愛媛県の地野菜・伝統野菜

2023.02.25

画像協力 : 松山市農水振興課

絹かわなす

「絹かわなす」は在来品種として、西条市内の限られた地域で継承されてきた20センチ前後、350グラムの大型なすです。絹のように光沢のある滑らかな薄い皮を持ち、果肉はほのかに甘く食感も滑らかです。この地域特有の「うちぬき」と呼ばれる湧水を使った栽培により生で食べられるほどアクが少なくみずみずしいなすです。加熱調理をすると「トロッ」とさらに甘さと滑らかさが引き立ちます。

松山長なす

品種は「庄屋大長」です。40センチを超えることもある大長なすの一種です。「松山城が見える範囲が適作地」といわれ、主に松山市と松前町で栽培されています。果肉は柔らかく、きめが細かいので、ふんわりとした食感です。みずみずしく甘味があり、種が少ないです。

松山一寸そらまめ

江戸時代末期に京都から伝わって以来、松山周辺に栽培が広まり、「清水一寸」として地域に根付きました。松山とその周辺の松山平野を中心に古くから栽培されてきました。ひと粒が一寸(約3センチ)もあり、ふっくらとして、香り高く、やわらかな歯ごたえの美味しいそらまめです。

庄大根

「庄大根」は松山市北条の庄地区で古くから栽培されている(160年以上の歴史がある)大根です。上部が赤く、きめ細かい肉質の大根です。寒くなり、霜に当たるとより鮮やかな赤色になります。一般的な青首大根と比較して甘味が強く、柔らかいのが特徴です。庄地区では、口金汁(だいこん汁)として食べられます。

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