ほうれん草の根元の赤い部分を捨てていませんか?

2021.01.02

ほうれん草といえば、ビタミン、ミネラル豊富な緑黄色野菜の王様です。
葉先にはビタミンが多く、栄養の通る根元の部分はミネラルやポリフェノールもたっぷりあります。

ほうれん草の栄養といえば「鉄」

ほうれん草の栄養素といえば、「鉄」のイメージがありますが、皆さんのイメージはいかがですか?

ビタミンC、βカロテンなどの栄養もありますね。ほうれん草は栄養が豊富な野菜の1つです。

「鉄」は赤血球の成分で、血液中の酸素を全身に送り届ける役割があり、美肌づくりには欠かせない栄養素です。

美肌というと「コラーゲン」のイメージがあるかと思いますが、実はコラーゲンの材料のひとつが鉄なのです。

鉄は吸収されにくい栄養素ですが、鉄を吸収してくれるビタミンCと一緒に摂ると効果がアップします。また、

肉の良質なタンパク質が鉄の吸収をサポートするので、お肉との相性もバッチリです。

ほうれん草の根元の赤い部分を捨てていませんか?

切り落としてしまいがちな赤い部分ですが、骨の形成に重要な「マンガン」が豊富に含まれています。

甘みもあるので一緒に刻んで食べましょう。

茹でると栄養素がすべて流れてしまう?

結論からお話ししますと、栄養素がすべて流れ出てしまうわけではないです。

確かに茹でることで「水溶性ビタミン」のビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、カリウムなどが流れ出ます。

が、1分程度の茹で時間ではさほど減らないことが実証されています。

ほうれん草の根元(赤い部分)に熱が入りやすいように切れ込みを入れ、1束そのままではなく、小分けして茹で時間を短縮したりするように一工夫をすると良いです。

なぜ茹でるのか?

アク抜きはシュウ酸を除去するために必要

ほうれん草のアク抜きは、カルシウムと結合し結石などを作る「シュウ酸」を除去するために必要です。

シュウ酸は水に溶けやすい性質があるので下茹でし、最後に流水で流します。

電子レンジでアク抜きを行う方法もあります。

茹でたときに比べ、ビタミンCやβカロテンなど流出するのを防ぐことができるのですが、シュウ酸が溶ける水が無いので、事前に泥の付いている根の部分をきれいに洗い流し、チンする前にほうれん草を水に10分程度さらしておく必要があります。さらしている間はやはり栄養が水に流れてしまいます。

どちらのやり方が正解ということはないと思いますが、ほうれん草だけの栄養で食事が完結するということではないので、いろいろな野菜で栄養を補完しながら、自分に合うやり方を見出すのが良いと思います。

 

関連する記事