糖度が30度~40度の野菜

2020.11.06

甘い野菜・果物といえば何を思い浮かべますか?

サツマイモ、カボチャ、とうもろこしといったら「甘い」というイメージです。

バナナ、イチゴ、スイカ、メロンも同じく「甘い」というイメージです。

でもこれらの野菜・果物の2倍以上の糖度をもつ野菜があります。

糖度が高いのは「ニンニク」

ニンニクは糖度が30度~40度あります。

食べてみても、数値が示すような甘さは感じませんよね。

それは、ニンニクの糖質が「多糖類」と呼ばれる種類の糖質だからです。

 

 

糖質は「単糖類」、「少糖類」、「多糖類」の3種類に分けられ、

僕たちヒトが甘味を感じることができるのは単糖類と少糖類です。

ニンニクの糖質の多くは、僕たちが甘みを感じない「多糖類」だから、

糖度が高くても甘く感じないのです。

またニンニクの糖度が高いのは、厳しい冬の寒さでも凍らないように、

ニンニク自身が自分の糖度を上げて身を守っているからです。

冷やすことで甘く感じる糖がある

イチゴ狩りに行った時に食べるイチゴは常温のまま食べています。

みかんも常温のまま食べていますが、スイカやブドウは冷やして食べます。

果物には冷やすことで甘く感じる糖があります。

「果糖」が多いのか、「ショ糖」が多いのかで食べる温度が変わる

果物に含まれている甘み成分は主にショ糖、ブドウ糖、果糖です。

「果糖」の含まれる割合が大きい果物は、冷やすと甘くなる果物です。

代表例としては、ナシ、リンゴ、ブドウ、スイカ、サクランボなどです。

「ショ糖」は冷やしても甘さが変わらないので、ショ糖を多く含む果物は常温で食べることが多いです。

代表例としては、バナナ、ミカン、パイナップル、桃、イチゴなどです。

桃やイチゴは冷やして食べると口当たりが良くなるので、食べる直前に冷やして食べることは多いですね。

糖度=甘さ=美味しさではありません。

糖度計の数値だけでなく、温度でも感じる甘みは変わるので、実際食べてみて分かることも多いです。

酸味があることで、甘みが引き立ったり、味に奥行きが出たり。

 

今回は「甘み」に注目しましたが、野菜や果物には甘み、苦味、酸味などがあり、その味を構成しています。

熱を加えると味も変化したり、食感も変化します。

奥が深いです。

関連する記事