アボカド

2020.09.11

※主に市場流通しているものは輸入品が多く通年出回る
旬   周年
産地  メキシコ アメリカ ニュージーランド

※国内産
旬 10月~1月
産地 和歌山県 愛媛県 沖縄県 静岡県

アボカドを選ぶ

ヘタと実の隙間のないものを選びましょう。

アボカドの美味しさはあの脂肪分です。きちんと熟成されることによって中身の水分が飛び脂肪分が増します。これを見分けるにはヘタと実の隙間を確認します。

ヘタと皮の間に隙間や空間がないアボカドを選びましょう。たまにヘタが取れているのが売られていることがありますが、穴が空いておらず空気が入らなさそうであれば問題ありません。

また、ヘタ周りを少し押して柔らかくなりすぎているようなら、中が酸化して黒くなっているかもしれませんので、選ぶ際に気をつけてください。

基本的に黒づく頃が食べごろです。

アボカドは熟すにつれて濃い茶色になったり黒く色づいてきます。黒に近い深緑になっていればまず食べ頃ですが、お店で買う場合は少し緑っぽいものを購入して家で追熟してみても良いです。黒ければ黒いほど良いというわけではなく、食べ頃になってから長時間経ったものは、皮にハリがなくなっていたり、しわができていたりします。皮は凸凹しているものよりも、つるつる艶のあるものを選ぶようにしましょう。アボカドは通年輸入されているので旬はないともいえますが、7月~8月になると、食感もネットリとし、よりまろやかでクリーミーな味わいが楽しめます。

アボカドを保存する

アボカドの保存温度は、8~12℃。実はとっても繊細な果実です

温度が27℃以上、または5℃以下になると傷みやすくなってしまいます。熟していないものは、常温で保存。熟してからは冷蔵庫や野菜室で保存するようにしましょう。

切ったアボカドを半分保存する場合は、種付きの方の皮を剥かずに保存します。その際は、切り口にレモン汁やオリーブオイルをかけてぴったりとラップをして冷蔵庫で保存します。

その場合も5℃以下にならないように気をつけてください。

スライスしたものも、レモン汁やオリーブオイルをかけて、ラップをするかタッパーに入れ、密封して冷蔵保存しましょう。

包丁を縦に入れ、種の周りを一周させて切れ込みを入れる

種に包丁の歯の角を刺し、包丁をまわして種をとる。

果肉が空気に触れると色が変わるので、切り口にレモン汁、またはオリーブオイルをかけ変色を防ぐ。

使いかけは種をつけたまま保存すると変色を多少防ぐことができる。切り口にピッタリとラップをし、冷蔵保存する。

スライスしたアボカドの表面が変色(褐変)するのは、ポリフェノールによるものです。
レモン汁やオリーブオイルがなくても、600wで15秒程度ラップをかけずチンしても変色を防ぐことが出来ます。
そうすることでアボカドに含まれる酵素が壊れるので変色を防ぐことが出来ます。

アボカドの豆知識

和名はワニナシ

英語では「avocado」と書きますが、別名「alligator pear」とも書きます。訳すとワニの梨、和名はそのままワニナシ(鰐梨)となりました。果皮がワニの肌に似ていて、形や実のなり方は梨のようだという理由からのようです。

美味しいだけではない

「森のバター」と言われ、その濃厚な風味はマグロのトロに似ていると評されるアボカドですが、美味しいだけではありません。なんと「世界一栄養価が高い果実」としてギネスブックに認定され、タンパク質、ビタミンB、ビタミンE、ミネラルなど栄養が豊富です。

特に食物繊維はごぼう1本分にもあると云われています。

果実なのに脂質が

アボカドというと、濃厚な味と、あの脂質です。果実なのに脂質が全体の20%あります。その脂質ですが、なんと脂質の大半は植物性不飽和脂肪酸のリノール酸やオレイン酸です。リノール酸には血中中性脂肪を下げる作用があるといわれています。また、オレイン酸には、血中コレステロールを正常にする働きがあります。動脈硬化などの成人病を予防する効果が期待できます。

アボカドが固い場合、逆に柔らかい場合

購入したアボカドがまだ少し固いかなと思ったら、紙袋と果物を用意します。果物はリンゴ・キウイ・バナナ・メロンなどのエチレンガスを出す果物です。これらの果物とアボカドを一緒に紙袋に入れておくと、エチレンガスの作用で追熟が早く進みます。触った時に、弾力のある柔らかさを感じたら食べ頃です。逆に柔らかい場合、形を重視するメニューはせずに、マヨネーズと和えてディップソースにしたり、ポテトサラダに混ぜたりして活用しましょう。アボカドは美容には欠かせないビタミンEが豊富に含まれているなど、抜群の栄養バランス食材です。

アボカドは1000種類ある

アボカドには1000種以上もの品種があると言われていますが、輸入されているアボカドの品種のほとんどが「ハス」という品種です。日本国内で販売されているアボカドの99%は輸入で、日本では和歌山県や愛媛県などで生産されています。

色が黒く変わらない品種の完熟サイン

ヘタと実の間に隙間が出来たら、完熟のサインです。

いろいろな種類

【グリーンスキン】 愛媛

ベーコン種のアボカド。「グリーンスキン」といって、完熟しても緑のままです。皮が薄く、非常にクリーミーで濃厚な味わいのアボカドです。

【ピンカートン】 愛媛

ピンカートンは熟しても果皮が緑色のままで黒くならないアボカドです。味は濃厚で滑らかな舌触りです。オリーブオイルと少しの塩だけで美味しいアボカドです。

【ベーコン種】(左・右) 沖縄  【ハス種】(中) 沖縄

【ベーコン】
熟しても果皮の色が変わらない種類です。完熟したかどうかを見分けるのは、ヘタの部分が隆起しているかどうかを確認します。ベーコンは油分が濃く、とてもクリーミーで旨みがあります。

【ズタノ】
ベーコン同様、熟しても果皮の色が変わらない種類なので、完熟したかどうかは、ヘタの部分の隆起を確認します。ズタノの味はジューシーであっさりしています。滑らかな舌触りも特徴です。

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