ハイビスカスの育て方|鮮やかな花を長く楽しむ管理のコツ
ハイビスカスの鮮やかな花は、夏を代表する花のひとつです。南国を思わせる華やかな咲き姿が魅力で、ベランダや庭先を明るく彩ってくれます。
花色や咲き方のバリエーションも豊富で、大輪の豪華な品種からコンパクトに楽しめる品種までさまざまです。近年は暑さや雨に強く育てやすい品種も増え、初心者にも人気があります。
ハイビスカスは一日花ですが、生育期には次々と蕾をつけるため、適切に管理すると長期間花を楽しめます。日当たりや水やり、剪定などのポイントを押さえることで、株いっぱいに鮮やかな花を咲かせてくれるでしょう。
今回は、ハイビスカスの基本的な育て方から、花を長く楽しむ管理のコツ、増やし方まで詳しくご紹介します。
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ハイビスカス

学名 Hibiscus 科名 アオイ科 別名 ブッソウゲ(仏桑花) 原産地 ハワイ諸島、モーリシャス島 分類 常緑低木 耐寒性 弱 耐暑性 コーラル系:強、在来系:中、ハワイアン系:やや弱 栽培カレンダー
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月開花時期植えつけ・植えかえ施肥
- 目次
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- 【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
- ハイビスカスの育て方|特長と基本情報
- ハイビスカスの種類
- ハイビスカスの育て方|基本的な栽培方法
- ハイビスカスの好む栽培環境
- 植えつけ
- 土づくり
- 水やり
- 肥料
- ハイビスカスの育て方|管理のポイント
- 花がら摘み
- 剪定
- 植えかえ
- 夏場の管理
- 冬越し
- ハイビスカスの育て方|増やし方
- 挿し木
- 接ぎ木
- ハイビスカスの育て方|主な病害虫対策
- 病気の予防
- 害虫対策
- ハイビスカスの育て方|よくある質問(Q&A)
- 葉が落ちるのはなぜ?
- 花が咲かないのはなぜ?
- ハイビスカスは冬越しできる?
- ハイビスカスは地植えできる?
- おわりに
- ハイビスカスを使った寄せ植え
- ハイビスカスの育て方
- ハイビスカスをコンパクトに楽しむ
【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
☘108:ハイビスカスの育て方|地植えと鉢植えはどちらが良い?水やりや肥料、日々の管理もご紹介
ハイビスカスの育て方|特長と基本情報
ハイビスカスはアオイ科フヨウ属の植物で、熱帯アジアや太平洋諸島を原産とする常緑低木です。南国を思わせる鮮やかな花を咲かせ、5月~10月頃まで長く開花を楽しめます。
花は一日でしぼむ一日花ですが、次々と新しい蕾をつけるため、長期間花を観賞できるのが魅力です。花色は赤、ピンク、黄色、オレンジ、白など豊富で、品種によって花形や葉の形にも違いがあります。
暑さに強く、生育期には旺盛に育ちますが、寒さには弱いため、冬場は室内へ取り込むなどの管理が必要です。比較的育てやすいため、初心者にも人気があります。
ハイビスカスの種類
ハイビスカスには多くの園芸品種があり、大きく分けると「オールド系」「コーラル系」「ハワイアン系」などがあります。
オールド系は丈夫で育てやすく、初心者にもおすすめの系統です。コーラル系は細長い花びらが特長で、やわらかな雰囲気を楽しめます。ハワイアン系は花色が鮮やかで大輪の花を咲かせますが、やや寒さに弱い傾向があります。
育てる地域や置き場所に合わせて品種を選んであげましょう。
オールドタイプのハイビスカス
オールドタイプは在来系とも呼ばれ、古くから親しまれてきた系統です。暑さに強く、比較的耐寒性もあるため、初めてハイビスカスを育てる方にも向いています。
花は小輪から中輪サイズが中心で、丈夫で育てやすい品種が多いのも特長です。環境が合えば長期間花を楽しめるでしょう。
コーラルタイプのハイビスカス
花びらのふちがフリル状になり、花がやや下向きに咲くのが特長です。名前のとおり、サンゴを思わせる華やかな花姿を楽しめます。
寒さにはやや弱いものの、暑い時期は生育旺盛で、比較的育てやすい系統です。コンパクトにまとまりやすい品種も多く、鉢植えにも向いています。
ハワイアンタイプのハイビスカス
ハワイで品種改良された園芸品種群で、ニュータイプと呼ばれることもあります。大輪で華やかな花を咲かせるものが多く、観賞用として人気があります。
赤やオレンジだけでなく、ピンク、紫、複色など花色も豊富です。一方で、暑さや寒さの影響を受けやすいため、気温が安定する時期に管理してあげると育てやすいでしょう。
