エシャレット

2020.11.29

時期:6 月~10 月
主な産地:茨城県、静岡県、千葉県

エシャレットを選ぶ

エシャレットとは、若採りのラッキョウのこと

ラッキョウを軟白栽培したものがエシャレットです。味は一般的なラッキョウと比べると香りやクセが少ないので、生のまま食べることができます。エシャレットはネギの仲間なので茎が付いた状態で売られており、茎の部分も食べることができます。浜松市の海岸砂地地帯はエシャレット発祥の地と言われています。6 月頃最も多く出回りますので、一度売り場をのぞいてみて下さい。

エシャレットとエシャロット

エシャロットは、シャロットあるいはベルギー・エシャロットとよばれる小タマネギの一種で、フランス料理には欠かせない素材です。名前は似ていますが、エシャレットとは全くの別物です。エシャレットは「根ラッキョウ」なのですが、根ラッキョウという名前では売れないだろうということで、ヨーロッパの「エシャロット」に似ていたことから名付けられたそうです。

エシャレットは球根(鱗茎)が大きく成長しているものを選ぼう

エシャレットとエシャロットは見た目や味などに違いはあるものの、同じネギ属ですので、栄養は似ています。両方ともアリシンが含まれているので、殺菌作用を持ち、血行促進や血栓予防などの効能があります。ビタミン B1 と結合すると「アリチアミン」となってビタミン B1 の吸収を高めます。エシャレットは大量に食べるとお腹を壊すので、食べすぎないように注意しましょう。

エシャレットを保存する

土付きならば 5 日、洗っている物は 3 日以内に食べましょう

乾燥を防ぐため新聞でくるみ、ビニール袋かポリ袋に入れ、風通しの良い冷暗所か冷蔵庫の野菜室で保存します。日光に長く当てると白い部分が変色してしまいますので、使う分だけを取り出し利用しましょう。段々と風味が落ちますので、5 日程度を目安に食べるのがおススメです。洗ってあるものは、葉を切り落とし 3 日以内に食べるようにしてください。

茎や葉の部分は、天ぷらやかき揚げなどで食べるとおいしくいただけます。葉は茹でて味噌や酢と混ぜ、ぬた和えも OK。

生食用に栽培されているものがほとんどで、シャキシャキとした歯ごたえが特徴です。味噌やマヨネーズと相性も良いです。
若いうちに収穫しているので、身は柔らかいのに、パリッした歯ごたえ。たっぷりの水分を含んでいるので、みずみずしい味わいです。

エシャロットは、タマネギをやや小さく、細長い形にしたような感じで「ベルギーエシャロット」と呼ばれ区別されています。

エシャレットの豆知識

便秘解消に良い胆汁酸を大腸まで運んでくれる作用があります

エシャレットは軟白栽培された「ラッキョウ」です。軟白栽培をすることにより、肉質がやわらかく色が白くなりエグミが少なく香りが良くなります。普通のラッキョウだと、風味も辛みもかなり強烈で生で食べることは難しいですが、エシャレットは生食できます。もし、風味が苦手な方は新鮮で、小ぶりのものを選ぶと風味が少し緩和されます。辛味を好む方は鹿児島県産を、辛味が少ないものを好む方は徳島県、鳥取県産のエシャレットがおススメです。

イメージとしては、沖縄の「島ラッキョウ」です

イメージとしては、粒が小さく生で食べることのできる沖縄の「島ラッキョウ」に似ています。しかし、「島ラッキョウ」は沖縄の島尻マージという琉球石灰岩が風化して赤くなった土壌で育てているので一般的なラッキョウに比べ辛みや臭いはキツイです。エシャレットは水はけのよい砂地や火山灰地が栽培に適しているので、日本三大砂丘のひとつ「中田島砂丘」がある浜松遠州灘で栽培が始まったのが最初といわれています。

生だとちょっと辛いと感じる方は

生で食べることが出来ますが、生だとやはり少し辛いと感じる方、僕もそうです。その場合は!!

オリーブオイルでさっと他の野菜と一緒に炒めると良いです。さっと火を通すだけでも甘味が出て、食感も残っていますので美味しくいただくことが出来ます。もう少し加熱するとトロッとした食感と甘みが出てきますので、てんぷらやギョウザに入れたりもします。

茨城県行方(なめがた)市産

エシャレットは、ラッキョウを軟白栽培して若いうちに収穫したものです。 この時期のエシャレットは葉から根まで全部食べることが出来るので、ぜひ一度食べてみて下さい。

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