期待される栄養もある魚です。

頭から美味しい出汁がでますので、煮付けは一匹丸ごとで

皮がパリっと。メバルは西京焼きにしても合います

刺身でも熟成させることで旨みが増し、美味しく頂けます

ニシン、サヨリ、イカナゴ、サワラ同様、春告げ魚のメバル

メバル (眼張)の豆知識

呼び名がいろいろのメバル

アカメバルの別名は「金メバル」「沖メバル」、シロメバルは釣り人の間では「青や青地」と呼ばれています。一般的に「メバル」といえば、赤っぽいウスメバルのことです。クロメバルは「本メバル」。ウスメバルは春のタケノコが美味しい季節によく釣れることからタケノコメバルと名付けらたそうですが、「タケノコメバル」を正式名称とする別の近縁種があるなど、メバルの名前は非常に紛らわしいです。

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