ハイビスカスの育て方|基本的な栽培方法
ハイビスカスは日当たりと暖かさを好む植物です。生育期にしっかり管理すると、春から秋まで長く花を楽しむことができます。
ハイビスカスの好む栽培環境
日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。日照不足になると花つきが悪くなり、枝も間延びしやすくなります。
ただし、真夏の強い西日で葉焼けする場合は、半日陰へ移動してあげると安心です。梅雨時期は蒸れやすいため、風通しを確保してください。
寒さには弱く、気温が10℃を下回る頃には室内へ移動させる準備を始めましょう
植えつけ
植えつけは気温が安定して暖かくなる5月~6月頃が適期です。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』を使うと手軽に育てられます。苗を植えつける際は、根鉢を軽くほぐしてから植えてあげましょう。
地植えの場合は、水はけの良い場所を選んでください。寒冷地では冬越しが難しいため、鉢植え管理が向いています。
土づくり
水はけと保水性のバランスが良い土を好みます。市販の培養土でも育てられますが、自分で配合する場合は赤玉土や腐葉土を混ぜて使うと良いでしょう。
植えつけ時には、緩効性肥料『マグァンプK中粒』を元肥として土へ混ぜ込んでおくと、生育を安定させやすくなります。
水やり
土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るくらいたっぷり水を与えましょう。
生長が早いため、夏の暑い時期は特に水切れしやすくなり、朝と夕方の2回水やりが必要になることもあります。葉や花に強く水をかけると傷みやすいため、株元へ与えてください。
冬場は生育がゆるやかになるため、水やり回数を減らして乾かし気味に管理します。
肥料
植えつけ時に、緩効性肥料『マグァンプK中粒』を元肥として土に混ぜ込んでおきます。
ハイビスカスは花を次々と咲かせるため、生育期には定期的な追肥が大切です。春から秋にかけては、1週間~10日に1回を目安に液体肥料『ハイポネックス原液』を与えましょう。
鉢植えで育てる場合は、肥料効果が約2ヵ月持続する『プロミック いろいろな植物用』を株元へ置いておく方法もおすすめです。肥料切れを防ぎやすく、花つきを維持しやすくなります。
なお、真夏に株が弱っているときや、生育がゆるやかな時期は、無理に肥料を与えなくても問題ありません。葉色や花つきなど、株の様子を見ながら管理してあげましょう。
ハイビスカスの育て方|管理のポイント
花がら摘み
ハイビスカスの花は一日でしぼむ一日花です。咲き終わった花をそのままにしておくと、見た目が乱れるだけでなく、株が種を作ろうとして余分な体力を使ってしまいます。
花がしぼんだら、花の付け根からやさしく取り除きましょう。こまめに花がら摘みを行うことで、次の花も咲きやすくなります。
また、黄色くなった葉や傷んだ葉もあわせて取り除くと、風通しが良くなり病害虫予防にもつながります。
剪定
ハイビスカスは枝がよく伸びるため、定期的に剪定を行うと株姿を整えやすくなります。
伸びすぎた枝を切り戻すことで脇芽が増え、こんもりとした株に育ちやすくなります。花数を増やしたい場合にも効果的です。
剪定の適期は、生育が旺盛になる5月~9月頃です。混み合った枝や細い枝を整理しながら、風通しを確保してあげましょう。
なお、気温が下がる時期に強く切り戻すと株へ負担がかかるため、秋以降の剪定は軽めに行います。
植えかえ
ハイビスカスは生育が早く、根詰まりすると花つきが悪くなることがあります。鉢底から根が見えている場合や、水が染み込みにくくなった場合は植えかえを行いましょう。
適期は5月~6月頃です。現在よりひと回り大きな鉢を用意し、新しい培養土へ植えかえます。
傷んだ根を軽く整理し、緩効性肥料『マグァンプK中粒』を土へ混ぜ込んでおくと、その後の生育を助けます。
夏場の管理
ハイビスカスは暑さに強い植物ですが、真夏の強い西日や乾燥が続くと株が弱ることがあります。
特に鉢植えは土が乾きやすいため、夏場は朝と夕方の涼しい時間帯に水やりを行いましょう。日中の高温時に水やりすると、鉢の中が蒸れて根を傷める場合があります。
また、風通しが悪いと蒸れや病害虫の原因になるため、枝葉が混み合ってきたら軽く整理してあげると安心です。
冬越し
ハイビスカスは寒さに弱く、気温が10℃を下回る頃には生育がゆるやかになります。
屋外で育てている場合は、気温が下がる前に室内へ取り込み、日当たりの良い窓辺などで管理しましょう。暖房の風が直接当たる場所は乾燥しやすいため避けてください。
冬場は生育が止まりやすいため、水やりは控えめにし、土の表面が乾いてから数日後を目安に与えます。肥料も基本的には必要ありません。
ハイビスカスの育て方|増やし方
ハイビスカスは挿し木や、接ぎ木で増やすことができます。
