私はこの春、新たな学びの環境へと進みました。
2026.04.05
この三年間、高校に在学しながら、地方自治体や企業と一緒に、野菜・果物のPR、野菜摂取量の向上、家庭園芸の推進、食育、そして食を通じた地域活性に取り組んできました。現場での実践を重ねる中で、「食は単なる栄養補給ではなく、地域の価値そのものを伝える力を持っている」という確信を得ました。
これからの4年間、私はこの活動をさらに発展させ、野菜の普及にとどまらず、日本の食文化そのものを次世代へつなぐ取り組みに力を入れていきます。
私が目指すのは、野菜摂取が自然に実現されると同時に、地域ごとの食文化が持続的に継承される社会です。
現在、日本では1日350g以上の野菜摂取が目標とされていますが、実態としては十分に達成されていない状況が続いています。この課題の背景には、「食そのものへの関心の低下」が一つの原因であると私は考えています。
その意識を変えるためには、単に「健康に良い」と伝えるだけでは不十分です。
食を「文化」として再認識し、「知る・味わう・体験する」という流れをつくることが重要だと思います。
しかし今、地域固有の食文化は、流通や生活の変化の中で埋もれつつあるとも言われています。だからこそ私は「守る」だけでなく、「活かしながら残す」仕組みをつくりたいと考えています。
ふるさと納税や流通、教育、観光と連動させながら、地域の食文化を継続的に発信・体験できる仕組みの構築や、「その地域でしか味わえない価値」を可視化し、食文化と地域農産物を結びつけた発信など、単発のPRで終わることなく、持続的な価値創出へとつなげていきます。
私がこの学びの環境を選んだのは、食文化を個別に学ぶのではなく、社会全体の仕組みを捉え、俯瞰的に学び、実装していきたいと考えたからです。食は、健康、教育、地域経済、環境と密接に関わる分野であり、それらを横断して取り組む必要があると考えています。私はこれから、学びと実践を往復しながら、食の価値を社会に実装していきます。
野菜摂取量350gという目標の先には、健康だけでなく、地域の誇りや文化の継承があります。
その未来を実現するために、企業や自治体の皆さんとともに、新しい食の価値を創り続けていきたいと考えています。
それが、これからの私の使命であり、決意です。
2026年4月5日
野菜ソムリエプロ
緒方湊