タイプによって向いている増やし方が異なり、オールドタイプやコーラルタイプは挿し木、ハワイアンタイプは接ぎ木が向いています。
特にオールドタイプは丈夫で発根しやすく、初心者でも比較的挑戦しやすいでしょう。一方で、ハワイアンタイプの中には挿し木が難しい品種もあるため、接ぎ木で増やす方法が用いられます。
挿し木
ハイビスカスの挿し木は、4月中旬~7月上旬頃が適期です。遅くとも8月頃までには作業を終え、真夏は直射日光を避けながら管理しましょう。
挿し木には、2年以上育てた元気な株を使うのがおすすめです。勢いのある枝を10cmほどの長さに切り、下葉を取り除いて挿し穂を作ります。葉が大きい場合は、水分の蒸散を防ぐため半分程度に切っておきましょう。
挿し床には赤玉土や鹿沼土、挿し木用の土を使います。あらかじめ湿らせた土へ挿し穂を挿し、倒れないよう軽く固定してください。
発根までは1~2ヵ月ほどかかります。その間は土を乾かさないよう注意しながら、明るい日陰で管理します。新芽が伸びてきたら、ひと回り大きな鉢へ植えかえ、徐々に日当たりの良い場所へ移動しましょう。
接ぎ木
ハイビスカスの育て方|主な病害虫対策
ハイビスカスは比較的育てやすい植物ですが、高温多湿の時期や風通しが悪い環境では病害虫が発生しやすくなります。
日頃から株の様子を観察し、早めに対処しましょう。
病気の予防
ハイビスカスは、風通しが悪く湿気が多い環境では病気が発生しやすくなります。特に梅雨時期や長雨の時期は注意しましょう。
代表的な病気には、花や葉にカビが発生する灰色かび病や、葉の表面が白く粉をふいたようになるうどんこ病などがあります。
また、水の与えすぎによって根が傷む、根腐れにも注意が必要です。
枝葉が混み合ってきたら剪定を行い、株の内側まで風が通るように管理しましょう。水やりは株元へ行い、葉や花を長時間濡らさないことも予防につながります。
傷んだ葉や落ち葉は病気の原因になることがあるため、見つけたら早めに取り除いてください。
害虫対策
ハイビスカスには、アブラムシ、ハダニ、カイガラムシなどが発生することがあります。
アブラムシは新芽や蕾につきやすく、株の汁を吸って生育を弱らせます。ハダニは乾燥した環境で発生しやすく、葉色が悪くなる原因になります。葉の裏まで確認し、見つけたら早めに取り除きましょう。
また、カイガラムシは枝や葉に付着して発生します。数が少ないうちはブラシなどでこすり落とし、被害が広がる前に対処することが大切です。
害虫予防のためにも、風通しを良くし、株を蒸らさないよう管理してあげましょう。
ハイビスカスの育て方|よくある質問(Q&A)
ハイビスカスの育て方に関して、よくある質問にお答えします。
葉が落ちるのはなぜ?
ハイビスカスの葉が落ちる原因には、寒さ、水切れ、急な環境変化などが考えられます。
特に秋以降に気温が下がると、生育がゆるやかになり葉を落としやすくなります。また、室内へ移動した直後も、環境変化によって一時的に葉が落ちることがあります。
水切れや根詰まりでも葉が傷むことがあるため、土の乾き具合や根の状態も確認してみましょう。
花が咲かないのはなぜ?
日照不足や肥料切れ、剪定時期などが原因として考えられます。
ハイビスカスは日当たりを好むため、日照不足になると蕾がつきにくくなります。また、生育期に肥料が不足すると花数が減ることもあります。
枝が伸びすぎている場合は、適度に剪定して脇芽を増やすことで花つきが良くなる場合があります。
ハイビスカスは冬越しできる?
ハイビスカスは寒さに弱いため、気温が10℃を下回る頃には室内へ取り込むのがおすすめです。
日当たりの良い窓辺などで管理し、水やりは控えめに行います。暖房の風が直接当たる場所は乾燥しやすいため避けましょう。
暖かい地域では屋外で冬越しできる場合もありますが、霜に当たると傷みやすいため注意が必要です。
ハイビスカスは地植えできる?
暖かい地域であれば地植えも可能です。ただし、寒さに弱いため、冬に気温が大きく下がる地域では鉢植え管理の方が育てやすいでしょう。
地植えする場合は、日当たりと水はけの良い場所を選びます。冬場に冷え込みや霜が心配な場合は、防寒対策を行ってください。
おわりに
ハイビスカスを使った寄せ植え
🌼012:ハイビスカスを使った夏の寄せ植え
ハイビスカスの育て方
🌸01:ハイビスカスの育て方 長く楽しむための植え替え
【ハイビスカスの育て方】南国ムード漂う大人気の夏のお花[ハイビスカス] 育てるポイントとコツをお話しします【教えて服部さ~ん!】
ハイビスカスをコンパクトに楽しむ
🌱033:ハイビスカスをコンパクトに楽しむ
公開日:2020年8月24日
更新日:2023年7月15日
更新日:2026年5月12日
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